はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ウクライナ当局、違法な仮想通貨取引所グループを取り締まる

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

違法な取引所グループを取り締まり

ウクライナの保安庁(SBU)が、違法で運営されていたキエフ拠点の暗号資産(仮想通貨)取引所グループを取り締まったことが分かった。

ウクライナ当局によると、これらの仮想通貨取引所は、匿名取引を提供しユーザーにマネーロンダリングの余地を与えるもので、グループの月間売上高は最大で110万ドル(約1.2億円)に達していたという。

マネーロンダリング

犯罪によって得られた収益金の出所などを隠蔽し、正当な手段で得た資金と見せかけることで、一般市場で使っても身元がばれないようにする不正行為。G20でも問題提起されるなど、マネロン対策は最優先課題の一つとされる。

▶️仮想通貨用語集

関連200兆円超、巨額の資金洗浄を可能にした世界主要銀行と機能しない防止システム=FinCEN漏洩文書

一連の取引所は、主に個人ユーザーに使用されており、各取引から5〜10%の手数料を受け取っていた。特に、ウクライナで禁止されているロシアの決済業者である「Yandex.Money」、「Qiwi」、「Webmoney」などに紐付けられたウォレットから、資金を受け取ったユーザーが多かったという。

保安庁は、取引所のユーザーの中には、ウクライナの独立記念日に行われた大規模な抗議活動を主催した者も含まれていたと説明。この取引所グループを使用して、活動資金を調達していたという。

取引所グループは2021年の初めから運用されており、1,000を超えるユーザーがサービスを利用していた。

キエフの取引所事務所を捜索中に、当局は「違法行為の証拠となるコンピューターやサーバー」、「VPNソフトウェアがインストールされたモバイルデバイス」、「ダミー企業の印鑑および設立文書」や米ドル現金などを押収したという。

また、保安庁はマネーロンダリングと違法行為に関わった者を起訴するための捜査を進めているところだと述べた。

8月24日がウクライナの旧ソビエト連邦からの独立記念日にあたるため、記念行事への妨害行為が起こることは政府に懸念されている。

仮想通貨関連の捜査相次ぐ

ウクライナ保安庁は今年に入ってから、すでに何回か仮想通貨に関連する団体を捜査している。ただ、実際には違法行為を行っていなかった可能性が高い事例もいくつかあった。

例えば、当局は7月に「これまで最大の違法な仮想通貨企業」を発見したとして、ある施設から3,800台のゲーム機と500枚のビデオカードを含む約5,000台のハードウェアを没収。ゲーム機を使用して仮想通貨をマイニングするために、不正に電力を使用しているとの疑いをかけていた形だった。

しかしその後、この施設はIT企業によって合法的に運営されているデータセンターであることが明らかになった。

仮想通貨の法的根拠を準備中

ウクライナは、ブロックチェーン分析会社Chainalysisが2020年に発表した「仮想通貨採用指標」で世界第一位の座を占めるなど、仮想通貨の日常的な使用が進んでいることで知られている。

仮想通貨に法的根拠を与える法案も準備されており、新たな仮想通貨関連サービス市場の成長に期待が高まっているところだ。

関連ウクライナ副大臣、仮想通貨の法整備に意欲 税率引き下げも提案中

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/04 木曜日
17:45
2026年2月17日(火)、「Digital Space Conference 2026」開催決定
一般社団法人日本デジタル空間経済連盟(所在地:東京都港区、代表理事:北尾 吉孝、以下「当連盟」)は、2025 年 2 月 17 日(火)に、大規模カンファレンスイベント「 Di…
16:49
MUFGグループ、トークン化MMFの商品化へ Progmatと協業開始
2026年に機関投資家向け提供を目指す 三菱UFJアセットマネジメント、三菱UFJモルガン・スタンレー証券、三菱UFJ信託銀行の3社は4日、Progmat(プログマ)との協業を…
16:49
FRB利下げと流動性回復、2026年の仮想通貨市場に追い風か=Delphi Digitalレポート
仮想通貨リサーチ企業Delphi Digitalは、FRBの利下げ継続とQT終了、TGA取り崩し、RRP枯渇により、2026年に仮想通貨市場にとって追い風となる流動性環境が生まれると分析。ビットコインやイーサリアムなどデジタル資産に有利との見方を示した。
15:09
ランボルギーニとレジャー、限定ウォレット発表 「いつランボ買える」ミームに呼応
仮想通貨ハードウェアウォレット大手レジャーとイタリア高級車ランボルギーニが提携し、限定版「Ledger Stax」を2026年初頭に発売。フェラーリやポルシェなど高級ブランドのWeb3参入が加速する中、24万人超の仮想通貨ミリオネア増加が背景に。
13:25
米コネチカット州がロビンフッドなど3社に停止命令、無免許でスポーツ賭博提供と主張
コネチカット州消費者保護局がロビンフッド、クリプトドットコム、カルシに無免許オンライン賭博運営の停止命令を発行した。3社は州法に違反してスポーツ賭博を提供しており、利用者の資金や情報にリスクをもたらしているという。
12:26
チャールズ・シュワブ、2026年前半に仮想通貨取引開始へ 既存取引所に手数料圧力か
米大手証券チャールズ・シュワブが2026年前半にビットコインとイーサリアムのスポット取引を開始。低手数料戦略で既存取引所に圧力か。バンガードやバンク・オブ・アメリカも参入し、ウォール街で仮想通貨の主流化が加速。
11:15
メタマスク、最大1万ドルの損失を補償する「トランザクション・シールド」開始 
仮想通貨ウォレット「メタマスク」が有料補償サービス「トランザクション・シールド」を開始。対象となる取引について月額9.99ドルで最大1万ドルの損失を補償する。
11:02
NTT Digital、仮想通貨ソラナのバリデータを運用開始
NTTドコモグループのNTT DigitalがSolanaバリデータ運用を開始。Dawn Labsが技術支援を担う。国内ではモブキャストHDもソラナ財団認定を取得するなど、企業参入が加速している。
10:45
三井物産デジタルAM、デジタル証券ファンドを早期償還
三井物産デジタル・アセットマネジメントは、デジタル証券ファンド「日本橋・人形町」を早期償還し、当初予想3.0%を上回る年5.0%の利回りを達成。累計利益分配金は25億円を突破した。
10:30
「バイナンス・ジュニア」、キッズ向け仮想通貨口座導入 安全性に関する議論も
バイナンスが6~17歳向けの仮想通貨プログラム「バイナンス・ジュニア」を開始した。親の監督下でシンプルアーンによる資産運用などが可能となる。
10:26
イーサリアム保有企業購入量、ピークから80%急減 ビットワイズが指摘
ビットワイズの報告によると、イーサリアム保有企業の11月購入量は8月比81%減の37万ETHに急減。一方、ビットマイン社は12月に1.5億ドル相当を追加購入し、フサカアップグレードへの期待を示した。
10:00
スターテイルとソニーのソニューム、ステーブルコイン「USDSC」をローンチ
スターテイルは3日にソニーグループと共同で開発・運営するブロックチェーン「Soneium(ソニューム)」において、米ドルステーブルコイン「Startale USD(USDSC)」と報酬システム「STAR Points」をローンチしたことを発表した。
09:45
ビットコインが1万ドル反発、イーサリアム「フサカアップデート」好感で10万ドル視野に|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは反発の勢いを強めている。ETHの「フサカ・アップデート」を好材料とし、2日に付けた8万3,000ドル台から1万ドルの上昇を見せた。
08:55
米SECが仮想通貨含む高レバレッジETFを阻止、3倍・5倍商品の審査停止を通告
米SECが株式や仮想通貨の日次リターンを3倍・5倍に増幅するETFの審査を停止した。プロシェアーズは3倍レバレッジ仮想通貨商品を含む複数の申請を取り下げている。
08:02
アンソロピックが来年IPO検討か、評価額3000億ドル超目指す=報道
AI企業アンソロピックが早ければ来年にもIPOを検討している。マイクロソフトとエヌビディアから合計150億ドルの出資確約を得ており、オープンAIと上場を競う。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧