はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ブロックチェーンゲームで賭博罪に該当しない可能性のある「ガチャ」の仕組み発明|クリプトスペルズ運営会社

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

賭博罪に該当しない可能性のある「ガチャ販売スキーム」
CryptoGames社は、「ブロックチェーンを用いた、得喪が発生しない可能性のあるランダム性を用いた財物の販売スキーム」の発明が認められ、特許の取得を発表した。

賭博罪に該当しない可能性のある「ガチャ販売スキーム」

ブロックチェーン技術を用いたゲームの開発、運営を行うCryptoGames株式会社は25日、「ブロックチェーンを用いた、得喪が発生しない可能性のあるランダム性を用いた財物の販売スキーム」が発明として認められ、ビジネスモデル特許を取得したことを発表した。

発明の背景には、スマートフォンのソーシャルゲームで標準搭載されている「ガチャ」の仕組みに対し、保有デジタルアセットの市場売買が可能なブロックチェーンゲームにおいては、刑法賭博罪に問われる可能性が高かったことが挙げられる。一般的なソーシャルゲームでは、メーカー側に所有権があるのに対し、dAppsゲームではブロックチェーンによりユーザーに対する「所有権」が保証され、デジタルアセット取引所等での売買やユーザー間での譲渡が自由に行えるという特徴がある。

この点について、国内を代表するブロックチェーンゲームである『マイクリプトヒーローズ』の生みの親である、double jump.tokyo株式会社 CEO/CTOの上野 広伸氏は、「(ブロックチェーンゲームは)ゲームにかけた時間もお金も情熱も、あなたの資産となる世界」と表現している。

新たに発明したガチャの販売スキームについて、CryptoGames株式会社の小澤代表は、以下のように言及した。

ブロックチェーンゲームにおけるNFT(NonFungibleToken)等、財物及び、経済上の利益があるデジタルデータの販売において、ランダム性を用いた販売を行った場合、ユーザーに得喪が生じる可能性があるため、刑法賭博罪(偶然の勝負に関し,博戯または賭け事によって財物の得喪を決める行為をする罪 <刑法 185>)への該当可能性が高いという問題ありました。

本特許では、ブロックチェーン技術等を用い、「ユーザーに得喪のうち”喪”が生じないランダム性を用いた販売方法」を実現することで、様々な分野における新しいビジネスモデル構築の可能性があると考えております。なお本特許は「得喪が発生しない”可能性のある”」スキームであり、実用化においては、今後様々な専門家との議論が必要と考えております。

ローンチしたばかりの代表作「クリプトスペルズ」は、ウォレット・イーサリアムなしで遊べるブロックチェーンカードゲームで、2019年6月25日に正式リリースし、初日で売上金額が600ETHを突破するなど大きな反響を呼んでいる。

特許の概要

・特許番号 :特許6572493

・発明の名称 :情報取引プログラム及び情報処理装置

主に下記の2点により、「ユーザーに得喪のうち”喪”が生じないランダム性を用いた販売方法」を実現する。

①一次流通において販売されている価格を元に、必ずユーザーが投入した金額以上の財物が排出されることを保証

②ブロックチェーンのロックタイム機能や、サーバーでのトークンの転送制限を用いることで、一次流通が行われている期間に2次流通市場が形成されることを制御

代表取締役:小澤 孝太氏 コメント

本特許は現段階において、弊社サービスへの導入予定はございません。刑法に関連するとてもセンシティブな分野のため、今後日本国内において、様々な議論や法整備が進んでいくことを前提に取得を行なっております。

CryptoGames社では、ブロックチェーン技術に関連した特許を現在も複数件申請しており、今後もブロックチェーン業界の発展及び、新しいビジネスモデルの模索に尽力してまいります。

CoinPostの関連記事

ブロックチェーンカードゲーム「クリプトスペルズ」クラウドセール 2週間で売上900ETH(約3000万円)超え
ブロックチェーンゲーム開発を行うクリプトゲームス社は、国産ブロックチェーンTCG「クリプトスペルズ」のクラウドセールで900ETH(約3000万円)を超えたことを発表した。
【前編】世界No.1ブロックチェーンゲーム「マイクリプトヒーローズ」開発者インタビュー|500ETHのランド4種が完売
仮想通貨ETH使用した国産ブロックチェーンゲーム「マイクリプトヒーローズ」の開発者にインタビューを実施。最大の魅力である「士農工商エコシステム」の仕組みや、ついにクラウドセールを開始した「ランド」の裏話、国内外のブロックチェーンゲームの市場拡大について伺った。
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/30 金曜日
13:45
「富への21の道」、マイケル・セイラーがビットコイン長期保有を推奨
米ストラテジー社のセイラー会長がラスベガスのBitcoin 2025で基調講演。ビットコインを「完璧な資本」と位置づけ、企業・個人投資家に長期保有戦略を提示。コンプライアンス重視の投資手法にも言及。
13:10
アバランチで35兆円相当の不動産証書トークン化、米ニュージャージー州最大郡
米ニュージャージー州バーゲン郡が約35兆円相当の不動産証書37万件をアバランチのブロックチェーンでトークン化する。登記処理時間の短縮など様々な利点が見込まれる。
11:59
仮想通貨市場は売り優勢、ETF流入継続も投資家心理に変化の兆し
仮想通貨ビットコイン価格は105000ドルを割り込み、ETHやXRPも売られた。ETF流入42億ドル継続も投資家心理に変化の兆しもあり、ロング・ショート比率0.90、クジラ蓄積鈍化など最新の市場分析データを詳解。仮想通貨市場の短期見通しと投資戦略のポイントを解説。
11:30
米下院がCLARITY法案提出、仮想通貨の大部分を「商品」規制へ移行か
米下院が超党派でCLARITY法案を提出した。仮想通貨の大部分を証券からコモディティに分類変更し、規制権限をSECからCFTCへ移行する内容を盛り込んでいる。
10:25
ビットコイン相場、指標過熱で調整リスク=CryptoQuant分析
仮想通貨ビットコインが先週史上最高値111,814ドルに到達したが、需要指標が過熱水準に達し12万ドルが次の抵抗線として短期調整の可能性も浮上。
09:55
イーサリアム財団、ETH売却からDeFi運用へと資金繰り手段を本格シフトか
Aaveの創設者は、イーサリアム財団が仮想通貨ステーブルコインGHOを借入していると指摘。イーサリアム財団はETH売却からDeFi運用へと資金繰り手段を本格シフトさせている可能性がある。
08:55
バイナンスへのビットコイン流入増加も、最大級保有者は買い増し継続=アナリスト
Crazzyblockkが29日発表した分析で、バイナンスへのビットコイン流入が4-5月に急増。中堅投資家層が主導し長期保有者の利確も進む一方、大口は買い増しの姿勢を維持。
08:25
パリ・サンジェルマン、ビットコイン準備金採用
パリ・サンジェルマンFCが昨年からビットコイン購入・保有を継続していると発表。世界最大級クラブとしてスポーツ界最大の仮想通貨採用プレーヤーと位置づけ。
08:00
イーサリアムの買い方|初心者向け取引所比較とリスク・税金まで解説
米国初のビットコインETF承認の影響でBTC価格が過去最高値を更新し、仮想通貨投資による資産運用の注目度が急上昇しています。本記事では初心者向けに高騰するイーサリアム(ETH)の買い方、アルトコイン投資のメリットやデメリット、リスクなどを解説しています。
07:45
Janover、ソラナのリキッド・ステーキング戦略を採用
仮想通貨ソラナの財務戦略を実践する上場企業DeFi Development Corp.(旧Janover)は、リキッド・ステーキング・トークン技術を採用すると発表。戦略の狙いを説明している。
07:25
米上場Webus、XRP準備金設立に最大430億円調達へ
AI企業Webusが仮想通貨XRP(リップル)準備金設立のため最大3億ドル調達を検討。国際決済革新と同程旅行との提携更新で国内外事業シナジー創出を目指す。
06:55
ロシア中央銀行、適格投資家向け仮想通貨連動商品を解禁
ロシア中央銀行が28日、金融機関に対し適格投資家向けの仮想通貨価格連動デリバティブ商品の提供を許可すると発表。現物受け渡しは禁止で慎重な規制緩和を実施。
06:15
トランプ政権、年金での仮想通貨投資制限を撤廃
米労働省がバイデン政権下で制定された401k退職金制度での仮想通貨投資を制限する指針を撤廃。雇用主による投資判断の中立性を復活させる方針転換。
05:45
米金融大手キャンター、金保護付きビットコイン投資ファンド開始へ
米金融大手キャンターが金価格による下落保護機能付きビットコイン投資ファンドを発表。5年満期で上昇は無制限、下落は金価格で1対1の保護。
05:37
ソフトバンク出資の『21キャピタル』、ビットコイン買い増しで144億円追加調達
Strike創業者率いる21キャピタルが転換社債で1億ドル追加調達。テザー・ソフトバンク支援で総額6億8500万ドルのビットコイン投資戦略を推進。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧