CoinPostで今最も読まれています

英金融行動監視機構:未認可の仮想通貨関連企業24社を一斉調査

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

イギリスにおける仮想通貨関連企業調査
イギリスの金融行動監視機構(FCA)は25日、認可されていない仮想通貨関連企業24社に対し、利用者保護のため、「不適切な業務の洗い出し」を目的とした調査を行ったことを発表しました。
世界でも加速する仮想通貨分野整備
イギリスだけでなく、アメリカやカナダでも、「悪意のある仮想通貨関連商品」の排除を目的とした、「Operation Cryptosweep」を開始するなど、取り組み強化しています。
金融行動監視機構(FCAとは)
2012年12月に設立された、イギリスの組織。 金融サービス業(銀行、金融会社、金融アドバイザー、ブローカーなど)に携わる企業の行動を規制している。

▶️CoinPost:仮想通貨用語集

イギリスでの仮想通貨関連企業調査

イギリスの金融行動監視機構(FCA)は25日、”認可されていない”24社の仮想通貨関連企業に対し、調査を開始したことを明らかにしました。

今回の調査は、「仮想通貨関連企業が、FCA認可を必要とする業務を”不認可で行っていないか”を確認するため」に行われ、そのようなケースが発覚した場合、より詳細な調査を行うとしています。

結果は非公開であるものの、規制局は2018年、情報公開請求によって、仮想通貨分野ビジネスにおける内部告発報告書の開示を7回行ったとしています。

このような取り組みは、少なくとも2014〜2017年にかけて行われていないことからも、この分野に対する規制局の関心が高まってきている証左だと言えるでしょう。

現時点で、規制局による公式な捜査は行われていないものの、調査の結果次第では、公式な捜査として取り扱われる案件も出てくるのではないかと考えられています。

FCAによると、この調査の最大の目的は、消費者保護にあると主張し、以下のように述べました。

「不適切な業務が行われていると判断された場合、消費者へのリスクを考慮し、問題を特定した上で、さらなる捜査や処置を行うべきだ。」

世界で広がる仮想通貨の枠組み整備

FCAは3月、イングランド銀行と共に仮想通貨専門チームを組織しており、その新興資産クラスの可能性とリスクをまとめた報告書を公開予定です。

世界有数の金融市場であるイギリスは、仮想通貨関連の法整備に関しては消極的であると言われてきましたが、着々とインフラ整備の準備が整ってきた顕れだと言えるでしょう。

また今月5月には、アメリカとカナダの40以上の規制機関によって組織され、悪意のある仮想通貨関連商品の排除を目的とした「Operation Cryptosweep」も開始されています。

さらに、アイルランドでも日本の金融庁にあたる組織が、仮想通貨及びブロックチェーン技術専門のチームを組織することを検討しており、ポーランドの金融監督当局(KNF)も、メディアキャンペーンに出資し、仮想通貨の可能性及び、リスクを国民に理解してもらえるように努めています。

このように、多くの公式機関が、仮想通貨及びブロックチェーン技術の良い側面を残し、消費者などのリスクとなる悪い側面を排除しようと試みていることからも、同分野の適切な整備が進展していると言えるでしょう。

イギリス政府チーム:仮想通貨に関する初の会議を実施、概ね前向きな姿勢か
イギリスの大蔵省、イングランド銀行、そして、FCAによって3月に組織された仮想通貨専門チームは第1回目の会議を開き、仮想通貨及びブロックチェーン分野の可能性、リスク、適切な規制について議論しました。
リップル社:イギリスの規制当局に「より適切なルール整備」を要求
仮想通貨の規制問題に取り組むリップル社の「Ryan Zagone」氏は、イギリスの規制当局に対し、他国に先駆けている「日本の規制方針」を参考にしたルール整備の必要性を訴求。適切な規制は、”ガードレールのようなもの”と表現しました、

UK Financial Regulator Looking Into More than 20 Cryptocurrency Firms

May 27, 2018 by Ian Edwards

参考記事はこちらから
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07:30
ソラナ混雑原因のOreマイニング、v2に向けて採掘活動を停止
仮想通貨OREマイニングの停止は永久的なものでなく、システムを最適するためのバージョン2をリリースするために一時的に休止するものだ。
06:50
14年動かなかったビットコイン、4.8億円相当が移動
3日後に半減期を迎える中、2010年4月から動いていなかったビットコイン4.8億円相当が送金された。送金先は仮想通貨取引所コインベースだと指摘されている。
06:30
10万円のイーサリアムOS搭載スマホ「ethOS」、一般販売開始 
ブロックチェーン基盤のethOSフォンは、グーグル「Pixel 7a」機種にイーサリアムのOSがプレインストールされた端末で、分散型のメッセージ機能や決済機能の利用が可能だ。
06:00
a16zが新ファンドで1.1兆円調達、Web3ゲームにも投資か
調達した資金がどのように投資されるかは不明だが、同社のゲーム・ベンチャーは以前、Web3・ブロックチェーンゲーム分野に関心を示したことから、関連の仮想通貨銘柄にも投資すると期待されているようだ。
04/16 火曜日
17:08
暗号資産取引関連の損益計算、約15%が「今回が初めて」と回答|Gtaxアンケート
株式会社Aerial Partnersが実施した「Gtax」利用者向けの2024年暗号資産(仮想通貨)確定申告アンケート結果。取引用途が多岐にわたり、計算処理が複雑化する中で、損益計算の計算ツールへの切り替え需要が高まっていることが示された。
16:23
テレ朝グループのBCGアクセラレータープログラム、競走馬育成ゲームを発表
株式会社テレビ朝日と株式会社テレビ朝日ミュージック、extra mileがブロックチェーンゲームアクセラレーター「tv asahi Blockchain Games」を立ち上げ。インキュベーションからパブリッシングまでのサポート。初のゲームタイトル「NEOBRED」も注目。
14:25
リップル裁判、23日の公判前にSECと和解する可能性は
米証券取引委員会対リップル社の公判が4月23日に迫る中、16日に公判前会議が予定されていることから、両者が和解するのではないかとの憶測が広まっている。
12:12
ビットコインなど仮想通貨相場リスクオフムード、中東情勢不安強まる
イランとイスラエルを巡る中東情勢は予断を許さず、仮想通貨相場は米株指数の下落に伴いリスクオフに傾いた。ビットコインの反発も限定的で、アルト市場にも強い下押し圧力が掛かっている。
11:30
アービトラム、不正防御プロトコルBOLDをテストネットローンチ
仮想通貨イーサリアムL2アービトラムの開発企業であるOffchain Labsは、テストネットで不正防御プロトコルBOLDを立ち上げたと発表した。
11:10
不動産RWAプロトコル「Parcl」、エアドロップ確認を開始
仮想通貨PRCLエアドロップに関しては現在Parclの公式ページからユーザーへの付与額を確認することができる。取得はまだ始まっておらず、同16日21時59分より始まる予定だ。
09:45
ドイツ最大の州立銀行が仮想通貨取引提供へ、LBBWとBitpanda提携 
仮想通貨取引プラットフォームBitpandaはドイツ最大の連邦州立銀行LBBWとの提携を発表した。法人顧客にビットコインなどの取引・保管を提供する。
08:45
ソラナブロックチェーン、混雑軽減のパッチを導入
今回正式にリリースされた「v1.17.31」は複数のアップデートにおける最初のものとなる。このパッチには、データパケットの処理方法と最適化の改善、特定のノードをその利害関係に基づいて分類する方法の変更、システムのローカルテスト環境におけるデフォルト設定の更新などが含まれている。
07:45
香港の仮想通貨現物ETF、アナリストが影響を分析
香港における仮想通貨ビットコインとイーサリアムの現物ETFへの流入額は、最大5億ドルだとブルームバーグアナリストは分析。米国のETF市場と規模を比較している。
07:00
ビットコイン半減期まであと4日、コインベースが動画で価値の変遷辿る
米仮想通貨取引所大手コインベースは1週間を切った半減期カウントダウンに合わせて、ビットコイン関連のソーシャルメディアCMを公開した。
06:20
OKX、ソラナミームコイン2銘柄新規上場
これらの仮想通貨銘柄はこれまで価格が大きく上昇してきてソラナの代表的なミームコインとなった。MEWは前日比で25.7%値上がりしている。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア