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激化するビットコインのハッシュレート競争:米上場企業も最新型機器1万5000台を追加購入

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

大量追加購入でハッシュレート容量を3.8EH/s以上に

米ナスダック上場企業「Riot Blockchain」が、中国の大手仮想通貨(暗号資産)マイニング機器製造メーカーのビットメイン社から最新型マシン1万5000台を追加購入すると発表した。この大量購入により、ビットコインのマイニングハッシュレートが65%増加すると予想されている。

新規購入の構成は3000台の「S19 Pro」と1万2000台の「S19j Pro」で、購入費用は約3500万ドル(36.3億円相当)。2021年5月から10月の間に納入され、配備される予定とのことだ。

米コロラド州キャッスルロックに本拠を置くRiot社は仮想通貨ビットコインのマイニングに特化しており、今年8月から10月にかけて、既にビットメイン社と最新型機器1万5600台の購入契約を結んでいる。今回の追加購入で、配備される次世代型マイニング機器の総計は3万7640台となるが、この全てをフル稼働した場合、同社のビットコインマイニングのハッシュレートは、従来の2.3EH/sから3.8EH/sと大幅に向上し、消費電力は約120メガワットとなると予測されている。

加速するマイニング企業間の競争

北米最大のマイニング企業、コア・サイエンティフィック社は先週、ビットメイン社とS19シリーズの採掘機器5万8000台の追加購入契約を結んだと発表。同社は過去16か月で、合計7万6024台の次世代マシンを購入したことになるが、これらの総稼働時のハッシュパワーは7.26EH/sとなると予測されている。

また、米大手マイニング企業Marathon Patent Groupは、8月にビットメイン社と1万500台の次世代採掘機器「S19 Pro」の購入契約を締結後、さらに10月末には1万台の追加購入契約を結んだ。11月納入分の500台に続き、来年1月から6月にかけて毎月数千台の新型機器が納入され、合計2万3560台の次世代機器が配備される。同社の総ハッシュパワーは2.56EH/sとなると予測されている。

最新型機器は売り切れ状態

先月発表された仮想通貨メディアTheBlockの調査によると、主要メーカーのビットコイン採掘機器は2021年4月から5月までの一括による先行注文分は既に売り切れている。その背景にはビットコイン価格の大躍進とともに、マイニング機器向けのASICチップ製造メーカー(韓国のサムソンおよび台湾のTSMC)からの部品の調達状況が影響しているようだ。

Riot社のCEOであるJeff McGonegal氏は、マイニング事業成功のためには、ハッシュレートの容量を拡大し、効率的なマイニングを行うことが欠かせないため、「利用可能なマイニングハードウェアの供給が不足している中、今回の購入分を確保できたことを嬉しく思う」と述べている。

マイニング事業投資と株価上昇

コア・サイエンティフィック社は非上場だが、Riot社とMarathon Patent Groupはともに米ナスダックに上場している。特に11月以降、両社とも株価が急上昇しており、年間のパフォーマンスを見ると12月21日時点でRiotの株価は年初から約9.4倍、Marathonは約10.9倍と記録的な高騰を見せている。

ビットコイン価格が史上最高価格を更新していることから、マイニング企業も大きく注目を集めており、実際、複数の大手投資会社がマイニング事業への投資を開始している。

中でも影響力が大きいのは、ブロックチェーン及び仮想通貨投資ベンチャーキャピタル世界最大手のデジタル・カレンシー・グループ(DCG)によるマイニング分野へ参入だろう。DCGはマイニング事業向けの投資とコンサルティングを行う完全子会社、「Foundry」を設立した。(設立は2019年だが公式に発表されたのは今年8月)DCGはFoundryに対し、2021年の1年間で1億ドル(約103億円)を投資することを表明している。

12月9日、Foundryはコア・サイエンティフィック社に対し、最大2300万ドル(約24億円)の大型融資を行うと発表された。

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