仮想通貨市況
22日の仮想通貨ビットコイン(BTC)は、前日比+0.82%の95.7万円に。
アルトの循環物色などを背景に、週足雲下限にもあたる8500ドルで4度目の急反発を見せるなど、22日時点では底堅さを見せている。
19日の大陰線が上値を重くしてはいるものの、急落後の下髭3本に加え、4度目の急反発で顕現した包み陽線が押し目買い意欲を示唆。直近最安値をわずかに割り込んだ(下方ブレイクアウト)後のベアトラップが見て取れる。
春以降に控える半減期ファンダが思惑相場になりやすいことから、時間軸が長引くほど(短期MA乖離や日柄調整の観点)過熱感も冷め、ロングの優位性が高まるか。
半減期の影響を最も受けるビットコインマイナー(採掘者)は依然強気な状況だ。
PoWネットワークは、1月15日に+7.08%と難易度を大幅なプラスで調整したが、ハッシュレートの推移は衰えず、1週間後に迫る難易度調整タイミングでも+5.06%予想と、再びプラスで調整される可能性が試算されている。
コインポストの取材に応じた関係者は、「半減期までの駆け込み需要は確実にあり、減価償却を含めた駆け込み需要と設置時期も含めて、今後もハッシュレートの上昇余地はある」と回答。
「電力等の設備環境から、大手は半減期後も採算は取れる状況にあるが、安定して利益目処が付きやすい現在は、マシンの売れ行きも好調だ」と明かしている。
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一方、8700〜8750ドルは、直近高値の反落ポイントであり戻り売り局面とも言える。レンジ内で推移する限り、方向感が定まらずにあるが、今回高騰起点とキッカケとなった逆三尊のネックライン(7800ドル付近)を割り込んできた場合は、相場の雰囲気が一変する可能性もある。
GTIは売りシグナル
ブルームバーグは21日、「GTI(グローバル・ストレングス・インジケーター)」が、ビットコイン(BTC)が天井をつけた昨年6月以来の売りシグナル点灯したと指摘した。
ただし、昨年4月5日(1BTC=5,000ドル)のトレンド転換初動でも、ブルームバーグのアナリストがGTIを基に、2017年12月の過去最高値到達以来の「買われすぎ状態」だと指摘していたが、その後6月末にかけて(1BTC=約14,000ドル)まで高騰しており、単一インジケーターを鵜呑みにはしづらいか。