CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン高騰、好材料相次ぐイーサリアムに連れ高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

13日の仮想通貨市場は、ビットコイン(BTC)とイーサリアム(ETH)が高騰。

8日に日足レベルの保ち合いを上抜けしたBTCは6日連続で続伸。BTCUSD(Coinbase)は前日比3%高、ETHUSD(Coinbase)は6%高と騰勢を強めた。(7時時点)

BTC市場では、地合いの好転や相次ぐ上場企業による仮想通貨購入事例など、好材料も見られるが、13日の高騰はイーサリアム主導上げとなったことをチャートは示している。

12日から13日にかけてイーサリアム関連では、①グレースケールのイーサリアム投資信託の登録と②イーサリアム2.0の「Zinken」テストネットの稼働とプラス要因が相次いだ。

特に、仮想通貨ファンドを運営するグレースケールが提供するイーサリアム投信(ETHE)が証券取引委員会(SEC)に正式に登録されたニュースに市場が反応した。

メイン:BTC、オレンジ:ETH(Coinbase)

今回の事例の前に、第一号となったビットコイン投信「GBTC」がSECに登録されたのは今年の1月。米国で初めて登録される仮想通貨投資信託として、GBTCの取引量は飛躍的に増加した。

現在では、ビットコインの現物購入量で全市場流通量シェアの数%に達するなど、BTC買いと市場の底堅さを反映するとして、材料視されつつある。半減期を経て減少した新規供給量も影響して、需要過多による高値更新にも期待感も高まっている格好だ。

ニュース内容:ETHE、SEC登録

暗号資産(仮想通貨)投資信託企業の米グレースケールが提供するイーサリアム投信(ETHE)が証券取引委員会(SEC)に登録。ビットコイン投信GBTCに続き、SECに登録される2番目の投資商品となった。

SECに正式に登録されたことで、今後四半期レポートおよび年間レポートを提出することが義務化される。

登録にあたる主な重要点は、財務状況の監査結果や大きな更新がある場合のSECへの報告を通して商品の透明性・信頼性を向上させること。また、ETHTの売却まで1年に設定されていたの「ロックアップ期間」が、6ヶ月に短縮することも可能になることが挙げられる。

現在、グレースケールが運用する原資産となるETHは、10日の時点で約8.1億ドル。SECへの登録申請を行なった8月上旬に公開された約7.4億ドルより約10%拡大している。イーサリアム2.0の年内ローンチを控える中、登録後のETHEの取引量が増加するか、ETH高騰は市場の期待感を反映させた格好だ。

「Zinken」稼働、その後順調に推移

また、暗号資産(仮想通貨)イーサリアム2.0(ETH2.0)のフェーズ0に向けてのテストネット「Zinken」がローンチ。その後の推移で滞りなく稼働していることが確認された。

「Zinken」は日本時間12日夜にローンチされたテストネット。稼働状態は現時点では順調で、デベロッパーやコミュニティメンバーたちが監視している。

開発者らは主に今回のローンチが成功したと見ており、リードコーディネーターのDanny Ryan氏は、年内の2.0ローンチ(フェーズ0)を期待。「予定通りに2020年内にローンチできる印象だ。もちろん、テストネットの稼働状況を監視する必要はあるが、次のステップに繋がる」とコメントした。

「Zinken」テストネットはその前にローンチされたテストネット「Spadina」で発生した問題に対応するためにローンチされたものだ。「Spadina」の役割は最も困難でリスクの高いプロセスとされるデポジットとジェネシスの予行演習を目的としていたが、ブロックのファイナリティの遅延とバリデータノードからの低い参加率が原因で、「Zinken」を新たな予行演習プロセスとして実施したとしている。

一方、「Spadina」で発生した問題は、深刻なバグやコンセンサスメカニズムにおけるエラーではなく、「Zinken」で修正できるコンフィギュレーションパラメータの問題だと、ETH2.0のクライアントPrysmatic Labsは先日説明していた。

参考:youtube

2.0のロードマップ

ETH2.0のローンチスケジュールは現時点、以下のように設定されている。

  • フェーズ0:2020年(バリデータを管理する「ビーコンチェーン/Beacon Chain」実装)
  • フェーズ1:2021年(ユーザーが利用する「シャードチェーン」実装)
  • フェーズ1.5:2021年(シャードチェーン・メインネット稼働、PoS移行)
  • フェーズ2:2021年〜(シャードチェーンの全稼働)

ビーコンチェーンは6週間以内か

海外大手仮想通貨メディアCoindesk に寄稿したイーサリアム2.0の担当開発者Ben Edgington氏によると、Zinkenのテストネットで、Spadinaにおけるデポジット機能を実装する予定だと述べた。

そして、テストネット後にはフェーズ0のメインネットローンチに移ると想定し、このように展望を話した。

目標は、6週間以内にビーコンチェーン(フェーズ0)をローンチする。

ーEdgington氏

6週間以内だと、11月末となる試算だ。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
13:10
米ウォーレン議員、中国系仮想通貨マイナーによるスパイ活動を懸念
米国のウォーレン議員は、ビットコインなどを採掘する中国系仮想通貨マイニング事業者が国家安全保障にもたらすリスクを指摘した。
10:20
大統領候補ケネディJr氏、米政府のビットコイン積立を提唱
ケネディJr氏は、米大統領に当選した場合、政府が財務資産として仮想通貨ビットコインを毎日購入し積み立てるようにすると話した。
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金基金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア