はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

急落後の仮想通貨市場に警戒感、最高値更新のSOLはXRPを超え時価総額6位に

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ビットコイン相場と金融マーケット

9日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン価格は、前日比-3.32%の506万円と軟調な値動きとなった。様子見基調で反発後の買いが続かず、警戒感が燻っている。

7日深夜帯〜8日にかけて起きたビットコインなど仮想通貨市場暴落に伴い大規模なロスカット(強制清算)が発生した。

関連:仮想通貨市場で大規模ロスカット発生 ビットコイン一時1万ドル幅の暴落

FTXの親会社アラメダ・リサーチ(Alameda Research)のクオンツトレーダーであるSam Trabucco(@AlamedaTrabucco)氏は、 先物市場でバイナンスのOI(未決済建玉)が急速に膨らんでいた点を指摘。「先物市場における現物市場との上方乖離とOI上昇が、過剰なレバレッジポジションの一掃をもたらした。いつものことだ。」と見解を示した。

このようなデリバティブ(金融派生商品)市場の過熱感を発端とする相場の急落・調整(是正)局面は、2021年以降の強気相場でも、1月10〜11日、2月22〜23日、3月15日、4月18日、5月12日(下図:①〜⑤)と、少なくとも5度に渡って発生している。

特に④は、米最大手取引所コインベースのナスダック上場直前の祝賀ムードも重なり、BTC価格は65,000ドル(700万円)近くに達するなど過去最高値を更新した局面だ。先物市場の資金調達率(ファンディングレート)が上昇するなど過熱感高まる中で発生しており、今回と状況が似ている部分もある。

今回も、アルト市場の過熱感が徐々に高まり、エルサルバドルでビットコイン法定通貨化法案が施行されるという歴史的節目にあって、利益確定の事実売り(セルザファクト)が強まった結果、相場に冷や水を浴びせた形となった。

短期的にはチャートが崩れ注意したい局面であるが、サポートライン(下値支持線)の42000ドルを割り込まない限りは、トレンド継続の目は失われていないようにも見受けられる。

個別銘柄の動向

地合い悪化で軟調な通貨が多くある中、一部銘柄は逆行高となった。

SOL

7日深夜〜8日の急落で仮想通貨市場は全面安となったが、その中でソラナ(SOL)はいち早く急反発。そのまま急落前水準を回復して過去最高値を更新するなど、ラージキャップアルトでは、独歩高と言える状況となった。

出典:Messari

9日にかけて、前日比+19%で200ドルの大台に達した。Coinmarketcap(CMC)時価総額ランキングではXRP(リップル)を超え6位に浮上するなど、その勢いは止まるところを知らない。

FTX経済圏への機関投資家参入のほか、オープンNFTマーケットプレイス及びSOL基盤のNFTプロジェクト「Degenerate Ape Academy」を筆頭に、直近では「Star Atlas(スターアトラス)」のNFTセールと関連銘柄高騰など、NFT市場で急速に高まる存在感が寄与しているものと思われる。

Solanaブロックチェーン上に構築されるNFTゲーム「スターアトラス」は、仮想空間(メタバース)で行われる大規模なマルチプレイヤーオンラインゲームだ。Epic Gamesが開発した「Unreal Engine 5」で動作するもので、映画品質のリアルタイム環境を搭載できる映像美も強みの一つ。

大手デリバティブ取引所FTXや分散型取引所Serumなど、Solana基盤のプロジェクトによって支援されている。

先日、Solana基盤の分散型取引所「Raydium」でIDO(Initial DEX Offering)が行われたほか、FTXでは150FTTのステーキングでIEO(Initial Exchange Offering)抽選権利が得られる仕組みを導入しており、今後もIEO需要継続が想定されることも、投資家心理とFTTなど関連トークンの需給面を後押しする。

スターアトラスでは、ゲームのNFT購入などゲーム内通貨として使用可能な「ATLASトークン」のほか、2つ目のトークン「POLISトークン」は、ゲーム内のガバナンストークンとして機能する。

IOST

国内上場銘柄では、アイオーエストークン(IOST)が前日比+40%近く高騰。8.58円まで上昇した。

出典:CoinPost

韓国大手取引所Upbitで出来高1位となるなど、韓国市場でも活気付いている。

出典:Coinmarketcap

IOSTは、次世代コンセンサスアルゴリズム「Proof of Believability(PoB)」に基づく、高速分散型ブロックチェーンネットワーク。分散型経済のセキュリティとスケーラビリティのニーズを満たすオンラインサービスの基盤となるアーキテクチャを⽬指している。

IOSTは、国内取引所ではコインチェックで取り扱いされているが、今月10日には、OKCoinJapanへの新規上場が予定されている。

8月23日には、国内大手総合格闘技団体の「RIZIN」が、試合のハイライトやベストショットを収録したNFTを購⼊し、コレクションやトレーディングを楽しむことができるデジタルトレーディングサービス「RIZIN FIGHTING COLLECTION」を発表。

提携するNFT-Japanの合原CEOは、「ファン向けのリアルグッズや観戦チケット等を特典とした、RIZINならではの新しいNFTの活⽤⽅法に積極的にチャレンジしたい」と言及していた。

関連:総合格闘技「RIZIN」が提供するスポーツNFTにIOSTブロックチェーンを採⽤

公式mediumの発表によれば、8月31日には、バイナンススマートチェーン(BSC)基盤のAMM(自動マーケットメーカー)DEX(分散型取引所)である「KokomoSwap」との戦略的提携を発表。KokomoSwapチームによって開発された、クロスチェーンブリッジにより、IOSTとBSC間の相互運用性を実現。IOSTからBSCへのトークン(アセット)転送ができるようになった。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/01 月曜日
18:34
日経グループQUICK、ビットコイン指数の算出開始
QUICKは12月1日、円建てビットコイン指数の本格公表を開始した。試験運用から更新頻度を毎日に引き上げ、12月22日からはリアルタイム指数も提供する。暗号資産ETFなどでの利用を想定。
17:07
イーロン・マスク氏「エネルギーこそ真の通貨」、ビットコインは基づくと主張
テスラCEOのイーロン・マスク氏が「エネルギーこそ真の通貨」と主張し、ビットコインはエネルギーに基づいていると説明。一方、著名経済学者やピーター・シフ氏は「本質的価値がない」と批判を続けている。
17:01
政府・与党、暗号資産の分離課税導入を検討へ 調整開始─NHK報道
政府・与党が暗号資産投資の分離課税化を巡り調整に入ったとNHKが報道。現行は最大55%の総合課税で、制度見直し議論が年末の税制大綱へ進む見通し。
16:26
「チェーンリンク」の将来性は?トークン化市場に必須インフラ
チェーンリンク(LINK)の将来性を解説。2030年に16兆ドル規模が予測されるトークン化市場で、既存金融とブロックチェーンを接続するオラクルとして80%超のシェアを獲得。SWIFT・J.P.Morganとの提携事例も紹介。
16:00
スイ(SUI)のステーキングで高利率なのは?自分で行う方法と取引所比較
SUIのステーキング方法を徹底解説。取引所(年利最大4.28%)、ウォレット、リキッドステーキングの3つの運用方法を比較表付きで紹介。初心者向けのOKCoin Japanから、Slushウォレットでの自己管理、Haedalでの高度な運用まで、リスクと利回りを考慮した最適な選択をサポート。
15:55
ワールドコインの本人認証方法|マイナンバーカードでWLDを受け取る手順を解説
ワールドコイン(WLD)がマイナンバーカードでの本人確認に対応。World Appでの認証手順を画像付きで解説。所要時間約5分で完了し、Orb認証済みの方も追加のWLDを獲得可能。受け取ったWLDの現金化・運用方法も紹介。
15:43
ソニー銀行、米ステーブルコイン事業化に向けBastionと業務提携 子会社設立も視野に
ソニー銀行が米Bastionと業務提携し、米ドル建てステーブルコインの事業化を推進。日経報道によると2026年度の発行を計画し、ソニーグループの「経済圏」での決済活用を目指す。米国子会社設立とOCC銀行免許取得も視野に。
15:35
Ginco、Babylon Labsと提携「BTCFi 2.0」を推進
GincoがBabylon Labsと提携し、第三者への預託なしでBTCを活用できる「BTCFi 2.0」を日本で推進。業務用ウォレットGEWからBTCステーキングが可能に。
14:26
カザフスタン中銀、仮想通貨投資を計画 最大約470億円規模
カザフスタン国立銀行(中銀)のティムール・スレイメノフ総裁は、金・外貨準備ポートフォリオの一部として、仮想通貨へ最大3億ドルの投資を検討していると発表した。
11:47
テザー社CEO、S&PによるステーブルコインUSDT格下げに反論 余剰資本を強調
テザー社CEOがS&PによるステーブルコインUSDTのドルペッグ機能評価の格下げに反論した。余剰資本や米国債利回りを考慮していないと指摘している。
11:07
ヤーン・ファイナンスのyETH製品に攻撃、約4億5000万円相当が流出
イールド・ファイナンスのyETH製品が攻撃を受け、約4億5000万円相当のETHが流出。攻撃者は無限ミントの脆弱性を悪用し、約1,000ETHをTornado Cashに送金。V2・V3ボールトは影響を受けず、yETH保有者は安全に引き出し可能に。
09:15
中国人民銀行、仮想通貨取引の厳格取締を改めて要請、ステーブルコインも警戒対象
中国人民銀行が仮想通貨取引の取締強化を改めて各当局に要請した。仮想通貨関連活動の再活発化が背景にあるとみられ、ステーブルコインも警戒対象としている。
09:03
コインシェアーズ、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げ
欧州大手のコインシェアーズが、XRP・ソラナ・ライトコインのETF申請を取り下げた。米国市場での大手運用会社への集中により、差別化や利益率確保が困難になるとの懸念を示し、ナスダック上場を控え、仮想通貨関連株式やアクティブ運用戦略など新商品の投入を計画している。
11/30 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、金持ち父さん著者キヨサキのBTC売却やソラナとXRPのETFの好調など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:00
DeFiで株式市場はどう変わる? Progmat齊藤達哉氏が語るオンチェーン金融の未来|独占インタビュー【後編】
Progmat齊藤達哉氏インタビュー後編。議決権付きトークン化株式で日本が世界初となる理由、2028年施行を目指すトークン化法のロードマップ、DeFi・AIエージェントを見据えた将来ビジョンを聞いた。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧