はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米SECクリプトママ、NFTの販売で注意を促す──有価証券に該当する可能性を指摘

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

NFTを販売する際の注意点

米証券取引委員会(SEC)の通称「クリプトママ」ことHester Peirceコミッショナーが、NFT(非代替性トークン)の販売について注意を促した。

NFTは代替不可能で固有の価値を持つため、有価証券に該当すると判断される可能性は低いが、個々のNFTを細分化したもの、あるいはNFTをバスケットにした金融商品は有価証券とみなされる可能性があり、米国で未登録で販売すると、証券法違反と指摘されるリスクがあると語っている。

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

Peirce氏は25日、「セキュリティトークンサミット」というオンラインイベントに出演。米政府のセキュリティトークンに対する規制等について語る中で、NFTにも言及した。

NFTは最近、国内外を問わず急速に需要が高まっている。今週は日本発のデジタルアートが、NFTのオークションで約1,300万円(69.697ETH)で落札された事例もあった。この金額は、NFTアートの落札価格としては国内最高額と見られ、非常に注目を集めている。

関連日本発のデジタルアート、1300万円で落札 【VRアーティスト・せきぐちあいみ】

特にNFTのアート作品は高額で取引されるケースが多いため、細分化するなどして販売するケースも想定されている。Peirce氏は今回のオンラインイベントで、NFTを販売する際は意図せずに有価証券に該当する投資商品を作ってしまわないように呼びかけ、「有価証券の定義は非常に広い」と注意を促した。

Howeyテストについて

NFTや暗号資産(仮想通貨)などの資産が有価証券に該当するか判断する際、Howeyテストを基準に語られることが多い。これは資金を集めたか、共同事業であるか、収益性があるかなどの要素を考慮した上で、有価証券にあたるかを判断するテスト。1946年のHowey社訴訟事件の際に、裁判所が「投資契約」の判断基準として定めた。

Peirce氏は今回、このHoweyテストにも言及し、「物理的な資産などとは違い、デジタル資産にはこの基準は適用できない場合もある」とも注意を促した。

「クリプトママ」の愛称の通り、Peirce氏は仮想通貨やブロックチェーンの擁護派として知られる。以前には、トークンセールから3年の規制猶予の期間を設ける「セーフハーバー制度」を提唱した。

関連米SEC委員が語る「米規制と仮想通貨業界」=Unchained

今回のイベントでは、「今後はバイデン政権下でSECの新長官に就任予定のGary Gensler氏と協力し、セーフハーバー制度についても話を進め、規制の枠組みの構築に取り組んでいく」と述べている。そして以下のように語った。

 

私は欧州、アジア、カリブ地方から多くのことを学んだ。我々よりも規制に対して先進的なアプローチをしている場所はたくさんある。

これから米国も明確な規制を整備できるように努めていきたい。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
17:30
日銀副総裁、ステーブルコインが国際決済の中核担う可能性を指摘
日銀の氷見野副総裁は21日、ステーブルコインが国際決済システムの主要プレーヤーとして浮上する可能性があると指摘。世界の資産の半分がノンバンク保有で規制の枠組みが追いつかない現状に警鐘を鳴らした。
17:06
ヴィタリック、ゼロ知識証明を10倍高速化する新技術「GKRプロトコル」を解説
イーサリアム共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏が、ZK証明を高速化する新技術「GKRプロトコル」を解説した。従来のSTARKと比較して約10分の1のコストで検証が可能になるという。長期目標「Lean Ethereum」の実現に向けた重要技術として注目される。
15:35
SBI系ビットポイント、法人のイーサリアム活用支援を強化 
SBIグループのビットポイントジャパンは、株式会社Def consultingとの提携により、イーサリアムを活用した法人向けの資産運用支援を強化。最新の戦略で企業価値向上を目指す。
14:08
片山さつき氏、財務大臣に起用 暗号資産規制整備にも期待
片山さつき氏が新財務相に就任。1988年に財務省入省後、金融政策や暗号資産規制、税制改革に関与してきた実績が注目されている。
13:30
X、ユーザーネーム市場を開設し最高100万ドルで販売開始
Xがプレミアム会員向けにユーザーネーム市場を開設し、非アクティブなユーザーネームを最高100万ドルで販売すると報じられた。無料の「プライオリティ」と有料の「レア」の2種類を提供する。
13:17
株価大幅下落のソラナ・カンパニー、私募株ロックアップ解除を予定通り実施へ
パンテラ・キャピタルが支援するソラナ・カンパニーは、株価下落する中、私募株のロックアップ解除を予定通り実施すると発表。「絆創膏を一気に剥がす」アプローチで、市場の圧力に対処する方針を示した。
12:50
ナスダック上場グリーンレーン、165億円調達でベラチェーン(BERA)戦略を開始
米グリーンレーン・ホールディングスが1.1億ドルの私募増資を実施し、仮想通貨BERAの保有戦略を開始すると発表した。ポリチェーン・キャピタル主導で上場企業として最大規模のベラ保有者を目指す。
11:40
アマゾンAWSの大規模障害、コインベースやロビンフッドにも影響
アマゾンAWSの障害で仮想通貨取引所コインベースや取引アプリのロビンフッドに一時不具合が発生した。集中型クラウドへの依存リスクが改めて浮き彫りになった。
11:25
パンプファン、ミームコインローンチ市場を再び支配 日次1.5億円収益維持=報道
ミームコインローンチパッドのパンプファンが市場シェア95%を獲得し独占状態に。市場低迷下でも日次1.5億円の収益を維持。圧倒的な卒業数と強固な回復力を示す。
11:03
ユーザー数5500万人突破、Web3ソーシャルインフラ「UXLINK」のCEOが描くマスアダプションへの道
UXLINK CEOローランド・サフォー・ンタゲ氏の独占インタビュー。Telegram基盤で5500万ユーザーを抱えるWeb3ソーシャルインフラの戦略と日本市場への期待を聞いた。
10:40
カナダの州政府、AI電力制限と仮想通貨マイニング恒久禁止を提案
カナダのブリティッシュコロンビア州が人工知能データセンター向けの電力供給を制限し、新規の仮想通貨マイニングプロジェクトを恒久的に禁止する法案を提出したと報じられた。
10:00
BTC採掘企業ビットディアの株価目標上方修正、ベンチマークがAI事業を評価
ベンチマークが仮想通貨ビットコイン採掘企業ビットディアの目標株価を大幅に引き上げた。AI事業の社内化により収益創出が加速すると予測している。
09:35
「ETHに押し目買いの傾向」CoinSharesが先週の資金流動結果を公開
CoinSharesは、先週の仮想通貨投資商品への資金フローは約5.1億ドルの純流出だったと公表。イーサリアムの投資商品では押し目買いが見られたが、ビットコインの投資商品に相殺されたと指摘している。
08:30
コインベース、米財務省にマネロン対策規則の全面見直しを要請
仮想通貨取引所コインベースが米財務省に対し、1970年制定の銀行秘密法を含むマネーロンダリング対策規則の全面見直しを求めた。AI活用やブロックチェーン解析を推奨し、現行制度は時代遅れで逆効果だと主張。
08:10
イギリスで仮想通貨ETP解禁、ブラックロックなど個人投資家向けに上場
21シェアーズ、ビットワイズ、ウィズダムツリーがビットコインとイーサリアムの上場投資商品を英国の個人投資家向けに初めて開放した。当局が4年間の販売禁止を解除。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧