WebX完全ガイド
TOP 新着一覧 取引所 WebX
CoinPostで今最も読まれています

多くの仮想通貨は予想以上に中央集権である

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨の現状
ブロックチェーンは、非中央集権化を実現させる技術であると通説されていますが、現状では中央集権的な仮想通貨が多く存在しています。この記事では、台帳の分散化及び、開発リーダーの特性から非中央集権度を測っています。
中央集権的である理由
未だ中央集権的な仮想通貨が多いのは、マイニングパワーやノード不足問題などが原因として挙げられます。
非中央集権化
中央集権的な仮想通貨は、規制が行われた際に真っ先に廃止される恐れがあると言います。よって、非中央集権化への取り組みは、今後の仮想通貨業界で大きな課題となるでしょう

仮想通貨の最大の特徴といっても過言ではないのがその非中央集権としての特性です。

peer-to-peer(P2P)通信による通貨機能、トラストレスな通貨交換が革新的な技術により実現されています。

では、なぜ多くの仮想通貨が中央銀行のように構成されているのでしょうか。

ウォレットの残高調整からノードの管理に至るまで、多くの仮想通貨プロジェクトは、本来は仮想通貨が取って代わる対象のはずだった金融機関と同じように機能しているのです。

多くのアルトコインがPaypalやVisaなど既存の決済サービスとの差別化を図れていないように感じます。

仮想通貨の中央集権

「非中央集権」という言葉は、Satoshi氏のホワイトペーパー原文にも記載されておらず(「ブロックチェーン」という言葉も記載されていない)、ビットコイン及び、その後継者であるアルトコインの開発者によって名付けられ、定着していきました。

しかし、デジタル通貨が本質的に非中央集権化されるには、2つの条件があります。

それは検閲にも強いこと、そしてプロジェクトリーダーから干渉されないことです。

もし通貨の価格がプロジェクトリーダーの生死によって左右されるのであれば、それは非中央集権化されていないと言えます。

同様に、その速度とスケーラビリティが中央集権的なノードによって保証されているのであれば、非中央集権化されているとは言えません。

その定義からすると、上位20仮想通貨の多くが基準を満たせていないことになります。

一部の通貨は「将来的な非中央集権化」に向けて、ある程度基盤ができてから開発者は手を引くことを念頭に入れています。

しかし、一方多くの通貨では、51%攻撃を防ぐためのノード数、または、マイニングパワーが足りていないのです

以下に記述するのが、世界の主要仮想通貨のノード及び、開発リーダーの重要度という観点から見た非中央集権に対しての評価です。

台帳の非中央集権性権力の分散度という2つの指標を評価に導入し、スコアが小さければ小さいほど、その通貨は中央集権化されていると言えます。

ビットコイン

台帳の非中央集権性:9

権力の分散度:10

ビットコイン・ネットワークには、約12,000ものノードが存在し、その数は2017年だけでも2倍以上になりました。

各ノードは、ネットワークを記録し、取引を承認し、公開台帳の拡大に貢献しています。

ドイツからロシア、そして、ナイジェリアやアメリカまで、フルノードは世界中に存在しており、そのマイニングパワーは20exahash/秒を超え、ビットコインはインターネット上で最も非中央集権化されているブロックチェーンの一つであると言えるでしょう。

ここで一つ懸念があるとすれば、マイニングパワーの70%程が中国のマイニングプールによって占められていることですが、巨大なマイニングファームが北アメリカやヨーロッパで台頭してきていることを考慮すると、この懸念は近いうちに解消されると考えられています。

リーダーの重要度という点においても、ビットコインは極めて非中央集権化されています。

もしSatoshi Nakamoto氏が名乗り出て権力を誇示してきても、ビットコインをもはや一つの実体としてイメージすることは困難なのです。

イーサリアム

台帳の非中央集権性:8

権力の分散度:3

イーサリアムで使用されている公開台帳は、26,000以上の取引承認を行うノードによって極めて非中央集権化されています。

Cornell大学の研究から、イーサリアムはビットコインよりも分散されていると報告されています。

しかし、これはイーサリアムがビットコインよりも非中央集権化されていることに直結するという訳ではありません。

イーサリアムは現時点で、proof-of-stake(以下、PoS)への移行期にあります。

この移行は、有益である一方で、このアルゴリズムはproof-of-work(以下、PoW)よりもセキュリティの面で劣るという難点もあるのです。

PoWは、マイナー達が各取引を実際の作業量で承認するので、ネットワークで不正を働かすのは極めて困難です。

しかし、PoSモデルでは、不正を行うのが理論的にはPoWよりは比較的容易であると言えます。

さらに、合意形式を除くと、イーサリアム最大の欠点と呼ばれているのが、その中央集権的なリーダーシップです

このプラットフォームが継続して成功を収め続けているのは、シンボル的にも、また技術的な面でも、Vitalik Buterin氏の存在が寄与する部分が極めて大きいです。

さらに、何か予期せぬことが起きた場合、ブロックチェーンを巻き戻し、フォークを行い、またスタートさせるという行動を取ることもできるのです。

ビットコイン・キャッシュ

台帳の非中央集権性:7

権力の分散度:8

ビットコインコアと同様に、ビットコイン・キャッシュはハッシュレート及び、1200を超えるフルノードの数を考慮すると極めて非中央集権的であると言えます。

ビットコイン・キャッシュはビットコインの10%程のノードしか存在していませんが、非中央集権化の基準という側面から見ると、全ての基準を満たしていると言っても過言ではありません

リーダーシップという側面から見ても、ビットコイン・キャッシュを支持している著名人はいるものの、いわゆるCEOのような存在は、Rick Falkvinge氏が冗談で主張しない限り存在しません。

リップル

台帳の非中央集権性:2

権力の分散度:1

多くの銀行がXRPを使用することにあまり関心がないように見えますが、リップルは国際的な銀行で一つのツールとして使用される可能性を秘めています。

しかし、この通貨は非中央集権的な仮想通貨とは言えないでしょう。

1000億XRPは全て2012年にRipple Labにて発行され、未だ多数がリップルによって管理されています

さらに、リップルのゲートウェイ(認可された取引所など)が顧客アカウントを凍結させる権力をもつことや、分散されたノードの欠如を考慮すると、リップルはこのアルトコインのリストの中でも、極めて容易に停止させることができるのです。

アイオタ

台帳の非中央集権性:1

権力の分散度:1

アイオタに関してはどこから話せば良いのでしょうか。

これは、荒く気まぐれなCEOに依存しているプロジェクトで、その倫理観はリップルを洗練されたもののように感じさせます。

アイオタ・ネットワークは、勘定残高を変更したり、開発者達がバグを取り除いている間サービスを止める権威を持ち合わせる”コーディネーター”によって管理されており、現在、非中央集権に向けてこのコーディネーターを排除しようと論議されていますが、David Sønstebø氏はこの権力を簡単には手放さないでしょう

この本部が子午線上に有る限り、アイオタは極めて中央集権的であると言えます。

その他の上位仮想通貨

ライトコイン

台帳の非中央集権性:7

権力の分散度:3

14,000以上のノードによってブロックチェーンが安全に保たれていますが、強力なリーダーであるCharlie Lee氏の存在が強力であることから、リーダーの分散化は図れていないと言えるでしょう。

モネロ

台帳の非中央集権性:5

権力の分散度:5

Riccardo Spagni氏は力強いモネロの創業者です。

しかし、そのプロジェクトは彼が関与せずとも成り立ち、2,500以上のノードによって支えられています。

ステラー

台帳の非中央集権性:3

権力の分散度:2

基本的にはリップルの簡易版から、ゲートウェイによる凍結権限を差し引いた通貨です。ステラーには、良い面もありますが、非中央集権的ではありません。

ネオ

台帳の非中央集権性:2

権力の分散度:3

中央集権という観点からすると、ネオはリップル及び、アイオタと同様であると言えます。

現在、会社外から3つの新たなノードを立てる計画(既存の7つのノードは全て会社によって管理されている)があるようですが、そのことを考慮してもネオは非中央集権的とは言えません。

さらに、管理者はNeoのシステムによってネットワークの稼働時間をコントロールする権限を正式に与えられており、これは仮想通貨の本来の目的にそぐわないとされています。

そして、2017年の10月にネットワークが閉鎖され、”手動の点検”が入ったことからネオは数時間の間オフラインになりました。

停止スイッチがあるブロックチェーンはもはやブロックチェーンとは呼べません。

非中央集権化の行き着く先

上位20仮想通貨に含まれ、上記に記述されなかった仮想通貨についても調べて見ると良いでしょう。

恐らく、ここで挙げた通貨と同じように、非中央集権実現のためのマイニングパワー及び、ノードが不足していることや、開発リーダーの重要度が高いことがわかると思います。

このような通貨に投資することも、利益を得ることも、peer-to-peer(P2P)で送金することも可能ですが、もし政府などが仮想通貨を規制し続けたとしたら、最初になくなるのは極めて中央集権的な特性をもった仮想通貨となるでしょう。

規制をコントロールするためには、中央集権的存在は極めて不都合なものにならざるを得ません。

全てを非中央集権化させることで、仮想通貨は堅牢性も保たれ、正しい人の手に渡るようになるのではないでしょうか。

Most Cryptocurrencies Are More Centralized Than You Think

Jan 26, 2018 by altcointoday.com

参考記事はこちらから
Google Newsでフォロー
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11:00
マネーグラム、ステーブルコインカードをローンチ
マネーグラムは、ステーブルコインを使用できるマネーグラムカードをローンチ。仮想通貨ステラのブロックチェーンを採用しており、コロンビアから段階的に提供を広げる。
09:59
ステーブルコイン、しきい値上昇で銘柄数が急減=アークインベスト
ステーブルコインは規模が大きいほど生存者が絞られるネットワーク効果が働く。アークインベストのヴァレンテ氏によると、1000億ドル級はテザーとサークルの2社体制に向かう可能性がある。各階層の推移を整理した。
09:45
リップル社、企業財務AI「Gスマート」を機能拡張 人間によるガバナンスなどを強化
リップル社が財務管理プラットフォーム「リップル・トレジャリー」組み込みのAI「Gスマート」を拡張した。予測・リスク管理などの領域で企業ポリシーに基づく機能を追加している。
09:30
米地域銀行にステーブルコイン決済基盤、コインベースとムーブが提供
コインベースは決済インフラ企業ムーブと提携し、全米1000超の地域銀行・信用組合にステーブルコインの受け入れ・決済・即時資金化機能を提供する体制を整えた。既存の銀行システムに組み込まれ、地域金融機関の仮想通貨対応を後押しする。
08:15
XRPレジャーの量子耐性移行、2027年に着実な進展との見方
XRPレジャー財団の貢献者Vet氏は、XRPLの量子コンピュータ対策について2027年に着実な進展が見込めるとの見方を示した。また、作業には慎重さが必要であることも説明している。
07:40
コインチェック、新規アドレス送金を一定期間制限へ
コインチェックは9月15日から、新規登録した送金先アドレスへの送金に一定期間の制限を導入する予定だ。フィッシング詐欺や不正送金被害の増加を受けた金融庁・警察庁の要請が背景にある。
07:10
100人超の研究者ら、ビットコインとイーサリアムの量子攻撃計算量見積もりを半減
仮想通貨業界の研究者らがビットコインとイーサリアムへの量子攻撃について、鍵となる計算量の見積もりをグーグルの基準から半分以下に引き下げた。既存システムでの解読は不可能だが、想定される移行時間軸の見直しを迫る内容だ。
06:40
コインベースCEO「ビットコイン底打ち」、40万ドル目標を維持
コインベースのアームストロングCEOが、ビットコインは今サイクルで底をすでに打ったとの個人的見解を示した。米上院は来週、クラリティー法の採決を予定しており、投票の行方が投資家の資金配分に影響し得る。
06:20
ビットワイズ、ドージコイン現物ETFを運用終了へ 上場から1年足らずで
米ビットワイズがドージコイン現物ETF「BWOW」の清算と閉鎖を発表した。取引は10月14日で終了し、22日に株主へ現金が分配される。仮想通貨の冬の中、ミームコインETFへの資金流入が伸び悩んでいたとみられる。
05:45
米クラリティー法案、採決直前にルミス上院議員が改定版公表
米上院共和党のルミス議員が11日、クラリティー法案の改定版テキストを公表した。約630ページに及ぶ内容にはDeFiのCFTC登録義務化など複数の変更が盛り込まれ、15日には審議入りの可否を問う採決が予定されている。
05:00
ナスダック、ペイワードに1億ドル出資 トークン化株式を来年始動へ
ナスダックが仮想通貨取引所クラーケンの親会社ペイワードに1億ドルを出資すると発表した。トークン化株式構想と新たな市場監視協定の締結もあわせて明らかになり、企業価値は210億ドルと評価されている。
09/10 木曜日
17:29
ビットコイン反発、現物より先物優勢 準備高は改善傾向=アナリスト
CryptoQuantのアナリストDarkfost氏が10日、ビットコインは安値から約45%反発しRSIは67まで上昇したと分析。一方で現物需要とバイナンスの準備高は依然力不足で、流動性回復にはなお時間を要するとした。
15:52
バイデン前大統領の息子のミームコイン、上場後98%急落 流動性強化へ
ハンター・バイデン氏の名を冠したミームコイン「LAPTOP」が上場直後に急落し、24時間で97.78%下落する場面があった。運営はスナイパーボットによる流動性不足が原因と説明し、流動性追加やバーンによる供給削減策を発表した。
14:02
ウォレット大手トレザー、委託先メール侵害 偽警告に注意
ハードウェアウォレット大手トレザーは9日、委託先のメール配信基盤が第三者に侵害されたと発表。「STM32エントロピー脆弱性」を騙る偽警告メールが拡散し、リンクを開かないよう注意を呼びかけた。同社は該当ドメインを停止済みとしている。
14:00
ビットコイン、8.3万〜8.6万ドル手前で足踏み=Glassnode分析
Glassnodeは長期保有者の取得原価・先物清算マップ・ETF損益分岐点の3指標が上値抵抗として、同じ水準である8万3,000〜8万6,000ドルの価格帯を示していると分析した。現在はすぐその下でレンジ相場が形成されているが、売り圧力が低いことが特徴的だ。
今から始める仮想通貨特集
通貨データ
重要指標
一覧
新着指標
一覧