ビットコイン二段目の歴史的急落に予兆
歴史的な急落となったビットコイン市場について、13日に3800ドル台の安値まで下落した「2回目の急落」にトランザクションから見る前兆があったことがわかった。分析企業CoinMetricsが暴落前後のトランザクション推移を報告した。
保有ビットコインのデータを分析した内容によると、8日の暴落後に短期的に購入していた短期投資家のトランザクションが急増。パニック売りに繋がった可能性が示された。一方で、長期投資家はほとんど資産を動かしていない状況が確認されたという。
CoinMetricsが暴落直前までのオンチェーンデータを分析した結果、短期間で送金が確認されたビットコインのうち、11日〜12日に28.1万BTCが送金されたトランザクションが集中。一方で、一年以上動かされていないビットコインでは、(送金されたBTCの総額は)4131BTCに留まった。
短期間で送金された資産ほどアクティブなことを踏まえても、その上昇率は著しく、2段目のパニック相場に繋がった可能性がある。
CoinMetricsが示したチャートは、黒チャートがBTC価格推移。その他の色のチャートがBTC保有期間別のトランザクション推移となるが、ビットコイン市場2段目の暴落にあたる13日の前に30日と90日のトランザクション総額が跳ね上がっていることが確認できる。
11日に記録された「30日」のトランザクション推移は、過去8年間で4番目に急増した期間であるとしており、異常値が相場の前兆になっていた可能性が示唆された。
一方で、長期ホルダーは相場の急落にも左右されずに、安定して保有を継続する状況がみて取れた。これは、過去の暴落相場と比較しても安定した推移に相当するという。
参考:coinmetrics