DEXのローンチを計画
人気ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity(アクシーインフィニティ)」は、分散型取引所(DEX)のローンチを計画していることが分かった。
DEXを構築して、ゲームの中で使用されるトークンを取引できるようにするという。ユーザーがゲームのプラットフォームからトークンを移動することなく取引できるようにすることで、利便性を高める。
DEXをローンチする計画は、アクシーインフィニティの開発企業「Sky Mavis」の共同設立者Jeff Zirlin氏が、CoinPostの提携メディア『The Block』に明かしたという。
アクシーインフィニティは、イーサリアム(ETH)のブロックチェーン上に構築されたゲーム。NFT(非代替性トークン)のキャラクター「アクシー」を育成したり戦わせたりして遊びながら、暗号資産(仮想通貨)「Smooth Love Potion(SLP)」を獲得することで収入を得ることもできる。
関連:大企業の関心集める「NFT」の魅力とは|主な特徴と将来性を解説
この「Play-to-Earn(遊んで稼ぐ)」という特徴などが人気を呼び、フィリピン、インドネシア、ブラジル等の国を中心に利用者が増加した。
今回計画が明かされたDEXは、アクシーインフィニティ用のイーサリアムのサイドチェーン「Ronin」上に構築。Zirlin氏は「ユーザーは、ブリッジを常に使う必要がなく、同じ場所でトークンを入手したり、利用したりできる」と説明。ゲームを離れてからDEXで取引しなくてはいけないという手間を省くようにするという。DEXの詳細については、今後正式発表があると見られる。
アクシーインフィニティの人気
アクシーインフィニティは収入を得ることができるゲームだが、始めるにはコストがかかる。データプロバイダの「CoinGecko」によると、キャラクターの購入などにかかる総コストは、2021年7月時点で約0.5ETH。本記事執筆時点のレートで18万円相当に上る。そのため、経済的な支援を行う仕組みも誕生した。
関連:仮想通貨取引所FTX、ブロックチェーンゲーム「Axie Infinity」のプレイヤーを支援へ
この奨学金のような仕組みもある中で、ゲームのユーザーは増加。The Blockのデータによると、4月に3万8,000だった月間アクティブユーザーの数は、8月には170万まで増えている。
一方で最近、NFTの取引高は減少傾向にある。ピーク時には、1週間の取引高は2.2億ドル(約244億円)だったが、9月13日の週には1.3億ドル(約144億円)まで減少。取引高が最も多かったのは8月の週で、この時はアクシーインフィニティの人気は特に注目を集めていた。
関連:NFTゲーム「アクシーインフィニティ」、取引総額が1,200億円突破