はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

パウエルFRB議長、デジタル・ドルで議会との協力を訴える

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル・ドルに言及

米FRB(連邦準備制度理事会)のジェローム・パウエル議長は28日の上院銀行委員会の公聴会で、FRBが議会と協力してデジタル・ドルの開発を進めるべきだと指摘した。

CBDC(中央銀行デジタル通貨)に関する議題は、ペンシルバニア州のパット・トゥーミー上院議員の質問の中で出たもの。トゥーミー議員は、仮想通貨支持派の議員として知られいる。

トゥーミー議員はこれまでも他の議員と連携し、暗号資産(仮想通貨)の規制確立の必要性を米証券取引委員会(SEC)や議会に訴えていた。24日にはSECのゲーリー・ゲンスラー委員長あてに、仮想通貨への規制を明確にするよう求める手紙を送付している。

関連:米上院議員、SEC委員長に明確な仮想通貨規制を求める

パウエル議長は今回の公聴会で、FRBの活動に関する既存の法律は、デジタル・ドルを発行するにあたるベースにはなるが、現在の法律を拠り所に押し進めることを勧めると述べ、次のように続けた。

FRBと議会がデジタル・ドルについて幅広く協議し、最終的には議会が決めて法案を作ることが最も望ましいだろう。

パウエル議長は今年初め、デジタル・ドルは議会の承認が必要になるだろうと言及。仮想通貨の普及から米ドル通貨の価値を守るためにも、政策としてデジタル・ドルの導入は慎重に進めるべきだと述べていた。28日の発言から、議長はすでにこのことについて関与しているとみられる。

関連:米FRBパウエル議長「デジタルドルは優先順位の高いプロジェクト」

関連:米FRBパウエル議長、デジタル通貨(CBDC)の主要原則を語る

5月には、ランダル・クォールズ副議長が上院銀行委員会の公聴会で、デジタル・ドルに関する今後のFRBの取り組みには、議会の承認が必要であるとの考えを示していた。フィンテック企業がデジタルアセットを扱うことにより、銀行と同じ機能を持ち始めていることを指摘、これに対する規制が必要になるとも言及した。

また、ボストン連銀支部は現在、マサチューセッツ工科大学と共同でデジタル・ドルのプロトタイプを作っており、年末までにそのプロセスの一部を公開する予定だ。一方で、仮にFRBが主導しデジタル・ドルを発行した場合、どのような形になるかはまだ定かではない。

パウエル議長は今年の5月、デジタル・ドルの設計について以下のように述べていた。

CBDCを設計する際には、金融政策、金融安定性、消費者保護、法律、プライバシーなど様々な面で重要課題が浮上するため、一般市民や議員の意見も参照しながら、慎重な検討や分析が必要である。

FRBは、米国の家計と企業に広範な利益をもたらす、安全で効率的な決済システムを確保すると同時に、イノベーションを受け入れることにも重点を置いている。

また、先週の記者会見でデジタル・ドルの発行について「未定である」と話していた。

関連:米FRB、デジタル・ドルを検討するディスカッションペーパーを公開予定

CBDCとは

「Central Bank Digital Currency」の略で、各国・地域の中央銀行が発行するデジタル化された法定通貨を指す。通貨の管理や決済等においてコスト削減や効率性向上が期待できる一方で、個人情報やプライバシーの保護、セキュリティ対策、金融システムへの影響など考慮すべき課題も多い。

▶️仮想通貨用語集

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
10/04 土曜日
13:30
仮想通貨強気相場を加速か? トランプ米大統領が最大2000ドルの給付金を検討
米国のトランプ大統領が関税収入を基に最大2,000ドルの国民給付金を検討している。コロナ禍では給付金がビットコイン上昇を後押ししており仮想通貨市場への影響が注目される。
11:40
ビットコインマイニング大手MARA、BTC保有量が1兆円に迫る
Maraが発表した9月の生産実績によると、218ブロックを獲得し前月比5%増を記録した。ビットコイン保有量は52,850BTCに達し、上場企業の中でストラテジーに次ぐ第2位の保有額。
11:05
ウォルマート傘下のワンペイ、仮想通貨取引機能を年内追加へ
ウォルマートが過半数を所有するフィンテック企業ワンペイが年内にモバイルアプリで仮想通貨取引とカストディサービスを開始すると報じられた。
10:15
ビットコイン現物ETFへの週間流入が3300億円到達、「アップトーバー」の兆しか
米国の仮想通貨ビットコイン現物ETFへの週間流入額が3,300億円に到達した。過去データから10月の上昇傾向「アップトーバー」が注目されている。
09:50
テザーなど、金トークントレジャリー設立で2億ドル調達へ=報道
テザーとアンタルファがトークン化ゴールドを蓄積するトレジャリー会社設立のため2億ドル以上の資金調達を協議中とブルームバーグが報じた。
08:30
ビットコイン円建て史上最高値更新、米政府閉鎖で逃避資金が集中|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは4日、円建てで史上最高値を記録。米政府の閉鎖によって「無国籍資産」としてのビットコインの存在感が強まり、投資家心理は極めて強気である。
07:50
コインベースが連邦信託認可を申請、決済サービス拡大の狙いで
仮想通貨取引所大手コインベースが3日に通貨監督庁に国家信託会社認可を申請したと発表した。カストディ事業を拡大し決済関連サービスを提供する計画で、銀行になる意図はないと明言。
07:42
コインベースとSamsung、Galaxyスマホユーザーに仮想通貨体験を提供へ
コインベースとSamsungがパートナーシップを締結。まずは米国のGalaxyスマホユーザーがCoinbase Oneを試験利用できるようにして、仮想通貨の利用機会を提供する。
06:40
24銘柄以上の仮想通貨関連ETFが新規申請、米政府閉鎖で承認手続きに遅延
様々な投資運用会社が3日に24銘柄以上の仮想通貨ETFを新規申請したと報じられた。しかし米国政府閉鎖によりSECの審査プロセスが停止し、承認時期が不透明になっている。
06:10
BNBが1100ドル突破でBNBチェーン銘柄大幅高、CAKEが40%高騰
仮想通貨BNBが3日に1,100ドルを突破したことでBNBチェーンのネイティブプロトコルへの投資家関心が再び高まった。パンケーキスワップのCAKEトークンは24時間で約30%上昇。
05:45
イーサリアム財団、6.6億円相当ETHをステーブルコインに換金予定
イーサリアム財団が4日に1000ETH(6.6億円相当)を売却すると発表した。CoWSwapのTWAP機能を使用し、研究開発や助成金、寄付の資金調達を目的としている。
10/03 金曜日
18:27
野村HD傘下Laser Digital、暗号資産交換業登録を目指す
野村HD子会社Laser Digitalが、日本で暗号資産交換業者登録を目指し金融庁と協議中。スイス発の同社は国内金融機関向け事業展開を計画。
17:37
積立NISAの次は?35歳会社員のイーサリアム投資入門
積立NISA実践中の35歳会社員が、次の投資先として注目するイーサリアムステーキング。月5,000円から始められる暗号資産投資の基礎知識、積立NISAとの違い、リスクと対策を専門家がわかりやすく解説。家族への説明方法も紹介
17:36
月2万円で始めるイーサリアム 35歳会社員の積立シミュレーション
月2万円のイーサリアム積立投資で5年後の資産はどうなる?35歳会社員が実際の数字でシミュレーション。頭金50万円のケースや価格変動パターン別の詳細な試算結果、始め方の3ステップまで具体的に解説します。
13:55
「ミームコインは仮想通貨への入り口として重要」=ギャラクシーデジタル考察
米仮想通貨金融大手ギャラクシーデジタルは最新レポートで、ミームコインはもはや単なるブームではなく、仮想通貨市場への新規参入者誘致に重要な役割を果たしていると指摘した。一方、ごく少数のトークンのみが生き残り、大半は衰退するなど、ギャンブル性が高いことには注意を促した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧