はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

「ビットコインは無視できない規模に」=ドイツ銀行レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコインの価値

大手金融機関のドイツ銀行(Deutsche Bank)が、暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)は時価総額が1兆ドル(約100兆円)に達しており、重要な資産として無視できない規模になっているとの見解を示した。

市場に参入するアセット・マネージャーや資産運用企業が増加すれば、ビットコインの価格は今後も上昇を続けると主張。価値の上昇の鍵となるのは、どのような人が価値を感じるかにあるとした。

ドイツ銀行は17日、「決済の未来」というタイトルのレポートを公開。ビットコインをテーマにした今回のレポートは、決済に関するシリーズの一部だ。ビットコイン価格のチャートや、仮想通貨全体の説明、需給関係などについて触れながら、決済手段としてビットコインを利用できるか分析している。

レポートではビットコインの価格は今後も上昇を続ける可能性があるとし、各国の中央銀行や政府も仮想通貨が普及していることを認めていると説明。それによって、今年から来年の初めにかけて規制の整備が進むと予測した。

関連:ビットコインの高騰理由を解説、加速する資金流入に「3つの要因」

ビットコインの課題

ドイツ銀行は、ビットコインは取引の数がまだ限定的だと課題も指摘している。例えば2020年、米IT大手Apple社の株は4,000億株取引され、その量は市場に出回っている内の270%に相当すると説明。

一方、ビットコインが取引されたのは2,800万BTCだとし、これは市場に供給されている内の150%だとした。1日の平均取引量を法定通貨と比較しても、日本円の0.05%、英ポンドの0.06%であるため、大幅に少ないと述べている。取引量が少ないことによって、短期的にビットコインの価格変動は大きくなると予想した。(ビットコインとApple株の単体価格に大幅な差がある)

ドイツ銀行は現在、ビットコインが製品購入などに利用される商取引の割合は、全取引の内の30%よりも少ないと見積もっている。そして今後、中央銀行がデジタル通貨(CBDC)を発行し、通貨を規制する権限を維持する場合は、ビットコインが決済手段として置き換わる可能性は低くなるだろうとした。

現在のビットコインの価格には、将来重要な決済手段として利用されることに対する期待がすでに織り込まれているとも主張している。

このようにビットコインを積極的に分析するドイツ銀行は2月に、仮想通貨カストディとブローカー事業計画が明らかになった。「機関投資家に特化したデジタル資産の完全なるカストディプラットフォームを開発し、仮想通貨エコシステムにシームレスなアクセスを提供する」ことを事業目標として、主にカストディ手数料、およびトークン化手数料と取引手数料(後のフェーズ)を収益の柱とする計画を明かした。さらに、「概念実証段階は終了し、2021年に実用最小限のプロダクトをローンチすることを目指す」との見通しも報じられていた。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
08/15 金曜日
19:30
スイ(SUI)2025年の価格予想と成長の鍵|リスク・注目点は?
暗号資産(仮想通貨)スイ(SUI)の2025年価格予想や将来性を徹底解説。VanEckの16ドル予測、現物ETF申請、技術的特徴、投資リスクまで網羅。国内取引所比較や最新エコシステム情報も掲載。
17:21
Base Appとは?コインベースのWeb3アプリの使い方を徹底解説
CoinbaseのBase Appの特徴、始め方、エアドロップの可能性を詳しく解説。Web3スーパーアプリとして進化するBase Appで、ソーシャル・決済・DeFi機能を一つのアプリで体験。国内取引所からの送金方法も完全ガイド。
16:00
TRON創設者ジャスティン・サンが語るWeb3の未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のタイトルスポンサーとしてブース出展を決めた、TRONのジャスティン・サン(Justin Sun)独占インタビュー。80億人の金融自由実現に向けたビジョンと、日本のWeb3市場への期待、WebX 2025参画について聞く。
16:00
xStocksとは?仕組みと活用例をわかりやすく解説
xStocks(エックスストックス)はAppleやTeslaなど米国株をブロックチェーン上でトークン化し、24時間365日取引可能にした革新的サービス。DEXでの購入方法、リスク、税務上の注意点まで初心者向けに詳しく解説します。
14:20
コインベース、メタマスクユーザーのUSDC手数料をBase上で半額に 
米大手取引所コインベースは、決済プラットフォームMercuryoと提携し、MetaMaskユーザーのUSDC購入手数料を50%削減する。また、USDCを発行するCircle社はステーブルコインに特化したL1ブロックチェーンの開発計画を発表。USDCのエコシステム拡大につながると期待されている。
13:50
シティ、ステーブルコインとビットコインETF向けカストディを検討
シティグループがステーブルコインの裏付資産カストディや仮想通貨ETF関連サービスの提供を検討。議会法案成立を受け大手金融機関の参入加速。
13:20
今秋はアルトコインシーズン本格化か=コインベース分析
コインベースが今後本格的なアルトコインシーズンへ移行すると予測。個人投資家のキャッシュ蓄積や、イーサリアムへの関心の高まりなどを分析した。
11:46
ビットコイン一時急落、米財務長官の方針転換で市場動揺か
スコット・ベセント財務長官の相次ぐ発言変更でビットコイン市場の混乱を招いた。13日の購入否定から14日の取得検討表明まで24時間で方針転換となった。機関投資家のコインベース購入比率75%も話題に。
11:25
イーサリアム、BTC建てで強気転換も売り圧力増加の兆候=クリプトクアント分析
イーサリアムがビットコインに対して強気サイクル入りし投資家需要が急増。一方で取引所への流入増加により利確の動きが活発化し警戒感高まる。
10:55
楽天、NFTチケットでスポーツ観戦チケットの公式リセール開始
楽天グループが運営するRakuten NFTは、楽天イーグルスとヴィッセル神戸の公式チケットリセールにNFT技術を導入。ブロックチェーンによる偽造防止と取引透明性を確保し、出品者による自由な価格設定が可能に。2025年9月から順次開始。
10:02
仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの材料とは? Bitwise分析
Bitwise最高投資責任者が、仮想通貨市場がまだ織り込んでいない4つの要因を指摘した。今後ビットコインなど市場の価格を押し上げる可能性があるとしている。
09:45
トルコの仮想通貨取引所BtcTurk、70億円超相当の資産が不正流出か
仮想通貨取引所BtcTurkは、ウォレットで異常が検知されたとして仮想通貨の入出金を一時停止。70億円超相当の資産が不正流出した可能性が指摘されている。
09:10
カインドリーMD、「中本」と合併完了 800億円調達でビットコイン財務戦略開始
カインドリーMDがナカモト・ホールディングスとの合併を完了し、5億4000万ドルを調達。デビッド・ベイリー氏がCEOに就任し、ビットコイン財務戦略を本格展開。
08:50
米財務長官の発言でビットコイン急落、準備金政策の行方と市場の反応|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは14日夜、ベッセント米財務長官が連邦政府のビットコイン準備金について、150億〜200億ドル相当と評価される没収資産のみで構築し、新規購入を否定すると発言したことに加え、FRBへの利下げ要請を行わない方針を示したことから急落した。
07:30
コインベース、デリビット買収完了で仮想通貨デリバティブ最大手目指す
コインベースがデリビット買収を完了し、590億ドルの建玉と年間1兆ドル超の取引量を統合。仮想通貨デリバティブ市場のグローバルリーダーへ。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧