
ステーキング機能で追加利回り創出へ
グレースケールは5日、証券取引委員会(SEC)にチェーンリンク現物ETFのS-1登録届出書を提出した。同社の既存チェーンリンクトラスト(投資信託)からの転換で、米国初のチェーンリンク上場投資信託となる可能性がある。
提案されたETFはLINK仮想通貨の価格に直接連動し、コインベースカストディが保管業務を担当する予定だ。承認されればGLNK銘柄でNYSE Arcaに上場し、現金による設定・解約処理を採用する方針である。
注目すべきは税制・規制条件を満たした場合のステーキング機能導入計画だ。第三者プロバイダーを通じてLINK資産の一部をステーキングし、投資家への追加利回り創出を目指している。
チェーンリンクは実世界データをブロックチェーンに安全接続する分散型オラクルネットワークである。マスターカード、DTCC、SWIFTとの提携により従来金融とブロックチェーン生態系の橋渡し役を担っている。
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8月にはナスダック上場のキャリバーがLINKトークン取得のトレジャリー戦略を承認し株価が2倍超急騰した。また、チェーンリンクは先月、ネットワーク成長支援のLINK戦略準備金も開始している。
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