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来週最大の目玉イベントはFOMC、中国情勢含め波乱の1週間となる可能性も 仮想通貨・週次市況(bitbank寄稿)

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用
来週最大の目玉イベントはFOMC、波乱の1週間となる可能性も

今週(11日〜17日)の仮想通貨相場

今週のビットコイン市場は、500〜600万円前後で揉み合う値動きをみせた。方向感を探るような値動きが展開されている。


目次
  1. 各市場の騰落率
  2. bitbank寄稿

各指標の騰落率一覧

17日の終値時点の週間騰落率は、以下のようになった。

週間騰落率(CoinPost作成)

月初来騰落率

月間騰落率(CoinPost作成)

年初来騰落率

年間騰落率(CoinPost作成)

(今週の騰落率は、先週の終値、今週の終値を用いて計算。月初来、年初来についても前の月、年の終値で計算)

(仮想通貨の価格は取引所コインベースを参照、各銘柄の価格はTradingviewを参照)

11日〜17日のBTCチャート

Tradingview

bitbankアナリスト分析(寄稿:長谷川友哉)

11日〜17日レポート:

今週のビットコイン(BTC)は、先週の580万円から約100万円幅の暴落から戻りを試す展開を繰り広げ、足元(17日正午時点)、4.8万ドル(≒526.6万円)を巡り揉み合いとなっている。

週明けのBTCは、カルダノ(ADA)のアロンゾ・アップデート通過によるADAの事実売りに連れ安となり、500万円を割り込むと、米ウォルマートのライトコイン(LTC)決済導入の報道で急伸したLTCに今度は連れ高となり520万円に接近。しかし、同報道はすかさずウォルマートが否定し、LTCが全値押しとなるのにつれてBTCも急反落し、一時的に480万円を割り込んだ。

一方、その後の相場は売り一巡の様相で反発。14日にはハッシュレートが180 Ehash/s付近まで上昇するのを好感し、500万円を回復すると、米消費者物価指数(CPI)が市場予想を下回ったことで早期テーパリング観測が後退、フィデリティが米証券取引委員会(SEC)にビットコイン上場投資信託(ETF)の承認を訴えたことも支えとなり、相場は520万円を回復した。

しかし、対ドルで節目の4.8万ドルに乗せると相場は上値を重くし揉み合いに転じ、週央からは方向感に欠ける展開となっている。

【第1図:BTC対円チャート(1時間足)】出所:bitbank.ccより作成

来週は21〜22日に開催される米連邦公開市場委員会(FOMC)が最大の目玉イベントとなろう。先週10日の米卸売物価指数(PPI)が市場予想を上回ったことを受け、市場では早期テーパリング観測が浮上していたが、今週のCPIの下振れでこうした懸念がやや後退した。

前週も指摘の通り、そもそも、ジャクソンホールでのパウエル米連邦準備理事会(FRB)議長のハト派的な発言や、大幅に下振れとなった8月の雇用統計を受けて、9月のテーパリングアナウンスの可能性は低くなっていたが、その後の失業保険申請件数の減少、欧州中央銀行(ECB)の緩和縮小決定、米地区連銀が統括する12地区ほぼ全てで物価上昇圧力の強まりや労働力不足がベージュブックで指摘されたこと、それからPPIの上昇などが、9月FOMCに対する市場の楽観姿勢に水を差す格好となっており、来週の会合ではタカ派的なサプライズが出る可能性に十分な注意が必要だと言える。

加えて、今回の会合ではFOMC参加者による向こう数年間の経済見通し(Summary of Economic Projection)が発表され、その中で来年・再来年の政策金利予想中央値が前回比で引き上がるかなども注目される。

テクニカル的には、55日移動平均線が200日線でゴールデンクロス寸前となっていることに加え、22日にはイランのマイニング電気供給停止令が解除される予定となっており、ハッシュレートの上昇も見込まれる状況となっているが、20日には中国国内で第2位の不動産開発グループである中国恒大の利払い期限を迎えるなど、来週は波乱の1週間となるか。

寄稿者:長谷川友哉長谷川友哉(ハセガワ ユウヤ)
英大学院修了後、金融機関出身者からなるベンチャーでFinTech業界と仮想通貨市場のアナリストとして従事。2019年よりビットバンク株式会社にてマーケットアナリスト。国内主要金融メディアへのコメント提供、海外メディアへの寄稿実績多数。

関連:bitbank_markets公式サイト

前回のレポート:緩和縮小の議論進む中ビットコイン暴落、来週の注目イベントで材料が出る可能性も

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