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イーサリアムL2ソリューション「Arbitrum One」、メインネットが正式にローンチ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Arbitrum Oneが本格稼働へ

暗号資産(仮想通貨)イーサリアムのレイヤー2ソリューション「Arbitrum(アービトラム)」を開発するOffchain Labsは31日、「Arbitrum One」のメインネットを開発者以外の一般ユーザーも利用できるようになったことを発表した。

Arbitrum Oneのベータ版が開発者のみにローンチされたのは今年5月。これまでは開発者がネットワーク上にアプリを実験的にローンチすることしかできなかったが、一般ユーザーがそのアプリを利用できるようになった。これでユーザーは、Arbitrum One上で展開されるアプリをイーサリアムのネットワークよりも安い手数料で利用できるなど、恩恵を受けられるようになるという。

レイヤー2とは

2層目のブロックチェーンのことで、メインのネットワークと区別するために利用される用語。

全ての取引をメインのブロックチェーンで処理すると、処理速度の低下やネットワーク手数料の高騰につながる。そのため、取引履歴の一部をオフチェーンやサイドチェーンに記載するようにすることで、メインチェーンの負荷軽減や処理速度向上を実現するArbitrumのようなレイヤー2技術の注目度は高まってきた。

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5月にベータ版がローンチされてから、Arbitrum Oneを採用する事例はすでに確認されている。6月には、イーサリアム上の分散型取引所Uniswapのv3が、Arbitrum Oneに展開(デプロイ)されていることが分かった。スマートコントラクトやアドレスはすでにメインネットで実装され、すべてのユーザーが利用できるようになれば、Arbitrum Oneですぐにでも使えるようになるとされていた。

関連:Uniswap v3、L2ソリューション「Arbitrum」へ展開

今回の発表を行なったプレスリリースによれば、ベータ版のローンチ以降、350超のプロジェクトがArbitrum Oneにアクセスするための登録を行なっているという。

資金調達も発表

Offchain Labsは、Arbitrum Oneのメインネットに関する発表と合わせ、1.2億ドル(約130億円)の資金を調達したことも発表した。

この資金調達は、事業が軌道に乗った企業が行う「シリーズB」のラウンド。Lightspeed Venture Partnersがリード投資家となって主導し、Polychain CapitalやRibbit Capital、Pantera Capital、Alameda Research、個人では米著名投資家Mark Cuban氏らも出資を行なっている。

関連:Mark Cuban氏のNFTギャラリー「Lazy」、Polygonの導入を完了

Offchain LabsはArbitrum One以外の開発も行なっており、今回調達した資金はArbitrum Oneのエコシステム拡大以外に、チームの拡充や新しいソリューションの開発にも利用するとした。

大手掲示板のRedditは、Arbitrum Oneではないが、イーサリアムをベースとしたコミュニティポイントシステムを構築するにあたって、Arbitrumの技術を採用することを発表している。Arbitrum Oneの名称に「One」と付けられたのは、他にも複数のネットワークが構築されることを想定しているからだという。

関連:大手掲示板RedditがL2「Arbitrum」採用へ イーサリアムのコミュニティ経済圏構築で

シリーズBを含めた3回のラウンドで調達した資金によって、企業の評価額は12億ドル(約1,300億円)になり、Offchain Labsはユニコーン企業となった。

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