はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

金融庁、仮想通貨や分散型金融に関する研究会を発足 NFTも規制対象か

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

金融庁が発表

金融庁は19日、送金手段や証券商品などのデジタル化への対応などを検討する「デジタル・分散型金融への対応のあり方等に関する研究会」を設置することを発表。

暗号資産(仮想通貨)、中央銀行デジタル通貨(CBDC)だけでなく、NFT(非代替性トークン)を意識したものであると思われる記述も見られた。

関連:非代替性トークンNFTとは|主な特徴と将来性を解説

NFTも規制の対象に?

出典:金融庁

金融庁は、本研究会の設置について以下のように説明している。

社会経済全体のデジタル化が進む中、ブロックチェーン技術の活用を含め、金融のデジタル化が加速している。

こうした中、民間のイノベーションを促進しつつ、あわせて、利用者保護などを適切に確保する観点から、送金手段や証券商品などのデジタル化への対応のあり方等を検討する。

公表された資料の中で、それぞれの狙いとするところや課題が記されている。

仮想通貨では、「マネロン・テロ資金供与対策」「価格の乱高下」、CBDCでは、「マネロン・テロ資金供与対策」「送金の安定・確実な履行」を課題として列挙。また、それだけでなくコンテンツ・著作物という項目では、関係者の狙いとして「ゲームコンテンツなどの取引」を、課題としては「実態としてマネロンなどに用いられる懸念」を挙げた。

仮想通貨のマネロン・テロ資金供与に使用される可能性やCBDCの送金の安定性などに対する懸念は、以前より指摘されてきたことではあるが、注目すべきは「コンテンツ・著作物」という項目だ。ゲームコンテンツを例に挙げていることから、これはNFTを意識したものである可能性が考えられる。2020年より注目され、ゲームやアニメ、スポーツなど様々な分野での発行・オークションでの高額落札の事例が相次いでおり、多くの大企業がマーケットプレイスのローンチに乗り出しているNFTであるが、マネロンに利用される懸念があるとし、規制される可能性が示唆された格好だ。

マネーロンダリング

資金洗浄のこと。麻薬取引や脱税などの犯罪で得た資金を、当局による摘発を逃れるために、他人名義の口座や架空の口座などを利用して転々とさせ出所をわからなくすること。

▶️仮想通貨用語集

また、分散型金融(DeFi)については、金融庁は8日にイノベーション促進の取り組みの一環として「デジタル・分散型金融企画室」を新設している。

金融庁の公式サイトでは、デジタル・イノベーションを通じてより利便性の高いサービスを創出できるよう、FinTech Innovation Hubを通じ、規制・技術上の課題等を適切に把握して一体的に支援していると言及したほか、Blockchain Governance Initiative Network(BGIN)への貢献や、ブロックチェーン「国際共同研究」プロジェクトを通じた分散型金融システムのガバナンスの課題についての取組みを紹介。

金融庁は、これまで様々なブロックチェーン・ステークホルダーとの対話や協働を行ってきた経験を活かし、本BGINにおいても、ステークホルダーの一員としてその活動に貢献していくことを表明している。

関連:金融庁、DeFi(分散型金融)などフィンテック関連の活動報告書を公開

NFTの規制動向

NFTの規制を巡る動きは、各国で対応が分かれている。

6月、タイの証券取引委員会(SEC)が、デジタル資産取引所がNFT、取引所発行の仮想通貨等の取引サービスを禁止とする規制方針を決定したことが地元紙により報じられた。

SECのRuenvadee Suwanmongkol氏によると、対象となるのは、1)ミームコイン、2)ファントークン、3)NFT、4)取引所系トークンの4種類だ。

関連:タイ証券取引委員会、NFT取引サービス等を禁止へ

また、同月、欧州連合(EU)の包括的な仮想通貨規制案(MiCA=Market in Crypto Assets)に対し、いくつかの点で改訂が提案された。改訂案では、NFTが規制の対象外となる。NFTを規制の対象外とする理由として、改訂案では「これらの暗号資産は、市場で取引されたり、投機的に蓄財されたり、限定的に交換手段として使用されることがあるものの、容易に交換できるものではない」ためだと説明された。

関連:NFTは規制対象外、EU仮想通貨規制の改訂案で

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/20 木曜日
10:14
仮想通貨XRP、ステーキングを導入する案が浮上
RippleXのエンジニアリング部門のトップは、仮想通貨XRPへのステーキング機能導入を考察していると説明。ステーキングは報酬が発生する仕組みであり、投資家からも注目を集めている。
09:41
「銀行の仮想通貨保有について、基準見直す必要性がある」バーゼル委員会議長
バーゼル委員会議長がステーブルコインの台頭を背景に、銀行の仮想通貨保有規制の見直しが必要だと発言した。現行の厳格な資本要件の緩和が焦点となっている。
06:48
「ビットコインとはサービスである」Bitwiseが価値の本質を指摘
仮想通貨運用企業Bitwiseの最高投資責任者は、ビットコインはサービスであるとの見方を示した。マイクロソフトと比較しながら、価値の本質を説明している。
11/19 水曜日
18:44
ストラテジーのセイラー会長、ウォール街参入による「ビットコイン弱体化」論を否定 
ストラテジーのセイラー会長がフォックス・ビジネスで、機関投資家の参入によりビットコインのボラティリティが大幅に低下していると発言した。2020年の約80%から現在50%まで縮小し、今後はS&P500の1.5倍程度に収束すると予測している。
18:25
アーク・インベスト、コインベースとサークル株を買い増し
ARK投資のキャシー・ウッド氏、コインベースとサークル株を計720万ドル購入。ステーブルコイン市場の成長を見据え、仮想通貨関連株への投資を拡大。
13:55
ブラジル、仮想通貨のクロスボーダー決済に課税検討 規制強化で抜け穴封じ=報道
ブラジル政府が仮想通貨を利用したクロスボーダー決済への課税を検討している。中央銀行は2026年2月から新規制を施行し、ステーブルコインを含む国際送金を外為取引として扱う方針だが、税収漏れ対策として金融取引税(IOF)の対象とする案が浮上している。
13:35
サークルが「xリザーブ」発表、USDC担保型ステーブルコインを展開可能に
サークルがブロックチェーン間でUSDC担保型ステーブルコインを展開可能にする相互運用インフラ「xリザーブ」を発表した。
13:15
米SEC、2026年度検査で仮想通貨監視を重点項目から削除 規制緩和加速
米SECが2026年度の検査優先事項から仮想通貨監視を除外。トランプ政権下で規制姿勢が執行重視から対話重視に転換。コインベースやリップルとの訴訟解決など、業界への軟化姿勢が鮮明に。
11:35
イーサリアム財団、レイヤー2を単一チェーンのように操作できる「相互運用レイヤー」構想
仮想通貨イーサリアムの財団が複数のL2を単一チェーンのように操作できる相互運用レイヤー(EIL)の構想を解説。現在開発中のEILへの参加を呼びかけている。
10:50
コインベース上のモナドICO、開始23分で65億円弱調達も販売ペース鈍化
コインベースで開始されたモナド(Monad)のトークンセールは、開始23分で64.5億円を調達したが、その後失速。高いFDV評価額やVC比率の高さが投資家の慎重姿勢を招いたとみられる。
10:33
全米初のビットコイン担保地方債、米ニューハンプシャー州が承認
ニューハンプシャー州が全米初のビットコイン担保地方債を承認した。1億ドル規模の債券でデジタル資産が140兆ドル規模の世界債券市場に参入する道を開く可能性が出た。
10:00
ハイパーリキッド・ストラテジーズ、ナスダック上場に向けた合併が延期に
ソネット・バイオセラピューティクスらの合併によるハイパーリキッド財務企業の上場が延期された。株主投票の賛成票が必要数に達していない形だ。
09:45
ビットコインとイーサリアムの現物ETF、資金流出が継続
仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFは、資金が純流出する日が継続している。この点について、ソラナやXRPなどのETFに資金が循環している可能性が指摘された。
08:50
テザー、ビットコイン担保融資企業レドンに戦略投資
テザーがビットコイン担保融資のリード企業Lednに戦略的投資を実施した。Lednは設立以来28億ドル超の融資を実行し、2025年だけで10億ドル超と見込まれている。
08:00
GMOトラスト、Japan Smart Chainと提携し日本法準拠ステーブルコイン発行を検討
GMOトラストがJapan Smart Chainと提携 AltXリサーチは18日、日本向けレイヤー1ブロックチェーン「Japan Smart Chain(JSC)」において、…
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧