CoinPostで今最も読まれています

仮想通貨取引所バイナンス、イタリアで集団訴訟の可能性

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

バイナンスに新たな訴訟の可能性

世界最大規模の暗号資産(仮想通貨)取引所バイナンスに対し、イタリア及び海外投資家グループが集団訴訟の手続きを開始したことがわかった。

投資家グループはバイナンスが先物取引に関する独自の規則に違反し、かつ取引プラットフォームの機能不全により、投資機会を損失し被害を被ったとして、投資額の返還と損害賠償を求めている。

先物取引

先物取引とは、いわゆるデリバティブの一つで、未来の売買について指定した価格での取引を保証するもの

▶️仮想通貨用語集

イタリア・ミラノのLexia法律事務所は、スイス・ブロックチェーン共同体(Swiss Blockchain Consortium)の協力を得て、この訴訟を支援すると発表。バイナンスおよびCEOのChangpeng Zhao(CZ)氏宛の書簡で、7月12日までに適切な補償が得られない場合、訴訟に踏み切ると通達した。

さらに、欧州およびスイスの規制当局にバイナンスに対する規制措置を要請し、場合によっては同取引所の閉鎖を求めることも辞さないとの構えだ。

訴訟の理由

訴訟の発端となったのは、イーロン・マスク氏がテスラ社の15億ドル(約1,660億円)相当のビットコイン(BTC)購入を発表し、ビットコイン価格が急騰した2月8日、バイナンスのプラットフォームが数時間にわたりアクセス不能に陥ったことだった。

そのため、原告らは急激な市場の動きに対応した取引の管理ができず、ポジションが精算され「数千万ドル」(数十億円)規模の損害を被ったと主張している。

バイナンスは2月23日、プラットフォームの不具合を正式に認め、その影響を受けたユーザーに対し、補償請求を行うよう通達した。しかし、実際に同取引所が提示した補償額は、トレーダーが被った損失に比べはるかに低かったという。

さらに、取引プラットフォームの不具合は2月8日だけではなく、中国の仮想通貨マイニング禁止が発表された5月19日をはじめ、4月18日、5月5日、5月28日と6月4日にも発生していたことがわかった。Lexia法律事務所は、問題となった障害が発生した後も、バイナンスがシステムの改善措置を講じていないと指摘している。

規制上の不備

Lexia法律事務所は、システムに関する問題だけでなく、規制の面でもバイナンスに不備があると主張している。

同事務所によると、バイナンスは、欧州金融市場の包括的な規制である、第二次金融商品市場指令(MiFID II)で規定された投資会社の資格を有することなく、先物などの金融商品の取引サービスを提供しているように見受けられるという。また、スイスのような非EU地域においても、同様のサービスを提供する許可を受けていない可能性もあると指摘した。

さらに、バイナンスと、サービスを利用するトレーダーの間に実際の契約がないことを問題視している。

Lexia法律事務所のサイトには、バイナンスを含む仮想通貨関連の集団訴訟専用ページも設けられている。

相次ぐ規制当局からの警告

日本の金融庁は、6月25日、バイナンスに対し、無登録で日本国内の利用者に仮想通貨の交換業務を行っているとして、資金決済法に基づき警告を発した。日本国内居住者向けの営業活動およびサービス提供を停止するように求めている。

関連:金融庁、大手仮想通貨取引所バイナンスに2度目の警告

海外でも数々の規制当局から、バイナンスの運営について注意勧告がなされている。

  • 英国:金融行動監視機構(FCA)が国内で規制されていないと注意喚起
  • シンガポール:マネロン・テロ資金供与対策の不備を指摘、厳重監視の対象とする
  • ケイマン諸島:通過局(CIMA)が登録やライセンス付与の事実はないと指摘
  • タイ:証券取引委員会がライセンスの非所有を警告後、対応されなかったため、刑事告発

関連:仮想通貨取引所バイナンス、新たにシンガポールやケイマン諸島の規制当局から警告

金融当局に加え、金融機関がバイナンスへの送金サービスを停止する動きも出ている。

7月5日、英大手のバークレーズ(Barclays)銀行は、バイナンスへの送金サービスを停止。デビットカード及びクレジットカードによる決済が停止された。

関連:英バーグレーズ銀、バイナンスへの送金サービスを停止

さらに、Financial Timesの報道によると、バイナンスはEメールで、EUの単一ユーロ決済圏(SEPA)からの、入金を一時的に停止したという。Sepaは、EU加盟国27カ国間の銀行送金ネットワーク。SEPA経由の入金は7営業日以内に返金されるとのことだ。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/21 日曜日
10:00
今週の仮想通貨市場 個別銘柄の注目材料まとめ|マウントゴックスのビットコイン送金・ワールドコイン売却制限延長など
今週はビットコインが1ヶ月弱で66,000台に復帰し、アルトコイン銘柄の多くが連れ高になった。マウントゴックスの弁済による売圧が予想以下であり、トランプ氏が当選確率を上げたことで投資家に好感されている。
07/20 土曜日
14:00
ネクソン、NFTゲーム『メイプルストーリーN』のシナジーアプリなどを発表
大手ゲーム企業ネクソンの子会社NEXPACEは「メイプルストーリー・ユニバース」エコシステムのローンチとその仕組みを発表した。
12:00
テレグラムのTON基盤ゲームPixelverse、独自の仮想通貨エアドロップ実施へ
テレグラム上で稼働するTONブロックチェーン基盤の「タップして稼ぐ(tap-to-earn)」ゲーム Pixelverseは独自の仮想通貨を発行し、ユーザーへエアドロップする予定だ。
11:00
世界でマイクロソフトITに大規模システム障害 仮想通貨への影響は?
世界各国のマイクロソフトITシステムに障害が発生した。分散型システムを取る仮想通貨に注目が集まったとする意見が上がっている。
10:00
Apple Payでミームコイン売買、ソラナ基盤「Moonshot」アプリ
Moonshotは19日にローンチされたばかりのiOS版アプリで、初めからApple Pay決済を利用することができる。
09:15
ソラナDEXレイディウム、ユニスワップの30日間手数料超え 高速チェーンへの高い需要を反映
ソラナのネットワーク基本手数料はイーサリアムの126分の一だが、処理速度が速く低コストで取引できるため、政治テーマや犬・ねこのミームコインへの高い取引需要で利用回数を大幅に増やしている状況だ。
08:10
伊国営金融機関、ポリゴン上でデジタル債券の取引に成功
仮想通貨ポリゴンのブロックチェーンを活用し、伊国営金融機関CDPがデジタル債券の取引に成功。これは、欧州中央銀行の実験の一環だという。
07:35
コインベース、仮想通貨3銘柄上場廃止 
米仮想通貨取引所大手コインベースは20日、Coinbase.com、Coinbase Exchange、Coinbase Primeにて、3銘柄の取引停止を実施した。
07:00
Mt.Goxの弁済進捗65%、ウォレット残高に1000億円相当のビットコイン 
経営破綻したマウントゴックス(Mt.Gox)のウォレットには、まだ1,000億円相当のビットコイン(90,344 BTC)が残っており、65%ほどの弁済が行われている。クジラの買い増し機会として利用される可能性が出てきた。
06:20
フィデリティ含む5つのイーサリアム現物ETF、7月23日に登場へ
米デリバティブ取引所Cboeによると、フィデリティやヴァンエックなどのイーサリアム現物上場投資信託(ETF)は7月23日に取引を開始する予定だ。
07/19 金曜日
17:23
イーサリアムの将来価格 ETF承認後の影響とテック株との比較
2024年5月に承認された暗号資産(仮想通貨)イーサリアムの現物ETFの影響と、株式市場上場後の将来価格を市場アナリストの見解を交えて解説。手数料収益に基づくテック株との比較も詳述。
16:08
JBA、暗号資産に関する税制改正要望を政府へ提出
日本ブロックチェーン協会(JBA)が2025年度の暗号資産(仮想通貨)税制改正要望を政府に提出した。申告分離課税や損失の繰越控除、暗号資産デリバティブ取引の適用、寄附税制の整備などを提案し、暗号資産の普及と市場活性化を図る。
13:15
香港当局がステーブルコイン規制法案を発表 今年中に立法会提出予定
香港の金融規制当局は、ステーブルコイン発行企業に対する規制導入についての公開協議結果を発表。今年中にステーブルコイン規制法案を香港立法会に提出する予定であると述べた。
12:36
NYダウ反落、ビットコインは上昇一服 アナリストは強気・弱気で見解割れる
暗号資産(仮想通貨)相場ではNYダウなど株式市場の反落もありビットコインが上昇を一服。今後の展望について、アナリスト間では、強気・弱気シナリオで見解が別れている。
11:30
韓国で「仮想通貨ユーザー保護法」が施行 保険加入など義務付け
韓国政府は19日、仮想通貨ユーザー保護法を施行した。投資家保護に重点を置いており、ユーザー資産保護や取引監視を定めている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア