XRPの取引で実証実験
FXcoin株式会社は30日、住友商事グループ会社間の債権債務決済に仮想通貨XRP(リップル)を用いる実証実験を開始すると発表した。
実証実験の骨子は以下の通り。
1.住友商事がグループ会社との間で債権債務を試験的にXRPで決済。
2.同時に住友商事がFXcoinとの間でXRPの価格変動をヘッジする先日付取引を実施し、特定日にFXcoinが該当するXRPの売却を行う。
FXcoinによると、仮想通貨を使った大手事業会社の先日付取引は日本初。実証実験には、住友商事に加え、住友商事グローバルメタルズ株式会社やSBIグループも参加する。
今回の実証実験は、仮想通貨の価格変動リスクを回避する仕組みに関するものだ。
FXcoinは、外国為替市場と同様にスワップ市場を通じて、企業などが仮想通貨を送金する際に価格が固定できるようにする新たな仕組みに取り組むとしていた。送金時に将来受け取る価格が固定されるようになれば、小口送金に利点がある仮想通貨を企業や機関投資家による利用しやすくなると見込む。
同社は、スワップ市場を提供する目的で、21年に第1種金融商品取引業の登録を目標としている。