- 仮想通貨市場
- 急速に地合いが悪化した2018年の仮想通貨市場ですが、BTCは2018年最安値付近の「67万円台」を記録後に反発を見せています。国際規模(国家単位)の規制など売り材料の一巡感があり、国内最大手の仮想通貨取引所「コインチェック」買収案ニュースが報じられるなど、徐々に好材料も目立ち始めた印象です。
- 仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄
- ザラ場中に流れた日経新聞などのニュースで、「マネックスグループ(8698)」が、「コインチェック」を子会社化する買収案を提示・最終調整に入っていることが報道された直後から関連銘柄が連れ高し、マネックスがストップ高を付けるなど、高い期待感が表れています。
- 日米株式市場は下落。米中貿易摩擦やハイテクセクターの下落が悪材料に
- 本日はNY市場、東京市場ともに主要株式指数で全面安となりました。イースター明けのNY市場は再び米中貿易摩擦懸念や、ハイテクセクターの売りなどで下落が継続。東京市場もNY市場の流れを受けて下落した他、国内の政治リスクが懸念されております。
仮想通貨市場
仮想通貨市場は4月3日、ビットコインが2018年最安値帯となる「67万円台」を記録後に反発を見せ、本日もその流れを継続させる形で堅調に推移しています。
1月下旬に発生したコインチェックによるXEMの巨額流出事件など、大きな売り材料が続き、地合いが急速に悪化した2018年の仮想通貨市場ですが、国際規模(国家単位)の規制など売り材料の一巡感があり、徐々に好材料も目立ち始めた印象を受けます。
そのような中で本日、日経新聞より報道された『マネックスによるコインチェック社の買収案提示』の内容は、世界でも最大手の市場規模を誇る日本市場の中で、多くの主要仮想通貨を有するコインチェック社の復活に向けての進展に期待感が伺える好材料と市場が捉えた形となり、ビットコインを中心に、価格を続伸させました。
CoinPostの関連記事
大きな下落の後、久しぶりに2日間価格を続伸させた仮想通貨市場ですが、市場ドミナンスを通して下落の動きを見てみると、ビットコインは市場全体が下落している中で、ドミナンスを続伸させており、3月後半からは主要アルトコインではなく、その他のアルトコイン市場が伸びていることがわかります。
その中でも継続して下落を続けるイーサリアムは、2月1日に記録した22%から14%台まで市場規模を縮小させています。最近のイーサリアムの動きとして、イーサリアムをマイニングするためのASICマシンの発表とそれに対するコミュニティの反応と、最大発行枚数を定めるEIP-960の提案があります。
最大発行枚数に関する内容は、ヴィタリック氏によるエイプリルフールのジョークとされましたが、コミュニティの声を汲む形で「実現も視野に入れている」考えを示しています。
マイニング報酬減額の影響で供給量の減少が起こることに加え、発行量制定されることは、通貨のデフレーションへと繋がることから、大きな好材料として、投資家からは正式な発表を待ち望む声も多く聞こえます。
問題視されているのは、ASICに関する内容で、マイニングの集中化による「集権化」の問題や、それに対抗することをコミュニティが決定した場合のイーサリアムコミュニティの分裂の可能性や、それに伴うハードフォーク問題など、複数の課題も浮き彫りとなっています。
CoinPostの関連記事
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄
本日13:00頃、日本経済新聞などが、『マネックス証券を擁する東証1部の「マネックスグループ(8698)」が、国内最大手の仮想通貨取引所のコインチェック社を子会社化する買収案を提示・最終調整に入っている』ことをリークするような形で報道がありました。
子会社化された場合、現経営陣を一新した上、経営再建を進める方針とされています。
ザラ場(寄付から引けまでの間の取引時間)中に投下された、インパクトの強い好材料であったことで、仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄も大きく反応。
ニュースの中心となった「マネックスグループ(8698)」の株価が急騰し、前日比80円高の424円となるストップ高に達したほか、コインチェックに出資している仮想通貨銘柄の「セレス(3696)」も4.17%高となるなど、関連銘柄が連れ高を見せています。
取引所の高い収益性
仮想通貨交換業者における規格外の収益性に関しては、コインチェックの記者会見で明かされた「ピーク時の取引高」の開示や、巨額不正流出事件の渦中にあった顧客のNEMに対して、約466億円相当に及ぶ補償対応を実施したことが記憶に新しいところです。
日付 | コインチェック取引高 |
---|---|
2017年7月 | |
2017年8月 | |
2017年9月 | |
2017年10月 | |
2017年11月 | |
2017年12月 |
さらに、海外最大手の仮想通貨取引所「Binance(バイナンス)」CEOのChangpeng Zhao氏は、LinkedIn(リンクトイン)で、創業6ヶ月にして第2四半期の利益が2億ドル(約210億円)に到達、規格外の成長率を明かしており、さらなる事業拡大に伴い、2018年中に2,000人以上を雇用予定と言及しています。
Benefits Binance can Bring
Binance is the world’s largest cryptocurrency exchange.
In the first 3 months from inception, profits amounted to $7,500,000 USD. In the 2nd quarter, profits amounted to $200,000,000 USD.
The 3rd quarter is still in progress, and is expected to have further growth. Any country that can attract Binance to open a branch in their location will receive a handsome tax income revenue.
引用:Binance LinkedIn
みなし事業者の「コインチェック」側としては、国際的な規制強化という逆風荒ぶ中に”金融庁の正式認可”を得ることが、事業継続の最低条件(生命線)となっており、大手企業による買収に関する情報が初出だったこともあり、世界各国の仮想通貨市場、および関係者からも交渉内容(結果)について高い関心を集めています。
日本の仮想通貨取引所が再び活性化することで、仮想通貨市場の流動性が回復し、数ヶ月続いた”下降トレンド”からの脱却、および反騰に繋がる可能性も考えられます。
仮想通貨(ブロックチェーン)関連銘柄の最新情報まとめは、以下の記事を参考にどうぞ。
CoinPostの関連記事
NY市場
- NYダウ:23,644.19(-458.92)
- NASDAQ:6,870.12(-193.33)
- S&P500:2,581.88(-58.99)
週明けのNY市場は主要三指数揃って下落。
先週から引き続き、貿易摩擦懸念やハイテクセクターの下落が悪材料になっており、ダウは一時750ドル安の場面もありました。
Amazonやテスラが約5%安した他、SOX指数3.9%安、エヌビディアが4.5%とハイテクセクターがまさに売り一色となっていた一方で、ユナイテッドヘルス・グループなどが上昇していました。
本日も下落し、下落トレンド継続となりましたが、一部のアナリストからは「米国の景気自体は引き続き好調です。調整局面を挟み、再び上昇していくだろう」といったまだ強気の相場見通しも聞かれます。
実際に、2日に発表されたISM製造業景気指数は59.3と、市場予想は下回ったものの好不況の境目である50を大きく上回っており、今後大きく反発していくか注目が集まります。
東京市場
- 日経平均:21,292.29(-96.29)
- TOPIX:1,703.80(-4.98)
- マザーズ:1,197.93(-7.34)
東京市場も主要三指数揃って下落。
NY市場の流れを受けて、寄り付き直後、日経平均は一時300円安の場面もありましたが、大引けにかけて、日銀のETF買いの観測や国内機関投資家の買いもあり、やや値を戻し、終値は結局96円安となりました。
国内でも再び政治リスクが継続。
防衛省の日報が従来までは無いとしていたものが見つかり、官僚及び政府に対する不信感がさらに増大、内閣への支持率下落に繋がる恐れもありそうです。
売買代金も2兆2000億円と盛り上がりを欠ける相場であり、米国の景気状況や米中の貿易問題に東京市場も左右されそうですが、前日の日銀短観で大企業製造業DIの結果で景気に対しやや減速感が出てきた事への懸念もあります。
日経平均の年初来高値24000円台までは値幅が出ていますが、中長期の上昇トレンドを継続できるかどうか、ここが東京市場にとって正念場となる事でしょう。