はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

ビットコイン続落への警戒感拭えず、イーサリアム互換「L1チェーン」関連銘柄に高い関心

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

週明け13日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン価格は、前日比-0.6%の496万円(45,000ドル)と軟調に推移する。

先週末時点では、過熱感のあったアルト市場、及びデリバティブ(金融派生商品)主導の売りを楽観視する観測もあったが、足元ではトレンドラインを転落しチャート崩れている点は気がかりだ。7月下旬以降に高騰してきた反動による利益確定売りに押され、直近の二番底を探る展開となっている。

現価格帯はまだニュートラルに思えるが、急落後のリバウンド局面で200日移動平均線(200SMA)を越えられず、反発は弱い。42,000ドル、あるいは37,000ドル付近のサポートライン(①)を下回った場合は、下落トレンドへの再転換が色濃くなり、21年5月をピークとした二番天井を示唆するリスクも考えられるため注意したい。

一方、日柄調整を経て再び5万ドルを上向かうようであれば、年内の過去最高値の更新も視野に入るか。引き続き先行き不安定な情勢にあることから、安易なエントリーは避けたいところだろう。

個別銘柄の動向

個別銘柄では、Coinmarketcap(CMC)時価総額8位のポルカドット(DOT)が、前日比+15.9%、前週比+4.3%と逆行高となった。

出典:Messari

ビットコイン(BTC)は前週比-14.2%、イーサリアム(ETH)は前週比-15.2%といずれも大きく下落していた。直近高騰していたソラナ(SOL)も利益確定売りが先行しており、TOP10銘柄の中でも前日比-10.4%と大きく値を下げた。

国内仮想通貨取引所GMOコインに上場するポルカドット(DOT)は、Web3.0の普及を目指しながら、相互運用性およびスケーラビリティ向上に取り組むプロジェクト。イーサリアムの共同創設者兼元CTOのGavin Wood氏が「Web3 Foundation」を設立し、開発に携わっている。

ネットワークの共有セキュリティ、コンセンサス、およびチェーン間の相互運用性を担保するポルカドットの心臓部である「リレーチェーン(Relay Chain)」ではスマートコントラクトはネイティブにサポートしていないが、トランザクションの並列処理を可能とするシャード化された「パラチェーン(Parachain)」では、スマートコントラクトをサポートしてしている。

各パラチェーン内で、独自のトークンおよび経済圏を構築することや、特定のユースケースに特化した設計および機能を内包することが可能だ。

出典:Polkadot Medium

関連:初心者でもわかるPolkadot|主な特徴と将来性

9月8日には、6回目のパラチェーンオークションが終了し、dApps(分散型アプリケーション)の新しいビジネスモデルを促進するKILTプロトコルがスロットを獲得。15日に新たなパラチェーンオークションを控える。

今年6月には、異なるブロックチェーンを接続して相互運用を実現するネットワークである「Kusama(クサマ)」で、パラチェーンオークションを開始した。

関連:Polkadotの「Kusama」、パラチェーンオークション開始

DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性資産)市場の急拡大を背景に、ポルカドットのほか、コスモスなどのイーサリアム(ETH)と互換性のあるレイヤー1(第一層)ブロックチェーンや、テゾスなど独自スマートコントラクトを採用する関連銘柄がここへきて急進している。

互換性を持たないブロックチェーン同士をつなぐことができるコスモス(ATOM)は、前日比+22.7%。テゾス(XTZ)は前日比+17.6%と上昇した。

コスモスは「Internet of Blockchains」の実現を目標としたプロジェクトおよびエコシステムの名称。「ATOM」は、ブロックチェーン・コスモスハブで流通するネイティブトークン。

今年4月には、競合関係との指摘もあった、Polkadot関連のブロックチェーン「Plasm Network」と、Cosmos関連のブロックチェーン「Secret Network」をつなぐための「ブリッジ」が開発され、互恵関係の期待される類似したエコシステムの拡大事例として注目を集めた。

ポルカドット(DOT)、コスモス(ATOM)、テゾス(XTZ)は、いずれも国内大手仮想通貨取引所のGMOコインに上場している。

前日比でこそ-10.6%だが、前週比+15.9%のAvalanche(AVAX)もスマートコントラクトプラットフォームの一つ。開発者のAvaLabsは、ビットコインの秒間7トランザクションに対し、AVAは秒間4,500トランザクション処理できる性能があると主張している。

Avalanche財団は8月18日、1億8000万ドルの流動性マイニングインセンティブプログラム「Avalanche Rush」を発表した。AaveおよびCurveの提供者(投資家)向けの流動性マイニングインセンティブとして、Avalancheのネイティブトークン「AVAX」を獲得できる。

経済的なインセンティブを与えることで、アバランチのエコシステム(経済圏)にDeFi(分散型金融)のユーザーや仮想通貨プロジェクトを呼び込むことが目的にある。また、8月21日には、AvalancheネットワークにおけるDeFiの資産運用額(TVL)が、2,100億円(20億ドル)規模を超えたことが判明した。

関連:Avalanche、DeFiの報酬プログラム実施

ダイヤの原石は

Coin98 Analytics(@Coin98Analytics)氏は、複数の有望ブロックチェーンプラットフォームに対して、年初に1,000ドル(約11万円)ずつ投資した場合の年初来騰落率「ROI(Return on Investment:投資利益率)」を提示。”隠れた宝石(ダイヤの原石)”だと表現した。

最も利益率が高かったのは、Coinmarketcap(CMC)時価総額ランキング6位まで急浮上したソラナ(SOL)。

イーサリアムの年初来4.7倍に対してSOLは138倍だった。保有し続けた場合、11万円が約1,500万円になる計算。2位以下は、Fantom(FTM)が110倍、Polygon(MATIC)が79倍、Terra(LUNA)が46倍、Cardano(ADA)が14倍と続いた。

関連:急落後の仮想通貨市場に警戒感、SOLはXRPを超え時価総額6位に

カルダノ(ADA)アロンゾ実装

カルダノ財団は、日本時間13日6:59、大型アップグレード・アロンゾの完了を報告した。カルダノの開発フェーズにおける3段階目の「Gouguen」に含まれるものだ。

これに伴い、「Plutus」スマートコントラクト機能をカルダノチェーンのメインネットに展開。イーサリアム経済圏でも根幹を成す分散型アプリケーション(dApps)、及びDeFi(分散型金融)やNFT(非代替性資産)などの開拓が見込まれる。

Cardanoデータツール「Pooltool」の統計によると、ADAのステーキングウォレットの数は82.5万に達した。今年6月から35%増に相当する。 ステークプールに委任されたADAの合計は600億ドル相当と評価されており、ADAの総供給量(839億ドル)の内、71.4%を占めている。

アロンゾの詳細や今後の展望は以下。

詳細:カルダノ(ADA)、大型アップグレード・アロンゾの実装完了

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
06/27 金曜日
16:00
ブロックバリュー大西社長が語るAIインフラの未来|WebXスポンサーインタビュー
大規模カンファレンス「WebX 2025」のプラチナスポンサーとしてブース出展を決めた、ブロックバリューの大西基文社長独占インタビュー。「ジャパン・テクノロジーで日本の底力になる」をスローガンに、AIサーバーで日本のWeb3インフラ強化に挑む。
13:40
トランプ政権、7月に複数仮想通貨規制法案成立の見通しか=サックス仮想通貨特命官
米トランプ政権の仮想通貨特命官サックス氏が7月の重要法案成立の見通しを示唆。GENIUS法でステーブルコイン規制、CLARITY法で仮想通貨定義明確化へ。
13:10
インド与党BJP報道官、ビットコイン準備金導入を提唱
インド与党BJP報道官のバンダリ氏が、仮想通貨ビットコイン準備金の試験導入を提唱した。また、インドもブータンのようにBTC採掘を行う能力を持っているとも指摘した。
11:25
ビットコインマイナー収益低下もBTC売圧減退、保有量は2024年11月以来の高水準に=Cryptoquant
仮想通貨ビットコインマイナーの日次収益が2カ月ぶり低水準も売却圧力は限定的。大手マイナーの保有量は増加傾向が見られている。
10:10
ビットコイン時価総額2.5倍上昇予測、『ファンタスティック40』で最高の投資機会に=億万長者フィリップ・ラフォン
ヘッジファンドマネージャーのフィリップ・ラフォン氏は、仮想通貨ビットコインの時価総額が現在の2倍に達する可能性があると予測した。価格変動の低下も指摘している。
09:55
ビットコイン今後の見通し、利確減速もオンチェーン取引の低迷で上昇圧力は限定的か=Glassnode
ビットコインは10万~11万ドル圏で推移。地政学的緊張で一時9万8000ドルまで下落も反発。Glassnodeレポートによると利益確定の減速とスポット取引量低迷で新高値更新は困難な状況。
08:30
アセマネOne、世界の仮想通貨企業の株で運用する投資信託販売へ
アセットマネジメントOneは、世界の仮想通貨関連企業の株を運用対象にした投資信託を販売することがわかった。仮想通貨関連企業に特化した投資信託の提供は大手では初とみられる。
08:25
リップル、Wormholeと提携しXRPLのマルチチェーン相互運用性を拡張
リップルXが大手クロスチェーンプロトコルWormholeと提携を発表。XRPレジャーとXRPL EVMサイドチェーンでマルチチェーン機能を強化し、DeFiや実物資産トークン化分野での活用拡大を目指す。
07:55
Bakkt、10億ドル調達でビットコイン投資戦略など採用 事業転換目指す
NYSE傘下の仮想通貨取引プラットフォームBakktが10億ドルのSEC登録を提出し、ビットコインや他の仮想通貨への投資方針を正式承認。資本調達で事業再生・拡大を目指す。
07:35
グレースケール第3四半期トップ20銘柄リスト更新、アバランチとモルフォを新規追加
グレースケール・リサーチが2025年第3四半期のトップ20仮想通貨銘柄リストを更新。アバランチ(AVAX)とモルフォ(MORPHO)を追加し、リド(LDO)とオプティミズム(OP)を除外。
07:10
ビットコイン、ドル指数下落で価格上昇との見方
米国の仮想通貨ビットコインの現物ETFは、25日まで12日連続で資金の純流入が継続。ビットコイン需要の高さの背景にはドル指数の下落があるとの見方が上がった。
06:50
UAE拠点のAqua 1、トランプ関連DeFiプロジェクトWLFIに140億円以上投資
UAE拠点のWeb3ファンドAqua 1が、トランプ一族関連のWorld Liberty FinancialのWLFIガバナンストークンを1億ドル購入。DeFi普及加速を目指す戦略提携を発表。
06:30
コインベース、米国初の無期限型先物を開始予定 ビットコインとイーサリアムで
コインベースが7月21日、米国市場で仮想通貨永久先物取引を開始。ナノビットコイン・イーサリアム契約で24時間取引と5年満期を実現し、CFTC規制に準拠。
06:10
コインベース株価が375ドルで高値更新、規制整備とステーブルコイン法案などが追い風
米大手仮想通貨取引所コインベースの株価が375ドルで史上最高値を更新。上院ステーブルコイン法案通過とバーンスタインの目標価格510ドル設定が材料視される。
05:30
米地裁が再び却下、リップルとSECの和解申請
ニューヨーク連邦地裁のトーレス判事が、リップル社とSECが共同申請した差し止め命令解除と1.25億ドル制裁金の60%削減要求を再び却下。両者は5000万ドルをSECに支払い、残額をリップルに返還する和解案を提示していた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧