はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン上昇一服、国内上場銘柄のエンジンコインやテゾスは逆行高

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

24日の暗号資産(仮想通貨)市場。ビットコイン価格は、前日比-0.77%の539万円(49,244ドル)と、5万ドルの節目で上昇を一服した。

昨今の調整局面では、上髭の回収速度や急落時の下髭など強気トレンド特有の力強い挙動を示しているが、一部アルトの過熱感も否めない。52,000ドル前後には厚めのレジスタンスライン(上値抵抗線)もあり、一段高からのATH(All Time High)を目指すには日柄調整は必要との見方もある。

個別銘柄情報

ビットコインがやや反落する中、国内上場銘柄では、テゾスとエンジンコインが逆行高するなど上昇が際立った。

出典:CoinPost TOPページ

少し前のデータにはなるが、20年1月に開示されたバイナンス・リサーチの統計データ調査によれば、XTZはBTCの価格変動に相関しにくい通貨の1つとして認知されていた。

出典:バイナンスリサーチ(相関指数)

関連:「仮想通貨ビットコイン相関はETH0.86、XTZ0.35」=バイナンス・リサーチ

なお、国内初IEO銘柄のパレットトークン(PLT)は、コインチェック以外の取引所への上場思惑やステーキング需要などを背景に過去最高値の94.8円を更新。その後、心理的節目の100円を前に利確売りに押され急落→急反発するなど乱高下している。

関連:ビットコイン5万ドルの節目ブレイクで続伸、パレットトークン(PLT)やカルダノ(ADA)高騰

テゾス(XTZ)

テゾス(XTZ)は、前日比+10.31%の460円を付けた。

8月6日には、テゾスプロトコルの第7弾アップグレードとなる「グラナダ(Granada)」を完了した。新たなアルゴリズムでは、ネットワークでのブロック作成時間が半分に短縮されたほか、スマートコントラクトのガス消費量が平均1/3〜1/6まで大幅削減された。

XTZ保有量に依存するブロック生成権に関わる「リキッド・プルーフ・オブ・ステーク(LPoS)」による流動性ベーキングを促進し、ガバナンスメカニズムと報酬のインセンティブをさらに利活用する。

テゾスは今年5月、「レッドブル・レーシング」との提携し、公式ブロックチェーンパートナーとしてファン向けのNFT(非代替性トークン)の提供方針を示したほか、今年6月には、「マクラーレン・レーシング」が、テゾスブロックチェーン基盤のNFTプラットフォーム構築を発表している。

TZ APACのキャサリン・イン氏は、「NFTの台頭と、ブロックチェーンによるアートの所有権の分散化・及び民主化は、アート業界にとって間違いなくここ数十年で最大の革新だ」と指摘。「テゾスは、ブロックチェーンの設計において、持続可能性を重視している。プラットフォームのプルーフ・オブ・ステークネットワークは、エネルギー効率問題を解決し、取引コストをより低く抑えることができる」と主張した。

シンガポールのChan+Hori Contemporary Art Consultancyのディレクターであるカイ・ホリ氏は、パネルディスカッションで「NFTによるデジタルオーナーシップの中で最も価値のある点は、アーティストが潜在的な買い手に直接アプローチできることと、スマートコントラクトを通じて、デジタル資産(作品)が二次流通市場で転売される度に、アーティストにもロイヤリティのような利益が入ることだ」と言及している。

関連:仏大手銀行、テゾス(XTZ)上でセキュリティトークン発行

エンジンコイン(ENJ)

21年1月にコインチェックへ、21年3月にGMOコインへと上場したエンジンコインも物色された。アクシー・インフィニティの隆盛とネイティブトークンAXS高騰もあり、NFTゲームセクターに資金流入しているが、今回は特に連動していないようにも見受けられる。

エンジンコインは、2009年設立でシンガポールを拠点のEnjin社が開発・発行する仮想通貨。同社の運営するEnjinエコシステム上で、NFT取引などに利用されるものだ。世界的人気を博す「マインクラフト(Minecraft)」など、多数のオンラインゲームと提携している。

ブロックチェーンの知識がなくとも容易にゲーム内のデジタルアイテムをトークン化できるため、資産性を持たせて取引を容易にする開発者ツール(SDK)としても重宝される。

関連:初心者でもわかるエンジンコイン(ENJ)とは|NFTゲーム業界との連携と将来性

7月29日には、ブロックチェーン基盤のメタバース(仮想世界)を開発する、韓国の「Dvision Network」との提携を発表した。エンジンが開発中のパブリックチェーン「Efinity」などを統合予定。

関連:Enjin(エンジン)、メタバース開発企業のDvision Network(DVI)と提携

エルサルバドルの動向

21年6月にビットコインの法定通貨化法案を世界で初めて可決したエルサルバドルのブケレ大統領は、政府公式デジタルウォレット「Chivo」が、法案が施行される9月7日よりダウンロード可能になるとツイートした。導入促進策のダウンロード特典として、30ドル(約3,300円)相当のBTCを受け取ることができる。

詳細:エルサルバドル、ビットコイン専用ウォレットを9月ローンチへ

Chivoウォレットでは、アプリを用いたビットコインと米ドルの決済が可能になる。ビットコイン取引を自動的に「米ドル」に変換できる機能があり、エルサルバドル国内にある200台のATM(現金自動預払機)にて、現金として引き出すこともできる。

エルサルバドルのビットコイン法定通貨化が、今後仮想通貨市場にもたらす影響は未知数であり、世界銀行や国際通貨基金(IMF)が導入支援に難色を示すなど、債務増加リスクを抱える中での同国の決断に対して否定的な見方も多い。

その一方、米大手金融機関バンク・オブ・アメリカ(BofA)は、ビットコインの法定通貨採用が、エルサルバドルに様々な恩恵をもたらすと評価した。

具体的に列挙したのは、「送金や金融のデジタル化、米企業など海外からの投資を呼び込むビジネス」に関する展望だ。政情不安や経済難、自国通貨のインフレなどで苦境に立たされている発展途上国では、一部政治家が同調する動きも見られる。

国の存亡をかけた起死回生の打開策として、エルサルバドルはどのような未来を迎えるのか、世界中が固唾を呑んで見守っていると言っても過言ではない。

詳細:米大手銀行BofA、エルサルバドルのビットコイン採用がもたらすメリットを説明

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/24 日曜日
13:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ ソラナやビットコイン史上最高値更新、XRP高騰など
今週の仮想通貨市場の動向を解説。ビットコインやイーサリアム、ソラナ、XRPの最新ニュースを網羅。価格上昇要因やSECの動き、ETFの審査進展、ミームコインBONKの急騰背景をまとめた。
11:30
ビットコイン10万ドル突破で上値伸ばす可能性も、指標後の調整リスクに注意|bitbankアナリスト寄稿
bitbankアナリストが、10万ドルに迫る勢いで高騰するビットコイン(BTC)相場を分析。相場が一層上値を伸ばしている可能性は十分に考えられるが、指標を切っ掛けに調整に入る展開にも注意が必要か。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|ゲンスラーSEC委員長退任に高い関心
今週は、イーロン・マスク氏に対するドージコイン訴訟の取り下げ、国民民主党の玉木代表による仮想通貨減税要望、米SECゲーリー・ゲンスラー委員長の退任確定に関するニュースが最も関心を集めた。
11/23 土曜日
11:30
XRP・SOLOなど高騰、トランプ新政権でリップル技術採用への期待高まる
米SECのゲンスラー委員長が2025年1月に退任することが発表され、過去4年間の厳格な仮想通貨規制からの転換期待からXRPの価格が高騰している。
10:50
米仮想通貨業界団体、トランプ新政権に5つの優先事項を提案
米ブロックチェーン協会が次期トランプ政権に仮想通貨の取り組みにおける優先事項を提案した。SEC新体制など5つの項目を掲げている。
10:20
トランプ次期米大統領、仮想通貨支持派のベセント氏を財務長官に起用する方向
ドナルド・トランプ次期米大統領が、親仮想通貨のヘッジファンド経営者のスコット・ベセント氏を財務長官に起用する方向で最終調整に入っていることが、ブルームバーグなど複数のメディアの23日の報道で明らかになった。
08:40
独保険最大手アリアンツ、マイクロストラテジー転換社債の25%取得
ドイツ最大の保険会社アリアンツが、米マイクロストラテジーが発行した26億ドル規模の2031年満期転換社債の約25%を取得した。ビットコインを間接的に保有することになった。
07:55
L1アルトコイン、米大統領選後に価格が急上昇
仮想通貨を分析するCryptoQuantは、L1アルトコインの価格が米大統領選後に上昇していると報告。この価格上昇は、現物取引の出来高を伴っていると指摘している。
06:45
米マラソン、転換社債販売で1500億円を調達 5771BTCのビットコインを取得
ビットコインをさらに買い増し 米マイニング大手のMARA Holdings(マラソン)は23日、2030年満期のゼロクーポン転換社債10億ドル(1500億円)の発行を完了し、そ…
11/22 金曜日
20:30
XRPのETF承認はどうなる?市場価格への影響を分析
トランプ次期政権下でのXRP現物ETF承認の可能性を詳しく解説。SEC委員長交代や規制緩和への期待、市場への影響を専門家の見解とともに分析。ビットコイン、イーサリアムに続く承認タイミングと価格への影響を予測します。2025年のXRP市場展望を徹底解説。
15:00
仮想通貨XDC(XDC Network)の買い方と将来性は?
ハイブリッド型ブロックチェーンを採用する仮想通貨XDCの特徴や将来性を解説。SBIとの提携や買い方、リスクについても詳しく紹介します。
13:50
米SEC敗訴、連邦地裁がディーラー規則は無効と判断 「仮想通貨業界全体にとっての勝利」
米連邦地裁がSECのディーラー規則を無効と判断し、SECの敗訴が確定した。原告の米ブロックチェーン協会CEOは、この判決は仮想通貨業界全体の勝利であると表現。ディーラー規則は分散型金融に重大な影響を与える可能性が危惧されていた。
13:10
トレードの機会損失を最小限に、メタマスクがイーサリアムガス代込みスワップを新たに導入
仮想通貨イーサリアムの主要ウォレットMetaMaskは新機能「Gas Station」の導入を発表した。ガス代不足によってスワップが中断されることを防ぐものである。
11:26
チャールズ・シュワブ次期CEO、規制緩和で仮想通貨現物取引への参入示唆
米大手ブローカー、チャールズ・シュワブの次期CEOが、規制環境の変化があれば仮想通貨現物取引へ参入すると述べた。トランプ新政権に期待する格好だ。
10:10
仮想通貨擬人化BCG「コインムスメ」、板野友美がアンバサダー就任
タレントの板野友美氏がWeb3ゲーム「コインムスメ」のアンバサダーに就任。板野氏プロデュースのアイドルグループとのコラボユニットも結成する。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧