はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ビットコインとゴールドの相関指数「0.77」は過去1年で最大=ブルームバーグレポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ブルームバーグがレポート公開

米大手メディアのブルームバーグが、仮想通貨(暗号資産)レポートの9月版で、ゴールド(金)市場のように上昇し続ける可能性が高いとの見解を示した。

ブルームバーグは毎月仮想通貨レポートを公開している。先月はBTCがゴールドと相関しながら今後も上昇傾向を示すと予想。ゼロ金利やマイナス金利、量的緩和によって金融市場に変化が生じ、投資家の新しい注目ポイントになりつつあると主張した。

関連ビットコインとゴールドが金融市場で強いワケ|ブルームバーグレポート

米仮想通貨取引所Geminiを運営するウィンクルボス兄弟や、米仮想通貨投資企業Morgan Creek Digitalの共同設立者アンソニー・ ポンプリアーノは、金の時価総額を前提に強気予想を行っている。

関連BTC価格は45倍に ウィンクルボス兄弟が見る優位性とは

ブルームバーグは現在の仮想通貨市場について、2017年の過熱を繰り返している部分も多いとしながらも、分散型取引所(DEX)や分散型金融(DeFi)の普及拡大で、地盤が固められてきていると説明。その中でBTCは供給が限られていることと、需要が増加していくことが鍵になると述べている。価格上昇をサポートするのは、マクロ経済だと主張した。

現在の主に投機的な銘柄における急激な取引の増加は、競争や供給を促し、また気軽に投資に参加できるような雰囲気を作るため、市場の価格に幅広さをもたらすと述べている。

ブルームバーグは今後のBTCの価格予想について、1万ドル(約106万円)がサポートラインになるとの見解を示した。

BTCと他の資産との比較

BTCとゴールド

価格や時価総額でBTCをゴールドと比較するのは、特徴が類似しているからであり、ブルームバーグは両者共通の要素として以下の4点を挙げている。

  • 供給に限りがあること
  • 価値の保存手段として利用できること
  • ポートフォリオを多様化できること
  • 準通貨であること

このような特徴を持つ資産は、特に現在のコロナ禍のように、前例のない量的緩和などの大規模金融政策が行われている時には、注目度が高まると主張。BTCは他の仮想通貨と比較しても広く普及しており、「デジタルゴールド」として成熟してきているとの見解を示した。

BTCの価格はゴールド価格との相関性も高まっている。以下のグラフの下部が相関性だが、現在は約0.77で、過去と比較して高水準にあることが分かる。ブルームバーグは過去12カ月間で最も高くなっていると説明した。

BTCとナスダック100指数

またBTCとナスダック100指数も比較。ナスダック100指数は、ナスダック市場に上場する金融セクター以外の銘柄のうち、流動性が高く時価総額の大きい上位100銘柄で構成する株価指数だ。

ここで示したのはBTCのボラティリティ(価格変動)の低下。BTCのボラティリティは過去と比較して最も低水準となっており、これはBTCが資産として成熟していることを示していると主張している。

以下のグラフは2016年以降の比較で、右軸を基準にする白線がナスダック100指数で、ピンクの線がBTC価格(米ドル)。左軸を基準にする黄色の線はBTCにおける260日間のボラティリティの、ナスダック100指数のボタティリティに対する比率だ。

BTCの価格がナスダック100指数に追いついたのはグラフ上の白い丸の時期で、2017年の10月。この時は黄色の線も同水準にあり、BTCの価格変動が相対的に大きかったことが示されている。

現在も両者の価格は同水準にあるが、ボラティリティの指数は3分の1ほどに減少。2017年10月はBTCのボラティリティが7倍だったが、現在は2倍近くまで低下している。

参考資料 : ブルームバーグ

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/19 金曜日
17:38
税制改正大綱で仮想通貨税制が大きく前進、申告分離課税20%と3年間の繰越控除を明記
政府・与党が2026年度税制改正大綱を決定。暗号資産取引に申告分離課税を導入し、税率は株式と同じ一律20%に。3年間の繰越控除制度も創設される。金商法改正を前提とした条件付きで、2028年施行の見通し。昨年の「検討」から具体化が進み、web3業界の発展に向けた重要な一歩として評価されている。
15:33
米国法銀行初、SoFiがステーブルコイン「SoFiUSD」を発行
米ソーファイ・テクノロジーズが完全準備型の米ドルステーブルコイン「ソーファイUSD」を発表した。パブリックブロックチェーン上でステーブルコインを発行する米国法銀行として初の事例となる。
14:15
2025年の仮想通貨盗難被害額5300億円突破、北朝鮮関連グループの犯行目立つ=チェイナリシス
チェイナリシスが2025年の仮想通貨盗難事件についてレポートを発表。総額5300億円規模であり、Bybitハッキングなど北朝鮮関連グループによる犯行が目立っている。
14:13
サークル、インテュイットと提携 USDC で税金還付や企業決済に対応
ステーブルコイン大手サークルが金融テクノロジー企業インテュイットと複数年の戦略的提携を締結。TurboTaxやQuickBooksなどでUSDCを活用した税金還付、送金、決済サービスを展開し、年間15兆円超の取引に対応へ。
12:10
米上院、トランプ氏の仮想通貨推進派2名を承認 CFTC・FDIC新委員長が就任へ
米上院は12月18日、トランプ大統領が指名したマイケル・セリグ氏をCFTC委員長に、トラビス・ヒル氏をFDIC委員長に承認した。両氏は仮想通貨推進派として知られ、デジタル資産に対するより友好的な規制環境の実現が期待されている。
11:28
米仮想通貨市場構造法案、1月に上院審議へ ホワイトハウス当局者が確認
米ホワイトハウスの仮想通貨担当官が、仮想通貨市場構造法案(クラリティ法案)の1月上院審議入りを確認。業界と伝統的金融機関が最終協議を実施、超党派の協力が成立の鍵に。
11:09
「10月の歴史的暴落の後遺症続く」ラウル・パル、仮想通貨の下落圧力は市場操作ではないと分析
グローバルマクロ投資家のラウル・パルが、10月10日に発生した仮想通貨市場の歴史的暴落について詳細を分析。市場操作の指摘は的外れであり、トランプ関税ショックとバイナンスの深刻な技術障害が重なり、数兆円規模の強制決済をもたらした大規模ロスカットに繋がったという。
10:35
SOL保有企業フォワード・インダストリーズ、株式をトークン化
仮想通貨ソラナの財務企業フォワード・インダストリーズは、自社の株式がソラナブロックチェーン上でトークン化されたことを発表。トークン化株式はDeFiで利用できるとした。
10:05
仮想通貨保有企業株、MSCI除外で約2兆円売却圧力 来年1月に判断
MSCIが仮想通貨保有企業を指数から除外する提案を検討。実施されれば39社で最大150億ドル(約2.2兆円)の強制売却が発生する可能性。業界は1,268の署名を集め強く反発。2026年1月15日に最終判断。
10:02
イーサリアム財団、「ステート肥大化」のリスクを指摘 3つの対応策提案
イーサリアム財団が、ネットワークのステート増大が続くことによる中央集権化リスクなどを警告した。この課題に対する3つの対策を提案している。
09:35
NYSEの運営会社ICEが仮想通貨企業ムーンペイに出資交渉、評価額50億ドル目指す
ニューヨーク証券取引所を運営するICEが仮想通貨決済企業ムーンペイへの出資交渉を進めていることがブルームバーグの報道で明らかになった。
08:35
JPモルガン、ステーブルコイン市場の成長予測を維持も1兆ドル規模には否定的
JPモルガンのアナリストがステーブルコイン市場は2028年までに5000億ドルから6000億ドルに達すると予測し、1兆ドル規模の予測を否定的に評価した。成長は仮想通貨市場全体と連動すると見ている。
07:55
トークン化株式xStocks、TON Walletに対応
株式のトークン化プラットフォームxStocksは、TONブロックチェーンのTON Walletに対応したことを発表。ユーザーはテレグラムからトークン化した株式やETFにアクセスできる。
07:44
JPモルガンのJPMコイン、コインベースのベースチェーンに移行
JPモルガン・チェースがデジタル預金トークンJPMコインを独自の内部ブロックチェーンからコインベースの「ベース」に移行した。機関投資家の需要に応え、24時間365日のほぼ即時決済を可能にする。
06:40
ビボパワー、韓国ファンドに4.5億XRP相当のリップル株式を調達へ
ナスダック上場のビボパワーがデジタル資産部門を通じて韓国の資産運用会社リーン・ベンチャーズ向けに3億ドル相当のリップル・ラボ株式を調達する。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧