- GMOがマイニング事業を開始
- 再生可能エネルギーの豊富な北欧にマイニングセンターを設置し、低電力での稼働を実現した、とのことです。
- GMOは他にもマイニング関連の事業をいくつか予定している
- パートナー企業共に開発中の半導体チップを活用した次世代マイニングボードの販売、クラウドマイニング、ICOといった事業が現在検討されています。
12月20日にGMOがマイニング事業始動
2017年12月20日、GMOインターネット株式会社(以下、GMO)は欧州法人を通じて仮想通貨のマイニング事業を開始したことを発表しました 。
当初は2018年上半期の事業開始を予定していましたが、前倒しした形になりました。
マイニング機器の試験稼働を行い、収益性の確保が見込めると確認出来たため、事業開始となったようです。
マイニング事業の詳細について
GMOでは、マイニングコンピューターの稼働と冷却のための安定電力を確保するため、再生可能エネルギーの豊富な北欧にマイニングセンターを設置しています。
マイニングの利益を左右する電力代の内訳には大量の高負荷マシンを同時稼働することや、熱を冷やす冷却費などがあるのですが、これを電力費の安さや外気温の低さで補います。
また、マイニングを行う機器についても、半導体設計技術を持つパートナー企業と共に7nmプロセス技術を活用した半導体チップ(マイニングチップ)開発を進めています。
これを利用したマイニングは2018年上半期に開始する予定と発表されています。
仮想通貨のマイニング事業を開始
GMOインターネット株式会社 2017年12月20日
参考記事はこちらから
GMOの今後のマイニング事業の予定
GMOでは2018年以降にいくつかのマイニング事業の展開を予定しています。
まだ未確定の情報が多いですが、将来的にどういったプロジェクトを行う可能性があるのかについては既に発表済みです。
次世代マイニングボードの販売
現在開発中の7nmプロセス技術を活用した半導体チップ(マイニングチップ)を活用したマイニングボード(ハードウェア)の販売を予定しています。
販売開始は2018年度末とのことですが、詳細はまだ未定とのことです。
次世代マイニングボードの製造が海外でも大きく取り上げられて注目されています。
マイニングのマシンに関する開発が世界中で行われている中、GMOが開発予定の次世代7NMマイニングチップの性能予定数値は波紋を呼んでいます(GMOが構想するASICの性能は、ハッシュレートが10TH/sで消費電力が500W以下)。
簡単に説明すると、大手マイニングマシン開発会社が発売しているものと比べ、性能が約数倍と言われています。
この数値はビットコインマイニングの状況を一変させるものです。
開発に成功した暁には、GMOのマイニング事業を大きく後押しすることになることでしょう。
クラウドマイニング
マイニングボードの販売と同じく、2018年度末予定となっていますが、詳細は未定とのことです。
このクラウドマイニングという事業の内容は、個人参加が難しいマイニングを大手のマイニングプールの一部を貸し出す形で少額から投資を行い配当を受け取ることが出来るサービスです。
要するに個人が取引ではなく仮想通貨の違う側面で投資できるシステムです。
クラウドマイニングは様々な種類がありますが、詐欺などの報告もあり、不透明な部分もありました。
これを日本の大手企業がサービスとして提供するのは日本人にとって魅力的な事業と言えるのではないでしょうか。
ICOについて
マイニング事業に置けるICOの実施が検討されています。
次世代マイニングボードを購入する手段としてトークンを発行する、といったものだそうです。
詳細な日時だけではなく、時期や内容、実施するかどうかもまだ未定となっています。
GMOコイン株式会社への仮想通貨供給
GMOが手懸ける取引所GMOコインにマイニングで利益として得られた仮想通貨をそのまま供給できるシステムです。
取引所では多くのトレードが行われていますが、厳密にはその取引上にある全てのコインを取引所で担保しているわけではありません。
取引所はユーザーの保有分を他から買い付けて、お客様がいつでも引き出しできるようにするなどの対策を行っている場合があります。
取引の流通量が増えれば増えるほどこの問題が取引所として大変になるのですが、マイニング事業を自ら手懸けることでその部分を補い、安心した流動性のある取引所を提供することを可能にします。
このことから仮想通貨をトレードする側も、スムーズな通貨の引き出しや取引が可能となるため、利用しやすい取引所となるでしょう。
GMO仮想通貨マイニング特設サイト
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