CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨Lisk、2020年6月マンスリーレポート【公式寄稿】

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

2020年6月の成果について

毎月末に、Liskのトップニュース、更新、および成果をまとめて報告します。この記事では、6月の技術面やコミュニティにおける活動内容を紹介いたします。

Lisk Center Tokyoを新拠点へ移転

2020年4月、LiskはBINARYSTARと提携し、同社が銀座で運営するコワーキングスペースにLisk Center Tokyoを移転しました。彼らとの提携は、Liskの日本およびアジアにおける認知度向上において重要な中長期戦略のひとつです。

2019年12月にBINARYSTARで開催されたDigital Asset Conferenceの様子

BINARYSTARは日本で最大のコワーキングスペースおよびビジネスハブで、場所の提供だけではなく、オンライン・オフラインでのマーケティング活動のサポートも提供しています。

BINARYSTARに拠点が移ったことで、日本のLiskコミュニティメンバーが直接語らったり、ミートアップを開催したり、他のブロックチェーン企業との関係構築などができるようになりました。また、同居する他社にLiskの存在や存在価値を伝える機会を得られたことは、Liskの日本での活動について追い風になると期待しています。

日本でのコミュニティ拡大のため、「Liskとは(What is Lisk)」ページを日本語翻訳いたしました。このページではLiskの概要、Lisk Wallet、Lisk SDKを利用して開発したアプリ、Liskを扱う国内の仮想通貨(暗号資産)取引所の一覧などを、Liskに興味を持ち始めた人でも簡単に理解できるように解説しています。

Lisk SDK5.0.0のエピックのクローズ

これまでに、Lisk SDK5.0.0の6エピック(開発プロジェクト用語で、いくつかの作業をまとめたものを意味する)がクローズされ、そのうち5つは2020年の6月にクローズされましたが、8つのエピックはまだ実装されていません。

1、アップデートされたアドレスとIDシステム

アドレスとIDシステム全体がアップデートされました。これによりアカウントの初期化は必要なくなり、アカウントの重複が起こることはほぼあり得ません。このエピックにおける8個の問題の詳細については、GitHubをご覧ください。

2、PostgreSQLを組み込みデータベースへ置き換え

オープンソースのデータベース管理システムPostgreSQLは、Lisk SDKユーザーの複雑さを軽減、データベースの容量を最適化し、処理速度を向上させるために組み込みデータベースに置き換えられました。現在最も有望な候補となっているのは、RocksDBとLevelDBです。このエピックにおける12個の問題の詳細については、GitHubをご覧ください。

3、デリゲート追放メカニズムの追加

非生産的なデリゲートが偽造するのを防ぐために追放メカニズムが追加されました。フェイルセーフメカニズムを組み込む理由については、LIP0023の「デリゲート生産性」セクションにあります。これにより、Lisk DPoS 2.0のコンセンサスアルゴリズムも完成します。このエピックの3つの問題の詳細については、GitHubをご覧ください 。

4、lisk-codecの実装

通信およびストレージのためにデータをエンコードおよびデコードするための、汎用シリアル化ライブラリであるlisk-codecが実装されました。このエピックの42の問題の詳細についてはGitHubをご覧ください。

5、トランザクションタイプの復元手順の削除

以前は、新しいトランザクションタイプが実装されたとき、ブロックチェーンのロールバックに備え、アクションを元に戻すロジックを常に含めておく必要がありました。

しかし、決定性のあるlisk-codecライブラリと、組み込みデータベースへの切り替えなどにより、これは自動的に行われるようになりました。現在では、どの状態変更についても違いが計算されて保存され、ブロックチェーンのロールバックの場合には、それを取得してくることで前の状態に戻すことができます。このエピックの9つの問題についての詳細は、GitHubをご覧ください。

LiskドキュメントのUI改善について

Liskドキュメントのユーザーインターフェイスは、LiskSDKとドキュメントに取り組む際にはユーザーに最高の体験を提供するという目標と共に改善されました。それにより私たちは、トップ、レフト、ライトのナビゲーション、フッター、一般的なスタイル、および要素の全体的な構成を洗練させました。

マルチシグネチャアカウントの改善

こちらの記事にて、Liskプロトコルロードマップのネットワーク経済フェーズで導入され、Lisk SDK 4.0.0で実装されたマルチシグネチャアカウントに関連する主な改善点の概要を紹介しました。

6月18日の木曜日には、Lisk.chatでライブAMAを開催し、Maxime Gagnebin(リサーチサイエンティスト)がマルチシグネチャアカウントに関するコミュニティメンバーからの質問に回答しました。

分散型組織チェーンプロジェクトの構築

2020年4月のLisk Buildersプログラムへの参加の一環として、LiskコミュニティメンバーのKorben3が手がける分散型組織チェーンプロジェクトに関する情報をLiskブログに掲載しました。

この「分散型組織チェーンプロジェクト」は、スタートアップが資金を受け取り、投資家も企業の意思決定に参加できるブロックチェーンアプリケーションとなることを目指しています。

Chroniclerプロジェクトの構築

StellarDynamicは、2019年のLisk Buildersプログラムへの参加の一環として、LiskブログでChroniclerプロジェクトに関する投稿を公開しました。

同プロジェクトは、様々な種類のコンテンツを保管、監査、認証するブロックチェーンアプリケーションの概念実証です。

Liskビルダーズプログラムに2名の新しい参加者

今月私たちは、Liskビルダーズプログラムのために、2人の新しい参加者を選出しました。 助成金を受け取る最初のプロジェクトは、Lemii(Lisk.chat ユーザー名:@lemii)によって率いられています。彼のプロジェクトは、貴重なアイテムの履歴とライフパスを追跡するブロックチェーンアプリケーションを目指しています。

2020年5月のLiskビルダーズプログラムに参加する2番目のプロジェクトは、Peter Nobels(Lisk.chat ユーザー名:@Peter Nobels)が率います。彼のプロジェクトは、分散型自律組織の概念実証です。

今月のマンスリーレポートは以上です。最後までお読みいただき、ありがとうございました。来月のマンスリーレポートでも、着実な進捗を報告できるよう精進してまいります。

詳細情報

Lisk公式サイト

Lisk日本語ページ

Lisk公式ブログ

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
04/19 金曜日
11:30
Ondo Finance、米国債建てトークンUSDYをコスモスで展開へ
資産トークン化企業Ondo Financeは、Noble Chainと提携して米国債建てトークンUSDYなどの資産をコスモス上で展開すると発表した。
11:00
テザー社、USDT超えて最先端技術提供へ 4つの新部門立ち上げ
USDTを発行するテザー社は事業部門を4つに再編する計画を発表した。ステーブルコインを超えた、より包括的なソリューションを提供していく計画だ。
10:10
「BTC半減期後の相場はマクロ経済が主導」10x Research分析
仮想通貨ビットコインの半減期後の相場を主導するのはマクロ経済であると10x ResearchのCEOが指摘。現状ではビットコインの今後価格が5万ドルまで下がる可能性もあると述べている。
09:35
Aptos開発企業、マイクロソフトやSKテレコムなどと提携
アプトス・ラボが数社と共同で開発するAptos Ascendは、金融機関向けのデジタル資産管理プラットフォームだ。この製品はAzure OpenAI Serviceを使用する。
07:55
仮想通貨取引所バイナンス、ドバイで完全な事業ライセンス取得
バイナンスは昨年同局からMVPライセンスを取得したが、同ライセンスには3段階のプロセスがあり、今回は最終段階をクリアしたことになった。
07:20
「半減期後にBTC価格は下落する可能性」JPモルガン
半減期後に仮想通貨ビットコインの価格は下落する可能性があると、JPモルガンのアナリストは分析。17日のレポートで分析の根拠を説明している。
06:30
バイナンス、新たな仮想通貨ローンチパッド「メガドロップ」発表
最初に選ばれたプロジェクトは仮想通貨ビットコインのステーキングプラットフォーム「BounceBit」で、168,000,000 BBトークンがMegadropを通して配布される予定だ。
06:00
コインベース、ソラナミームコイン「WIF」の永久先物提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベース(およびインターナショナル取引所)は19日、ソラナ基盤のミームコイン「WIF」のパーペチュアル先物取引を新たに提供する予定を発表した。
04/18 木曜日
17:05
Flare Network、PFP NFT生成AIサービスの一部機能を公開
Flare Network(フレアネットワーク)はデータに特化したブロックチェーンとしてAIを強化。Atrivと提携してコードなしでNFTを生成するプラットフォームを提供。このプラットフォームは、デジタルアートの取引と集大成を容易にし、安全なクロスチェーン取引をサポートする予定。
17:00
ビットコインの新トークン標準「Runes」が注目される理由
仮想通貨 ビットコイン新たな代替トークン基準「Runes」にコミュニティの注目と期待が集まっている。ビットコイン版NFTの発行を可能にしたOrdinalsの開発者が、設計した新たなプロトコルで、ビットコインの半減期に合わせてローンチされる。
16:25
ソラナのDEX「Drift」、18万ユーザーに1億トークンのエアドロップ実施へ
ソラナのDEXプロトコル、Driftが1億トークンのエアドロップを実施予定。取引量200億ドル超のプラットフォームで、ユーザー活動に基づくトークン配布が行われる。新たな暗号資産(仮想通貨)DRIFTの詳細を解説。
15:00
コンサル大手EY、イーサリアム基盤の契約管理サービスを立ち上げ
世界四大会計事務所の一つ、アーンスト・アンド・ヤングは、ブロックチェーン技術を活用した企業契約管理ソリューション「EY OpsChain Contract Manager」の立ち上げを発表した。
14:00
「ビットコイン半減期は年単位で見れば価格に大きなインパクト」Bitwise分析
Bitwiseは今後の価格についてビットコイン半減期の長期的な影響は過小評価されていると述べた。一方、ゴールドマン・サックスはマクロ経済情況も重要と分析している。
12:00
RWA分散型金融Centrifuge、23億円調達
Centrifugeは新たな資金を利用し、Baseチェーン上に構築され、Coinbase Verificationと統合されたRWA向けの機関投資家グレードの融資市場の構築に取り組んでいく。
10:50
分散型決済Slash Payment、エアドロップ第一弾の詳細発表
仮想通貨決済サービス「Slash Payments」は、独自トークンSVLエアドロップ第一弾の詳細を発表した.。SlashのNFT保有者などが対象となる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/04/20 ~ 2024/04/21
大阪 京セラドーム大阪
2024/04/25 ~ 2024/04/26
東京 国立新美術館
重要指標
一覧
新着指標
一覧