はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン大幅下落の背景にNYダウ市場、PlusTokenの仮想通貨大量移動やマイナー売り懸念も

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

仮想通貨市況

米NYダウが再び急落、前日比710ドル安の25,445ドルと大幅下落した。

国際通貨基金(IMF)は24日、2020年の国内総生産(GDP)見通しを-3%から-4.9%と下方修正。より深刻なリセッション(景気後退)に陥るとの判断を下した。一方、2021年は新型コロナの一定の終息と経済再開を見据えて5.4%増を見込んでいる。

昨今の市場心理の急悪化について、米国を中心に新型コロナウイルスの第2波懸念が強まっているとの論調に支配されているが、現在の状況からも世界経済の景気回復まで時間を要するであろうことは火を見るよりも明らかだ。経済活動の早期再開と感染者数の再増加は「トレードオフ」の関係にあり、ロックダウン(首都封鎖)にも限界があることから難しい舵取りを迫られる。

すでに過去前例のない規模の金融緩和政策を動かしていることから、今年3月ほどのパニック相場を招くとは”現時点では”考えにくく、どの水準で第二波のピークを織り込むかに焦点が移りつつある。シカゴ・オプション取引所(CBOE)の投資家の不安心理の度合いを示す「VIX指数(Volatility Index)」は今年3月のピーク時、リーマン・ショック時に匹敵する「85.5」に達したが、依然として高水準にあるものの、現在は「33.8」まで低下している。

VIXの急騰は、高ボラティリティー(変動率)上昇に合わせてレバレッジの解消に動くことがあるリスク・パリティ」ファンドの運用戦略や、ヘッジファンドによる機械的な株式売りなどに影響を及ぼす可能性がある。

VIX指数チャート

いずれにせよ、各国が全力をあげて開発する治療薬やワクチンが完成し、市場に出回り各国の感染者が終息に向かわない限り、経済活動の再開に多くの制約が生じることから市場の不確実性は拭えないだろう。国内でも東京を中心に新型コロナの第2波懸念が拡大しつつあり、翌年に東京五輪の開催を控える日本でもワクチン・治療薬の開発は急務だ。

政府は12日、2次補正予算で過去最大の「31.9兆円」を可決しており、新型コロナの第二波に備え、ワクチン・治療薬の開発支援などに2055億円を計上する。米国では、ギリアド・サイエンシズは6月2日、最も有望視されている薬剤の1つ「レムデシビル」の第3相試験結果を発表し、大きな改善がみられたことを明らかにした。

国内では、富士フイルム富山化学が開発した「アビガン」が承認を目指すほか、大阪府の吉村洋文知事は17日、大阪大発のバイオ企業「アンジェス」が、新型コロナウイルスのDNAワクチンを人に投与する全国初の治験を30日から始めることを明かした。化学大手のダイセルが有効性を高めるために技術提供するほか、タカラバイオやシオノギファーマなどのバイオ関連の有力企業と連携し、研究・開発を急いでいるという。

関連:新型コロナ第2波を警戒、2次補正予算で過去最大の「31.9兆円」を可決 

ビットコイン(BTC)市況

25日のビットコイン(BTC)は、相関の高まる米ダウ株式市場の大幅下落に連れ安するようにして急落、前日比4.83%安の97.9万円(9110ドル)と軟調な推移を見せる。

24日22:47に、仮想通貨のポンジスキーム「PlusToken」のウォレットから、イーサリアム78万9533ETH(200億円相当)移動したことがWhale Alert(@whale_alert)に捕捉されたことも売り圧力を示唆し、投資家の不安心理を助長した。

一方、海外アナリストNunya Bizniz(@pladizow)は、レンジの中央線付近にあり、大局的にはサポート転換した主要トレンドラインを割れていないとしている。

マイナー売り圧懸念も

分析企業CryptoQuantのデータによると24日、マイニングプールのアウトフローにて、9098BTC(90億円相当)の大口送金履歴が確認された。

CryptoQuan

PoolinとHaoBTCにより、7153BTCがOTC取引(店頭取引)で売却された可能性が指摘されており、半減期後の収益性悪化を示唆している。

長期保有では含み益8割超え

仮想通貨分析企業Chainalysisのレポートによれば、すでに採掘された全供給量1860万BTCのうち、60%以上の1140万BTCが「長期投資のために保有」されていることがわかった。

Chainalysis

市場で活発にトレードされているのは19%にあたる350万BTCに留まる。また、全供給量の20%は5年以上アドレスから移動されておらず、既存のアドレスの83%が含み益にあるという。

このデータからは、少なくとも現時点までは長期保有に優位性があったことが確認されている。

週末相場に注意

今週金曜日17時、ビットコインの未決済建玉(OI)が集中する10億ドル規模のオプションカットオフ(行使期日)を迎える。21時はBitMEXのBTC先物SQ、24時にはCME先物SQを迎えるため、乱高下する可能性が警戒されている。

ビットコイン26日に警戒感も、Deribit最大規模のオプションカット控え
CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/20 木曜日
20:00
Aptosのエコシステム責任者が語るエコシステム戦略|独占インタビュー
Aptosのグローバルリーダーが語る、エコシステムの成長戦略と日本市場への本格参入。DeFi、AI、クリエイターエコノミーなど注目分野や、10億ユーザー規模を見据えた技術開発について聞いた。
16:51
NVIDIA決算好調、米株上昇と仮想通貨相場回復の連鎖起点に
11月19日NVIDIA決算発表後、Nasdaq総合指数0.6%高。マイニング企業株(IREN10%高など)がAIシフト恩恵で買われ、BTCは89,000ドル安値から91,000ドル回復。専門家は電力供給の重要性を指摘、関連投資機会を分析した。
16:44
米民主党議員がトランプ一族関与のワールドリバティに調査要請 国家安全保障への懸念示す
エリザベス・ウォーレン上院議員らが、トランプ大統領一族が関与するDeFiプロジェクト「ワールドリバティ・フィナンシャル」に対する調査を要請した。北朝鮮・ロシア関連団体へのガバナンストークン販売が国家安全保障リスクになると指摘し、利益相反の懸念も表明した。
16:00
米大手取引所クラーケン、SECにIPO申請を提出 評価額3.1兆円
米仮想通貨取引所クラーケンが米SECにIPO申請を提出。評価額は200億ドル(約3.1兆円)で、2026年第1四半期の上場を目指す。トランプ政権の友好姿勢を背景に、仮想通貨企業の上場ラッシュが続く。
14:09
ビットワイズのXRP ETFが米国で上場へ カナリーに次ぐ2つ目の現物型商品
ビットワイズのXRP現物ETFがNYSEに上場へ。欧州GXRPに続く2本目のXRP商品で、米国では初提供。XRPCの初日取引高90億円超など、アルトETF市場が急拡大している。
12:35
ビットコイン9万ドル回復、エヌビディア好決算で投資家心理改善 マイナー売り圧に変化の兆しも
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+3.4%の1BTC=92,331ドルに。 20日にかけて、88,000ドル付近から92,000ドル超…
11:59
ブロック社が強気の財務見通し、3年で粗利益2.5兆円目指す  自社株買いも発表
ジャック・ドーシー率いるブロック社が今後3年の財務見通しを発表。粗利益の年間15億ドル増加を予想し、株価が7.6%上昇した。AI・仮想通貨事業も強化している。
10:36
米大手仮想通貨取引所コインベース、予測市場・株式取引機能を導入か
米コインベースが12月17日に「新時代」を発表予定。リーク情報から予測市場・株式取引機能の実装が示唆され、カルシとの提携深化やブロックチェーン株式取引の展開が期待される。
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧