はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

週刊仮想通貨マイニングニュースVol.3|新ASIC情報・利回り計算表を掲載

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

BITMAINが次々にASIC耐性通貨のマイニングを可能にするASICを発売
BITMAINがASIC耐性のある通貨をマイニング可能とするASICを次々に発売しています。ZEC、BYTOMのASICの発表が話題になった他、ANTMINER L3++のスペックも判明しました。また、ASIC MINING状況(日本設置の場合)の利回り表も掲載しています。
ASICとは
ASIC(Application Specific Integrated Circuit)は、マイニングに最適化されたの電子的回路(集積回路)のこと。 マイニングの性能に関しては、GPUやCPUなど既存の機器に使われていたチップとは比べ物にならないほど高性能とされている。
目次
  1. BITMAINがZECのASICを発表 ANTMINER Z9 mini
  2. BITMAINがBYTOMのASICを発表 ANTMINER B3
  3. BITMAINの発表していたANTMINER L3++のスペックが判明
  4. BITMAINがANTMINER S9を→S9iに、T9を→T9+に、スペックの違いは?
  5. 今週のマイニング利回り

①BITMAINがZECのASICを発表 ANTMINER Z9 mini

最近、BITMAINは大量のASICのマシンを販売しています。

イーサリアムのANTMINER E3や、ハードフォーク騒ぎにまで発展したANTMINER X3、この後に取り上げるANTMINER B3などもそうです。

GPUのマイナーにとって、ASICは常に脅威になっています。

GPUマイニングをすることについて、去年の今頃のメリットといえば、ASICに耐性のある通貨をマイニングすることができる、という点でした。

ASICに耐性のあるハッシュアルゴリズムとして、Ethash(イーサリアム)やEquihash(ゼットキャッシュ)を始めとして、Lyra2REv2(モナコイン)が代表的です。

特に前者の二つはメモリを多く消費するために、ASICマイナーを作成するのが難しいと言われていました。

しかし、BITMAINはその壁を攻略して次々とマシンを発表しています。

今回出たANTMINER Z9 miniは消費電力の少なさが驚異的です。

P104(GTX1080のチップ)を8枚使用したマイニングリグとの比較をしてみました。

日本のように電気代の高い国ですと大きく差が出ることがわかります。

10000Sol/sのスペックで300Wの電力消費です。

価格は1999USDで最初の注文分に関しては、6月20日から6月30日の間の発送とのことでした。

消費電力は日本ですと3Aですから、日本の家庭でも置くことができます。

BITMAINは全てのマイニングを支配しようとしています。

今となっては当たり前になっているライトコインのASICマイナーですが、Scrypt(ライトコインのハッシュアルゴリズム)もかつてはASIC耐性があると考えられていました。

いつか全てのハッシュアルゴリズムをASICが、特にANTMINERたちで席巻する日が来るかもしれません。

ASICが発表されましたが、まだマイニングが開始していないのか、ディフィカルティやハッシュレートに変化は無さそうです。

②BITMAINがBYTOMのASICを発表 ANTMINER B3

続いてBITMAINはBYTOMのASICマイナーを発表しました。

BYTOMに関して興味深い点は、ネットワークが開始したばかりという点です。

実際にマイニングを始めているユーザーもいるようで、ハッシュレートは780H/sと筐体に記載されています。

ハッシュアルゴリズムはTensorityという名前です。新しいハッシュアルゴリズムなのでカリキュレーターなどはまだしっかりしたものがありません。

暫定的に、ネットの有志が公開しているデータなどを参考に計算してきました。

恐ろしいほど月利が高いですね。

780H/sのスペックで380Wの電力消費です。

価格は1588USDで最初の注文分に関しては5月11日から5月20日の間になっていますが、現在は購入できないようです。

BYTOMはBITMAINと提携している通貨になります。

通貨コード Bytom(BTM)
プロジェクト名 Bytom
取引開始日 2017年6月20日
承認アルゴリズム Proof of Work
発行上限 1,407,000,000 BTM
公式サイト Bytom公式サイトはこちら
White paper White paperはこちら

③BITMAINの発表していたANTMINER L3++のスペックが判明

前回の記事でも取り上げたANTMINER L3++になりますが、スペックが判明しました。

消費電力は800wで580Mh/sになります。

利回りを比較してみましょう。

当然ですが利回りが良くなっています。

チップが変わったわけではなさそうなので、チューニングなどを変更したのではないかと言われています。

L3+は消費電力をプラス10%することでオーバークロックを行うと、600Mh/s程度までハッシュが上昇することが知られています。

情報参照元はこちら

④BITMAINがANTMINER S9を→S9iに、T9を→T9+に、スペックの違いは?

公式サイトを見るとANTMINER S9がS9iになっていたり、T9だったものがT9+になったりしています。

詳細を確認すると、スペックそのものはS9やT9と変化はないようです。

単純に安くなっているということでしょうか。

現在の価格による利回りを計算してみました。

安くなれば安くなるほど当然利回りは良くなりますね。

しかし、日本で置くとビットコインマイニングは相変わらずあまり利回りは出ないようです。

ANTMINER S9i-14Th/sは電源付きで1010USDになっています。

ANTMINER T9+10.5Th/sは電源付きで635USDです。

筆者が購入した時の価格は30万円近かったので、非常に残念です。

今週のマイニング利回り

2018/05/07(月曜日) ASIC MINING状況(日本設置の場合)

今週の各マシンの利回りです。

ビットコイン、イーサリアムなど価格の上昇した通貨の利回りは改善しています。

注目したいのは、マイナー通貨マイニングのシアコインとDecredのマイニングの利回りが劇的に下がっている点です。

これは、マイナーの参入が増加した結果、利回りが落ち着いている状況になったため、と言えるでしょう。

ここから考えても、ANTMINER B3などの現状の利回りは異常ですが、ある程度収束していくことを頭に入れて購入を検討する必要があります。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
09/18 木曜日
16:50
「社会のジレンマを突破する」日本初のステーブルコイン発行ライセンス取得、JPYC岡部典孝氏が語る|独占インタビュー
JPYC株式会社が日本初の日本円建てステーブルコイン発行ライセンスを金融庁から取得。代表の岡部典孝氏が語る100万円制限の実態、3年後10兆円の発行目標、プログラマブルマネーがもたらす金融革命とは。
13:40
ウォーレン米議員ら、トランプ政権の仮想通貨特命官に対する倫理調査を開始
エリザベス・ウォーレン米上院議員ら8名の民主党議員が、トランプ政権のAI・仮想通貨特別顧問デービッド・サックス氏の特別政府職員としての任期制限超過疑惑について倫理調査を開始した。130日の上限を超過している可能性を指摘し、詳細な勤務日数報告を要求している。
13:35
米SECが承認、BTCやXRP投資のマルチ仮想通貨投資信託のETF転換
米SECがグレースケールのマルチ仮想通貨ETPを承認し、ビットコインやイーサリアムなど5銘柄への一般投資家アクセス投資が可能になった。新たな包括的上場基準も同時に導入されている。
13:02
ポリマーケットでの裁定取引で年間60億円の利益発生か 研究者ら分析
分散型予測市場ポリマーケットでミスプライシングを利用した裁定取引により年間60億円の利益が発生しているとの論文が発表された。研究者による分析を解説する。
12:04
FRB利下げ決定も仮想通貨の市場反応は限定的、BNB前週比9.2%高で1000ドルの大台迫る
FOMCでは米FRBが0.25%利下げを決定したが、暗号資産(仮想通貨)への影響は限定的だった。主要アルトコインでは、BNBが前週比9.2%高の1,000ドル目前に。背景としては、バイナンスの規制環境の進展の兆しとMegadropなどの需要が挙げられる。パウエル議長は年内2回の追加利下げを予想するも慎重姿勢を維持。
11:03
業界の行方を決める「天王山」に臨む──ビットバンク廣末氏が描く未来戦略
ビットバンク廣末紀之CEOが語る、預かり資産1兆円規模への成長と今後の展望。金商法への移行と分離課税実現に向けた2025年後半は業界の「天王山」。
11:00
ビットコイン・トレジャリー企業の勢い減速か、4社に1社が純資産割れで取引=K33報告
K33リサーチなどが報告したところによると、ビットコイン・トレジャリー企業の4分の1が純資産価値を下回る時価総額で取引されており、業界の統合が進む可能性が指摘された。
10:02
ヴィタリック、イーサリアムの開発計画をプレゼン
ヴィタリック・ブテリン氏は、仮想通貨イーサリアムの開発計画についてプレゼンを行った。大阪で開催されているイーサリアムのカンファレンスEDCONに登壇した。
09:40
フォワード・インダストリーズ、最大5900億円規模の資金調達でソラナ戦略を推進
米上場企業フォワード・インダストリーズが最大40億ドル規模のATM増資で仮想通貨ソラナトレジャリー戦略を推進する。DeFi Development Corpもソラナ買い増しを発表した。
08:45
トランプ・ジュニア出資のサムザップ、750万ドージコインを初購入
米ナスダック上場のサムザップメディアが750万ドージコインを200万ドルで公開市場から初回取得したと発表した。
07:20
米SEC、仮想通貨ETF上場手続きを大幅簡素化へ
米証券取引委員会が、ナスダック、Cboe BZX、NYSEアルカの3大取引所による包括的上場基準を承認。今後、仮想通貨を含むコモディティベース株式の上場プロセスが大幅に簡素化される見通しである。
07:10
SBI新生銀行、トークン化預金「DCJPY」の導入を検討へ
SBI新生銀行は、円建てトークン化預金DCJPYの導入を検討すると発表。JPモルガンらが参加するプラットフォームを活用し、トークン化預金での多様な外貨の取り扱いも検討する。
06:50
仮想通貨取引所Bullish、NY州からビットライセンス取得 米国展開へ
機関投資家向け仮想通貨取引所ブリッシュが17日にニューヨーク州金融サービス局からビットライセンスと送金業ライセンスを取得したと発表した。
06:25
マネーグラム、ステーブルコイン送金サービス開始 
国際送金大手のマネーグラムが9月17日にクロスミントと提携しステーブルコインを活用した新たな送金サービスを南米コロンビアで開始すると発表した。
06:02
カルシ、予測市場エコシステムハブ開始 ソラナとベースと提携
予測市場プラットフォーム大手Kalshiが17日、ソラナとベースとの提携によるエコシステム支援ネットワーク「カルシエコ」の開始を発表した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧