はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

最大手資産運用会社ブラックロックCEO「ビットコインはグローバルマーケットになり得る」

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン対ゴールド

ビットコインは、資金の避難先としてゴールドのライバル足り得るのか。ビットコインが一部取引所で過去最高値を更新したことで、同様の議論には、ますます多くの人が参加している。

ビットコインは、ここ最近Binanceなどの一部取引所で過去最高値を更新した。日本円価格でも11月30日に取引所bitFlyerで現物価格が200万円を突破しており、これは約3年ぶりの出来事となる。

一方で、金のETFは資金の流出が止まらない。世界最大の金ETFである「SPDRゴールドシェア」は金の現物保有量が減少を続け、12月1日の時点で1200トンを下回った辺りで推移している。NY金価格も今週は一時1800ドルを下回る水準で取引されている。

新型コロナのワクチン開発に進展が見られたことによるリスク選好で株式市場へ資金を戻す動きと見られ、大規模な景気刺激策によるインフレからのヘッジとして利用される金からは資金が流出している可能性がある。また、資金の流出先としては、ビットコインが含まれているとの指摘もなされている。

CoinSharesの投資ストラテジストであるJames Butterfill氏はブルームバーグ紙に対し「ビットコインは信頼できる価値の保存手段としての地位を確立している」と語り、投資家は必然的に金との比較を行っているとした。

関連:ゴールドからビットコインへ 投資市場の新動向、専門家らが指摘

機関投資家の利用が大半を占めるグレースケールのビットコイン投資信託(GBTC)は急拡大を続けており、2020年第3四半期は、イーサリアム投信などを含めた合計の投資額が10億5000万ドルに達している。単期としては過去最大の資金流入だという。

特にビットコイン投信(GBTC)の1週間当たりの平均投資額は5530万ドル(約57億円)となっており、これらの資金は84%が機関投資家からのものということだ。

12月1日の時点で、保有資産(AUM)がビットコイン単体で100億ドルを突破しており、グレースケール全体でのAUMは123億ドル(約1兆2800億円)となっている。なお、第3四半期の報告時点でのAUMは59億ドルだった。

ブラックロックCEO「ビットコインは小さい市場だ」

BlackRock(ブラックロック)のラリー・フィンクCEOは、火曜日に行われたインタビューにて、ビットコインについて言及、グローバルなマーケットになり得るとの見解を示した

元イングランド銀行のMark Carney氏との会話の中で以下のように語っている。

ビットコインは多くの人々の関心や想像を惹きつけている。まだテストされておらず、他のマーケットに比べとても小さい市場だ。

一方で、「グローバルなマーケットへと進化することができるだろうか」という自問に対し「恐らくは(できるだろう)」と結論付けた。

ブラックロック社の債券の最高投資責任者であるリック・リーダー氏も、最近ビットコインに関して前向きな発言をしている。

同氏はCNBCのインタビューに対し、「仮想通貨(暗号資産)と、特にミレニアム世代のテクノロジーや暗号通貨に対する受容性は本物だと考える」とし、それ故に「ビットコインはここに留まる」との考えを語った。

ブラックロック社の運用資産残高は今年9月の時点で7.81兆ドル(約824兆円)になり、株式、債券、不動産等を運用する世界最大の資産運用会社だ。ビットコインの現在の時価総額は3450億ドル(約36兆円)となり、1/20以下の時価総額にすぎないともいえる。

また、先日バイデン米次期大統領は政権人事を次々と発表しているが、財務副長官、国家経済会議(NEC)委員長にそれぞれブラックロックの出身者を指名しており、ブラックロック社は政権への影響力も保持しつつある。

このような企業のCEOがビットコインに対して、将来的に成長するだろうとの見方を示したことの影響力は大きいと見られる。なお、ブラックロック(投資顧問会社のBlackRock Fund Advisors)は2020年の8月から9月にかけて上場企業としてビットコインを購入し話題を集めたMicroStrategy社の株式を14.9%保有(CNNより)する株主でもある。

参考:MarketWatch

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/02 火曜日
18:36
AIがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見 防御活用にも期待=レポート
Anthropicの研究で、AIエージェントがスマートコントラクト脆弱性6億9000万円分を発見。2025年3月以降の34件で460万ドル相当の攻撃に成功し、新たに2件のゼロデイ脆弱性も発見。攻撃収益は1.3カ月ごとに倍増しており、防御活用が急務に。
17:42
FRBが3年半にわたる量的引き締め(QT)終了、仮想通貨市場に流動性改善の可能性
米FRBが12月1日、3年半にわたる量的引き締め(QT)を終了した。約2.4兆ドル規模の資産縮小後、仮想通貨市場への流動性改善が期待される。2019年QT終了時はビットコインが短期下落後に上昇した経緯があるが、専門家は政策効果の遅延やインフレ動向など不確実性に慎重な見方も示している。
16:04
走行映像でGARコインを還元 ドラレコアプリ「セトラス」が地方創生DXモデルを始動
セトラスが市民のドラレコ映像を行政業務に活用し、専用暗号通貨「GARコイン」で報酬を還元する地方創生モデルを発表。実証実験に参加する自治体を3枠限定で募集している。
13:55
コインベースへの情報開示請求が過去最多の1.2万件、欧米で協力要請急増 実態判明
コインベースが2025年透明性レポートを公開し、60カ国以上から12,716件の情報開示請求を受領し、前年比19%増加となったと報告した。米国の件数がトップだが、米国外からの請求は53%を占め前年比2%増加した。
13:15
米FDIC、ステーブルコイン規制「ジーニアス法」運用規則案を12月下旬に公表予定
米FDIC代行議長がステーブルコイン規制「ジーニアス法」の運用規則案を今月に公表する予定だと表明。トークン化預金や仮想通貨業界のデバンキング問題についても対処を説明した。
12:29
カルシ、ソラナ上で予測市場トークン化を開始 仮想通貨の流動性取り込みへ
米予測市場カルシがソラナ上で予測市場契約のトークン化を開始。オンチェーン取引により匿名性が向上し、開発者のサードパーティ構築も可能に。評価額110億ドル、約3500市場を運営する同社は仮想通貨ユーザーの流動性獲得を目指す。
11:00
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏、利益相反報道を否定
米トランプ政権のAI・仮想通貨特命官デビッド・サックス氏がNYタイムズの利益相反報道を否定した。名誉毀損専門の法律事務所に対応を依頼し、倫理規定遵守を主張している。
10:40
ゴールドマンがイノベーター買収、ビットコイン連動ETFも取得で仮想通貨事業拡大
ゴールドマン・サックスがETF大手イノベーターを20億ドルで買収すると発表した。買収にはビットコイン連動ファンドQBFも含まれ、ゴールドマンの仮想通貨関連商品ラインアップが拡大。
10:14
リップル、シンガポールでライセンス範囲拡大 XRPとRLUSDによる決済事業を強化
リップルがシンガポール金融管理局から主要決済機関ライセンスの拡大承認を取得。XRPとRLUSDを活用した決済サービスを強化。アジア太平洋地域のオンチェーン活動は前年比70%増で、同地域での事業拡大を加速。
10:02
ビットコイン100万円幅急落、yETH流出事故で大規模清算|仮想NISHI
ビットコインは軟調な推移が続いている。1日には一時8万5,000ドルを割り込み、日本円ベースでも24時間比で100万円超の下落となった。背景には、イーサリアムが「フサカ・アップデート」を目前に控えロングポジションが積み上がる一方、Yearn FinanceでyETHの流出事故が発生し、ロングポジションの清算が連鎖したことがある。
09:20
リミックスポイント、12億円規模のWeb3関連事業投資を中止へ
リミックスポイントは、事前に予定していた12億円規模のWeb3関連事業投資の中止を決定。仮想通貨ビットコイン購入以外の調達資金使途を変更した。
08:40
ハッキング被害から3.7億円相当回収、ヤーン・ファイナンス
ヤーン・ファイナンスがyETH関連のハッキングで盗まれた資産のうち約240万ドル相当を回収した。回収作業は継続中で被害者への返還を予定している。
07:35
mNAV1倍割れでも「最後の手段」に、ストラテジーがビットコイン清算条件を明示
ストラテジー社のフォンレCEOがビットコイン売却の具体的条件を初めて明言した。株価が保有資産を下回り資金調達が不可能になれば売却も選択肢の1つとなる。
07:05
ストラテジー、約2240億円の米ドル準備金を確保
ストラテジー社は、優先株の配当と負債の利子の支払いのために約2,240億円の米ドル準備金を確保したことを発表。目的を説明し、仮想通貨ビットコインの買い増しも報告した。
07:00
チェーンリンク初のETF、NY証券取引所に上場予定
仮想通貨チェーンリンク(LINK)に投資する上場投資信託(ETF)が12月3日にニューヨーク証券取引所で取引を開始予定。NYSEアーカがグレースケール・チェーンリンク・トラストETFの上場を認証した。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧