- バイナンスが新サービスを発表
- バイナンスが、初めての仮想通貨貸付サービスを開始すると発表した。まずは、バイナンスコイン、イーサリアムクラシック、テザーの保有者を対象に金利を支払うサービスを行う。
バイナンスのレンディングサービス
世界最大級の仮想通貨取引所バイナンスが、仮想通貨のレンディンサービス(貸付)を開始すると発表した。
「バイナンスレンディング」と名付けられた本サービスは、バイナンスコイン(BNB)、イーサリアムクラシック(ETC)、テザー(USDT)を保有するユーザーが対象だ。ユーザーがこの3銘柄の貸付を行うことによって、金利を得られる仕組みにあなる。日本時間8月28日15時〜8月29日9時の間にユーザーによるデポジットが行われる。
レンディング期間は14日間(日本時間8月29日9時〜9月11日8時59分)で、最大の金利はBNBの15%になる。また1つのアカウントの最大貸付額は、BNB=500 BNB、テザー=100万 USDT、ETC=1000 ETCと設定されている。詳細は以下の通りとなっている。
ユーザーは申し込み時に貸付額を決めることができ、指定された期間が経過した後、確約されている金利を得られるという。
なお貸出された通貨を借りるのは、バイナンス信用取引のユーザーで、これらのユーザーは金利を支払う仕組みになっている。
バイナンスCEOのCZ氏は本サービスについて、「バイナンスレンディングはシンプルで、直感的に利用することができる。ユーザーが銘柄を選択して利息を得るだけの簡単なサービスだ」と説明。また、「各銘柄に対する利率は確約されている。だから市場がどのような動きをしようと、仮想通貨の残高は増加していく」とも語っている。
レンディングの第一段階となる14日間後、バイナンスは市場の反響を踏まえ、次のレンディング期間における各銘柄の金利を調整するという。
さらにユーザーからの需要や仮想通貨の価値に基づいて、新たな銘柄を加えるべきかは、今後検討していく方針になる。
バイナンスは、レンディングに関するFAQも更新し、利用規約を追加した。本サービスはバイナンスのホームページ(Binance.com)でのみ利用ができると説明している。
仮想通貨のレンディングサービスは増加傾向にある。金融のスタートアップ企業Graychain社が今月発表したレポートによると、仮想通貨のレンディングは、現時点で50億ドル(約5300億円)の市場価値があるという。しかしながら、貸付を行うユーザーは8600万ドル(約91億円)しか利益を得ておらず、その額は市場価値の1.83%ほどである。
本レポートによると、レンディングサービス企業Celsius社とGenesis社が最も多くレンディングの受付を行なっており、2社で業界全体の65%を占めている。
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