はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

次世代ブラウザ「Brave」アフィリエイト広告騒動でCEOが謝罪

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Braveのアフィリエイトが騒動に

プライバシー重視の次世代型ブラウザとして人気急上昇中のBraveにおいて、ユーザーの関知しないところで、検索時に招待リンク(アフィリエイトコード)へ自動変換される仕組みが埋め込まれていたことが問題視され、議論を巻き起こした。

事の発端は、あるユーザーが、Brave上で「Binance」と検索すると、自動的に仮想通貨取引所バイナンスのアフィリエイト・プログラムにリダイレクトされると気付いたことである。

その後、別の者がGitHubに公開されているBraveのブラウザコードを検証したところ、BraveがユーザーをLedger、Trezor、コインベースなどのウェブサイトにも同様にリダイレクトする仕組みになっていることが判明した。

この件を受け、SNS上で「Braveはポリシーに反しているのではないか」と批判が増加し、公式対応が求められる事態となっていた。

CEO兼共同創設者であるブレンダン・アイクは、「収入源が必要なことは理解するが、どうしてこっそりプログラムを導入しているのか」というあるツイッターユーザーの問いに答えて、次のように回答している。

こっそり行っていた訳ではない。github上ですべてのブラウザーコードをオープンソースで開発していたのだから。「binance dot」と入力したユーザーは、オートコンプリートの文字列を目にすることが出来ていたはずだ。

このアフィリエイトコードは、Braveのユーザープライバシー重視の方針は守っており、ユーザーデータを提携先企業に対して明かしていない。

アイクCEOによると、このコードはBraveと提携先企業を識別するもので、すべてのユーザーに対しては1つの固定値であり、ユーザーを特定することはないという。

しかし、最終的にブレンダン・アイクは、このアフィリエイトコードの導入は良くなかったとして非を認め、このリダイレクトリンクを削除すると述べた。

CEOの弁明

BraveのCEOは、本件について以下のように弁明した。

Braveは、ユーザーへの報酬を支払うための広告によって、ユーザーファーストとするビジネスを実現するものだ。そのため、還元用の広告報酬プログラム以外にも、収益源となるアフィリエイトプログラムを実施していた。

これには、プライバシーが保護されたオプトイン取引ウィジェットなどを介して、バイナンスなどの取引所に新規ユーザーをもたらすことや、すべての主要ブラウザと同様の、検索収益取引も含まれる。

これらをうまく活用すれば、ユーザー含めすべての関係者にとってメリットがある。

解決策も提示

続けてCEOは、指摘されたアフィリエイトコードについて解説、さらにユーザーがオプトアウトする解決策についても発表した。

今回のアフィリエイトコードは、取引所名などをユーザーがアドレスバーに入力すると、オートコンプリートでアフィリエイトのアドレスが追加されるものだった。

何人かのユーザーが誤解しているような、ページ内リンクを書き換えるものではなかったという。

これは、ほとんどのブラウザーが行う検索クエリの補完に着想を得たものだったという。知られているように、現在各ブラウザは、ユーザーが打ちこんだ検索キーワードに対して、その後に続く文字列を予想して補う機能を持っている。

しかし今回の件は、そうしたキーワード検索とは異なり、アドレスバーに入力されたURLにアフィリエイトアドレスを補うものであった。このことは間違いであり、各ホームページに直接遷移すべきだったとCEOは述べた。

さらに、この補完によるアフィリエイトプログラムを避けたいユーザーは、ブラウザ設定のページから、アフィリエイトコードの自動補完を無効に切り替えることができると発表した。現在、デフォルト設定を無効にするよう計画しているところだという。

ユーザー還元型広告報酬プログラムも展開

ブレンダン・アイクは、JavaScriptを設計したエンジニアでもあり、2015年にはBrave Softwareを設立、Braveブラウザ開発を始めた。

Braveブラウザは好評を博し、月間アクティブユーザー数1500万人に到達するなど、急速にシェアを拡大していた。

6月には、日本国内のAppStoreの無料ランキングで2位、Google Playで7位を記録したことが判明。AppStoreでは、人気動画アプリTikTokや人気SNSのInstagram、決済アプリPayPayなどを抑えて2位にランクインした格好だ。

Braveはウェブ広告をブロックすることで高速ブラウジングを実現、YouTubeも広告なしの快適な閲覧を体験できる。ウェブ広告をブロックする代わりに、独自のユーザー還元型広告報酬プログラムを展開していることでも話題となっている。

ユーザーはBraveが承認した広告を表示・閲覧することで、イーサリアムをベースとした独自の仮想通貨BAT(BATポイント)を得ることが可能。受け取ったポイントは現在、Uber、スターバックス、Xbox、プレイステーション、Hulu、Amazon、Appleなどのギフトカードと交換したり、赤十字社などへ寄付することも出来る。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/31 水曜日
14:00
ブラックロックの2026年投資展望 AI投資が米株式市場を牽引、ステーブルコインは金融の架け橋に
ブラックロックの2026年投資展望レポートでは、AI関連投資が米国株式市場を牽引し、生産性向上で171兆円の経済効果が見込まれると分析した。また、38兆円規模に成長したステーブルコイン市場について決済システムへの統合が進み、トークン化された金融システムへの第一歩となると見ている。
12:00
2026年末のビットコイン価格はどうなる?有識者7人に予想を聞いた
ビットコイン2026年末価格予想を暗号資産(仮想通貨)業界の著名人7人が回答した。平均は12.3万ドルで約40%の上昇見込み。FRB政策、機関投資家参入、半減期アノマリー崩壊など注目ポイントを分析。強気派と慎重派の見解を比較し、相場の行方を占う。
11:00
仮想通貨TOP20と国内発トークン、25年の騰落率は
ドナルド・トランプ氏の米大統領就任やビットコインの最高値更新があった2025年。本記事では同年の時価総額上位銘柄と国内発プロジェクトのトークンの年間騰落率をまとめている。
10:00
激動の2025年 仮想通貨の時価総額トップ20、過去8年間における順位変動は
2025年はビットコインが12万ドルを突破した。仮想通貨に肯定的な米トランプ政権が始動した1年を終えるにあたり過去8年間において仮想通貨の時価総額の順位がどのように変動してきたかを振り返る。
12/30 火曜日
14:00
米カリフォルニア州の超富裕層への「5%資産税」に業界猛反発 仮想通貨起業家流出の懸念も
米カリフォルニア州で純資産10億ドル超の富裕層に5%課税する提案が行われ、Kraken創業者やBitwise CEOをはじめとする仮想通貨・テック業界リーダーが強く反発し、警告を発した。株式、不動産、仮想通貨などを対象とし、未実現の含み益にも課税される点が問題視されている。
14:00
コインベース・ベンチャーズが注目する2026年の仮想通貨4大トレンドとは
米最大手コインベースの投資部門コインベース・ベンチャーズが2026年に積極投資する4分野を発表した。RWA永久先物、専門取引所、次世代DeFi、AIとロボット技術など、次のブレイクアウトが期待される仮想通貨領域について紹介。
12:32
ビットマイン、イーサリアム買い増し 独自のステーキング・インフラも準備中 
ビットマインの仮想通貨イーサリアム保有量が411万枚に到達した。年末の価格下落を好機と捉え買い増しを行っている。2026年には独自ステーキング基盤も公開予定だ。
10:00
2025年の仮想通貨市場を重要ニュースから振り返る
2025年は仮想通貨を支持するドナルド・トランプ氏が米大統領に就任し、相場は米国の動向から大きな影響を受けた。本記事では、ビットコインの最高値更新など1年間の重要ニュースを振り返る。
09:50
仮想通貨投資商品、先週700億円超の純流出 XRP・ソラナは好調維持=CoinShares
仮想通貨投資商品から先週700億円超が流出した。CoinSharesは投資家心理がまだ完全に回復していないと分析した。一方で資産別ではXRPとソラナへの流入は好調だった。
12/29 月曜日
14:23
ビットコインは持続的上昇局面に?4年サイクル論争と機関投資家の影響力
Bitwise CIOマット・ホーガン氏が「ビットコインの4年サイクルは終焉し、持続的上昇局面に入った」と主張した。ハーバード大学など大手機関がBTCを保有し、個人投資家から機関への資産移転が進行。ボラティリティ低下の理由と、「階段を上りエレベーターで降りる」値動きパターンを専門家2人が詳しく解説。
13:35
AIや仮想通貨のショッピング活用進む Z世代が牽引か=Visaレポート
決済大手ビザの調査で、ショッピングにAIツールや仮想通貨を利用する消費者が増加していることが判明。特にZ世代が牽引していた。ステーブルコイン送金への関心も高まっている。
09:44
スベルバンク銀、ロシア初の仮想通貨担保ローン発行
ロシア最大の銀行スベルバンクが同国初の仮想通貨担保ローンを発行した。ビットコインマイニング企業に融資し、デジタル資産担保の仕組みを検証している。
12/28 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、MTGOXハッキング容疑者関連のBTC送金やearnXRPローンチなど
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン年末相場、値頃感から買い戻し期待も|bitbankアナリスト寄稿
今週のビットコインは方向感に欠け1400万円周辺で推移。26日のオプションカット通過後の動向が注目される。底入れには12月高値9.4万ドルの回復が条件だが、割安感から買い戻されやすいとbitbankアナリストが分析。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|Bybitの日本居住者向けサービス終了発表に高い関心
今週は、大手仮想通貨取引所Bybitの日本居住者向けサービス終了の発表、仮想通貨市場の調整局面、日銀の植田和男総裁の講演に関する記事が関心を集めた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧