仮想通貨市況
米NY株式市場のNASDAQ(ナスダック)は大幅続伸、前週末比461ドル高の2万7572ドルの史上最高値で取引を終えた。
NASDAQは米国にある世界最大の新興企業向け株式市場。3000を超える企業株価から算出されるハイテク株主体の指標が「ナスダック総合指数」だ。 中でも、トランプ大統領が「MAGA(Make America Great Again」と呼ぶマイクロソフト、アップル、グーグル、アマゾンの4社が2017年から2.5倍以上に膨れ上がるなど、米国の上昇相場を牽引している。
米国でコロナが蔓延して以降戦後最悪を記録していた「米雇用統計」の大幅改善で失業率が低下し、景気回復スピードが早まるとの期待が台頭。経済の先行きに対する楽観的な見方が、機関投資家のリスク選好を高めているとの指摘がある。
個別銘柄では、新型コロナウイルスの感染拡大に伴い小売り店が厳しい状況に陥る反面で、ネット通販需要の急拡大でAmazonがコロナショック前の高値を大幅に更新。ビデオ会議サービスのZoom Video Communicationsなどが急進。「リモートワーク」関連企業が注目を浴びている。
直近では、コロナショック後に劇的な回復を見せたビットコイン市場のパフォーマンスを凌ぐ勢いだ。
世界中が未曾有の経済危機にあるなか、FRB(連邦準備制度理事会)による無制限量的緩和策は、毀損した経済を下支えする一方で、法定通貨への信任低下や通貨インフレにつながるリスクが懸念される。
そのような状況にある中、ヘッジ・ファンド界の大物「ポール・チューダー・ジョーンズ」のビットコイン市場参入などが後押しし、ポートフォリオにゴールドやビットコインを検討する動きも相次いでいる。
個人資産の約2%「100億円相当」をビットコインに投資か:チューダー・ジョーンズ氏ビットコイン市場
一方、9日のビットコインは、前日比-1.58%の104.8万円(9680ドル)と冴えない展開。
今月2日に年初来高値の10,500ドルの抵抗線を前に急落、勢いを削がれたビットコイン。高値圏を維持しながらも上値を切り下げ、出来高も減少しつつある。
25日移動平均線(9500ドル)上で推移しているが、レンジ内で乱高下を繰り返しており予断を許さない状況といえる。
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