はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

DeFiセクター急落がもたらしたイーサリアム価格への影響、ビットコインは底値探しの展開へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

DeFi市場とイーサリアム動向

イーサリアム(ETH)オプションボリュームは、6月以来初めてとなる500万ドル以下の水準まで大幅減少した。

skewデータ

5日、SushiSwap創設者の「Chef Nomi(シェフ・ノミ)」が、開発資金として割り当てられた一部のSushiトークンを、1300万ドルに相当するイーサリアムに売却したことを発端にDeFiバブルが弾けた。

Glassnode

Sushiトークンはピーク時の4.12ドルから急落し、24時間で-60%の1.19ドルまで暴落。イーサリアム価格も一時前週比30%安(8日11時時点で20%安)となるなど大幅下落している。いずれにせよ、DeFi市場は短期的な過熱感からチキンレースの様相を呈しており、今回トリガーを引いたのがSushiだっただけで、「投機筋は売り場を探っていた」との見立てもある。

sushiチャート

SushiSwapは、UniSwap分散型取引所(DEX)を分岐し、ガバナンストークン「SUSHI」を作成するもので、2週間で時価総額600,000ドルから2億8,500万ドルまで高騰していた。

Glassnode

SushiSwap創設者のChef Nomiは、1300万ドル相当のSushiトークン売却について、様々な理由をあげ自己弁護している。

例えば、ライトコイン開発者のCharlie Leeの前例を挙げ、Sushiトークンの「価格を気にせずに(UniswapからSushiSwapへの)マイグレーション(移行)のための技術的な面に集中する」ためだと主張し、出口詐欺の疑惑を否定した。

しかし、DeFi全体のコミュニティからの批判は収まらず、事態は急転。

Chef Nomiは、プロジェクトの救済を目論む仮想通貨デリバティブ取引所FTXのSam Bankman-Fried(SBF)CEOの呼びかけに応じ、秘密鍵を含むSushiSwapプロジェクト管理権限を譲渡することを発表した。

事の経緯など、詳細は以下の記事で解説している。

関連:「寿司(Sushi)」は小説より奇なり 華々しいデビューから一転、創設者が管理権をFTXのCEOに移譲

DeFi市場における投機需要は約3ヶ月間に渡り、イーサリアム市場の時価総額を牽引してきた。 懸念されていた、分散型金融(DeFi)市場の混乱がもたらした代償は大きく、DeFiの時価総額低下は、スポットおよびデリバティブ取引所でのイーサリアム価格にも直接影響を及ぼした形だ。

DeFiエコシステムが黎明期にあることを踏まえると、イーサリアム(ETH)価格は今後も足元不安定になる可能性がある。

一方、海外アナリストのCJは週足チャートを示しながら、「大局的に見れば買いのチャンスに映る。270ドルまで下落する可能性もあるが、押し目買いに徹しており、次のパンプが楽しみだ。」と期待を示した。

ETH/USD週足チャート

ビットコインは底値探りか

再び10,000ドルを割り込み続落していたビットコイン(BTC)は、時間足でトリプルボトムを付けると急反発。 前日比0.42%高で110万円台を回復した。

直近の仮想通貨相場では、DeFi市場崩壊に伴うイーサリアム暴落のほか、米ドル急騰に伴うゴールド急落や米株式市場の急落もマクロ環境の変化に影響を与えており、より複雑な相場環境を醸成している。

現在意識されているのはCMEビットコイン先物市場における9600ドルの窓で、8000ドル以下の悲観予想も増加傾向にある。大陰線で短期的なチャートも崩壊していることから、続落リスクには十分注意したい。

一方で、短期的には売られすぎ水準にあり、17年の大相場や直近高騰時の値幅から計算すると「調整の範疇」だと指摘する向きもある。

dave the wave(@davthewave)は、「主要抵抗ラインの上辺と中・長期の対数成長曲線が今年末に重なり合う」と指摘。「5年後の120,000ドルも視野に、駆け上がるための準備が整う」と強気目線を崩していない。

dave the wave

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/28 金曜日
19:05
Secured Finance(セキュアード・ファイナンス)とは?JPYCの運用方法を徹底解説
Secured FinanceでJPYCを使った固定金利運用が可能に。満期と金利が事前確定する仕組み、メタマスクの準備から貸し出し・借り入れの手順、リスクまで初心者向けに詳しく解説。
18:47
ゆうちょ銀行のトークン化預金が不動産決済に進出
シノケングループ、ゆうちょ銀行、ディーカレットDCPの3社がトークン化預金の活用に向けた基本合意書を締結。賃貸管理における月次賃料の支払いをユースケースに、決済の自動化・効率化を検証する。2025年12月末に実証実験を完了し、2026年以降の本格導入を目指す。
18:01
価格急騰で注目を集めた仮想通貨ジーキャッシュとは
価格急騰で注目を集めたプライバシー銘柄の仮想通貨ジーキャッシュ(ZEC)の将来性を徹底解説。買い方や技術、注目点、リスクまでわかりやすく説明します。
17:29
英国、DeFi預け入れ時の課税を繰り延べへ 売却時まで納税義務を先送り
英国歳入関税庁が11月27日、DeFi預け入れ時の課税を実質売却時まで繰り延べる税制改革案を発表。アーベやバイナンスなど業界大手32団体が支持。利用者の税務負担軽減へ。
17:13
bitFlyer、法人向け「アセットロックサービス」提供開始 期末時価評価課税の適用除外に対応
bitFlyerが法人向け「アセットロックサービス」を開始。暗号資産を1年以上ロックすることで期末時価評価課税の適用除外要件を満たし、含み益への課税を回避できる。対象はBTC・ETH・XRPの3銘柄。
15:38
Soneium基盤のファンダムアプリ「IRC APP」公開 SNS応援をオンチェーン管理
IRC 2026公式アプリ「IRC APP」がSoneium基盤で公開。SNS応援活動をAIがスコア化し、チケット先行購入や優先入場などイベント当日の特典に変換。6万人が参加したベータ版実績を持つファン参加型プラットフォーム。
14:30
ブータン政府が320ETHをステーキング、BTC保有と併せ仮想通貨準備金戦略を拡大
ブータン政府はFigmentを通じて320ETH(約1.5億円)をステーキングした。世界初となる国民デジタルIDのイーサリアム統合、6,154BTC(876億円相当)の保有、観光業へのバイナンスペイ導入など、小国ながら先進的なブロックチェーン戦略を展開している。
13:30
トム・リー率いるビットマイン、押し目買いで70億円相当のイーサリアムを追加購入
ビットマイン・イマージョンが27日、70億円相当のイーサリアムを追加購入した。これは同社の毎週の購入パターンと一致。先週まで保有するETHは363万枚を超え供給量の3%に到達。
13:10
途上国インフレが仮想通貨の促進要因に 今年のチェイナリシス「グローバル仮想通貨採用指標」
チェイナリシスの2025年仮想通貨採用指標でインドが首位に。各国でインフレがステーブルコインなど仮想通貨の需要を喚起している。日本はAPAC地域で最高成長率を記録した。
12:46
トム・リー氏、ビットコイン年末25万ドル予想を軟化 史上最高値更新は「可能性ある」
ビットマインのトム·リー会長が年末25万ドルという強気予想を初めて軟化。10月に200万口座が消滅した史上最大の清算イベント後、年末10万ドル突破は「非常に可能性が高い」と予想を下方修正したが、楽観的な見方は維持している。
11:35
欧州最大級の資産運用会社アムンディ、イーサリアム上で初のトークン化ファンドを運用開始
欧州最大級の資産運用会社アムンディが、マネーマーケットファンドの初のトークン化シェアをイーサリアムブロックチェーン上で開始した。24時間365日の運用が可能になり、投資家は従来型とトークン化の両方でファンドにアクセスできる。
11:26
Visa、中東欧・中東・アフリカでステーブルコイン決済を拡大 Aquanowと提携
決済大手Visaが27日、Aquanowと提携し中東欧・中東・アフリカ地域でステーブルコイン決済を拡大すると発表。USDCを活用し、コスト削減と決済時間短縮を実現。世界のステーブルコイン市場は5年で10倍に成長。
10:25
USDT発行のテザー、ウルグアイのBTCマイニング施設を閉鎖 高コストで採算合わず
ステーブルコインUSDT発行のテザー社がウルグアイでのBTCマイニング事業を停止した。電力コストが折り合わなかったことを理由としている。7月にはブラジルでの計画を発表していた。
09:45
ヴィタリック、計1億円超相当のETHをプライバシー領域のプロジェクトに寄付
仮想通貨イーサリアムのヴィタリック・ブテリン氏は、プライバシー機能を持つメッセージアプリSessionとSimpleXにそれぞれ6000万円相当のETHを寄付した。期待する点を説明している。
08:55
トランプ関連プロジェクトと提携のALT5シグマ、CEO解任 内部混乱が明らかに
ナスダック上場のALT5シグマが、トランプ前大統領の家族が支援するワールドリバティファイナンシャル(WLFI)との提携後、株価が80%下落し内部混乱に陥っている。CEOや複数の幹部が解任され、規制当局の調査やルワンダでのマネーロンダリング有罪判決も明らかになった。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧