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ビットコイン大型アップグレード目前、イーサリアムのバーン量は前週比+10万ETH CoinPost週次データレポート Vol.34

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

11月の仮想通貨動向

11月第1週の暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は61,000ドル台前後で横ばいの推移が続き、その後8日にかけて大きく上昇した。

ニューヨーク市長選で当選したEric Adams次期市長が先週5日、マイアミのFrancis Suarez市長に対抗する形で、ビットコインでの給与受け取りを宣言するなど、米国の政局関係者にも暗号資産(仮想通貨)が浸透しつつある。

関連:次期ニューヨーク市長、給与のビットコイン受け取りを宣言 マイアミ市長に続く

出典:CoinMarketCap

時価総額2位のイーサリアム(ETH)は8日、4,700ドルを突破するなど先週に続きATH(過去最高値)更新となった。バーン量は80万ETHに達しており、1週間で約9万ETHがバーンされている。(WatchTheBurn参照)

出典:CoinMarketCap

時価総額TOP20の騰落率

時価総額上位銘柄の週間騰落率は以下の通り。(7日時点:ステーブルコイン除く)

  • アバランチ(AVAX)+36.43%
  • バイナンスコイン(BNB)+24.05%
  • ソラナ(SOL)+23.42%
  • ポルカドット(DOT)+22.31%
  • テラ(LUNA)+18.01%

参照:CoinMarketCap

ソラナは7日、過去最高値(ATH)を更新。時価総額ランキングでもバイナンスコイン(BNB)に次ぐ4位に浮上した。

関連:2015〜2020年、仮想通貨「時価総額TOP20」の顔ぶれと変化

仮想通貨市場の時価総額、過去最高更新

仮想通貨市場の時価総額は8日、3兆ドル(340兆円)の大台を初めて突破した。(CoinGecko参照)

テザー発行量

ステーブルコインの最大手銘柄であるテザー(USDT)は7日、発行量が721億ドル(8.2兆円)に達した。

ビットコインのオンチェーン・データ

ビットコイン(BTC)関連の注目のオンチェーンデータは以下の通り。

Taproot実装まで1週間切る

2017年のSegWit以来となるビットコインの大型アップグレード「Taproot」(タップルート)実装まで残り6日となった。現時点では14日から15日頃の実装が見込まれる。

出典:Taproot.Watch

Taprootではシュノア署名やMAST(マークル化抽象構文木)を導入することで、ビットコインネットワークのスマートコントラクト機能の強化、プライバシー機能および処理速度の向上などがメリットが期待されている。

シュノア署名とは

現行の署名アルゴリズムに代わる新たな署名スキーム。単独の受信者のトランザクションの署名を一つにまとめることが可能で、データサイズの削減や、ケーラビリティの改善が見込まれている。

▶️仮想通貨用語集

関連:ビットコインの大型アップデート「Taproot」

センチメントは一時悪化

仮想通貨分析サイトSantimentによれば、過去10日間ビットコインが60万ドル台前半を推移していることから、投資家のセンチメントでは歯痒さが増し、悲観的な投稿が増えていると指摘。

ただ、悲観的な投稿が増加するほど、BTC価格が上昇する機会も増えると分析した。

センチメント分析とは

AI(人工知能)などの機械学習モデルを利用し、ツイッター上のデータから文字情報を「ポジティブ」と「ネガティブ」に分類し、点数化する分析手法。これまでの傾向では、価格上昇に伴い楽観系ツイートが増加し、下落に伴い悲観的な投稿が増加する傾向がある。

▶️仮想通貨用語集

中長期でポジティブ

横ばいの推移が続くビットコイン市場だが、著名オンチェーンアナリストのMatthew Hyland氏は、長期目線ではポジティブだと楽観的だ。

現在60,000ドル以上のレンジを推移するビットコインにおいて、コンソリデーションが続いていると分析。下位足でこそボラティリティが目立つとした上で、ポジティブな見解を示した。

イーサリアムのオンチェーン・データ

イーサリアム(ETH)関連の注目のオンチェーンデータは以下の通り。

ETH2.0 ステーキング額

ステーキング額:820万ETH(前週比+11万ETH)

CrytoQuant

関連:仮想通貨ステーキングとは|初心者でもわかる「報酬」の仕組み

バーン量

イーサリアムのバーン量は、大型アップグレード「ロンドン」の実装以降、80万ETHを突破した(前週比+10万ETH)。

バーン(焼却)とは

株式の「自社株買い」に近い形で仮想通貨の供給量を減らす仕組み。自社株買いをする企業は、発行している株式を自分たちのお金で買い戻す。買い戻されると市場に流通する株数が減少することで一株あたりの価値が向上し、株主に対してプラスの影響を与える。

需要と供給の影響により、トークンをバーンすることで、流通するETHの一枚あたりの価値が高まることになる。

▶️仮想通貨用語集

DeFi(分散型金融)

DeFiプラットフォームのTVLは8日時点で2,682億ドル(30.4兆円)だった。

出典:DeFi Llama

TVL(Total Value Locked)は、DeFiプロトコルへ預入れされた仮想通貨資産の総ロック額を指す。

NFT

10月のNFTマーケットプレイス取引高は2700億円(23.9億ドル)を記録。依然としてOpenSeaが9割以上を占めている。また、8月以降は2ヶ月連続で取引高が減少した。

クリプト指標

                           
日程 指標

11/7~/11/10

Solana Breakpoint カンファレンス開催

11/8

Crypto.com Coin 「Cronos」メインネットアップグレード

11/9~11/10

Ripple Swell Global 2021

11/9

Secret Network Supernovaアップグレード予定

11/11~11/18

Polkadot パラチェーンオークション 1回目

11/11〜12

シンボルの「Cyprus」ハードフォーク予定日

11/12

Boba Network エアドロップのスナップショット取得日

リップル社が毎年開催する年次イベントSwellが日本時間9日から開始する。昨年に続き、オンライン開催となる。

大手仮想通貨取引所FTXのサム・バンクマン・フリードCEOなどもパネルで登壇を予定している。

関連:リップル社の大型イベント「Swell 2021」開幕間近 注目ポイントとスケジュールまとめ

前回の週次レポートはこちら:ビットコインとイーサリアムのオンチェーン取引量、10月は歴代2位を記録

重要ファンダ情報などのクリプト指標カレンダーは、CoinPostアプリ(iOS)、TAOTAOアプリ(iOS/Android版)で好評配信中。

関連:クリプト指標導入「CoinPostアプリ」の使い方をトレーダー目線で解説|寄稿:Bit仙人

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厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/23 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、ヴィタリック紹介のイーサリアム新ツールやXRPのステーキング導入案など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン売られ過ぎでも反転せず、12月FOMCの据え置きが現実味を増す|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC対円相場は1400万円割れまで下落。ヌビディア好決算後も1400万円割れが続き、米雇用統計の強弱まちまちな内容が見通し悪化を助長。12月FOMCでの金利据え置き観測が強まる。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|金融庁の暗号資産規制方針に高い関心
今週は、金融庁の仮想通貨規制方針、ビットコイン採掘割合の95%到達、ビットコインとイーサリアムの市況分析に関する記事が関心を集めた。
11/22 土曜日
13:45
ANAPホールディングス、企業向けビットコイン戦略支援「ビットコイン道場」を開始
ANAPホールディングスが企業のビットコイン活用を支援する継続型プログラム「ANAPビットコイン道場」の提供を開始した。会計や税務などの実務を専門家が包括的にサポートし、参加企業がコミュニティ形式で課題解決に取り組む仕組みを提供する。
13:02
コンヴァノがビットコイン戦略から本業回帰、AI・ヘルスケア事業に注力へ
コンヴァノが仮想通貨ビットコインを最大約2万BTC取得する計画を取り下げ、成長中の事業へ軸足を移す。業績予想を上方修正しており本業成長を重視する戦略転換となる。
10:55
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米国土安全保障省が中国メーカーのビットメインを調査し、機器がスパイ活動や電力網破壊に使用される可能性を指摘。トランプ大統領の息子たちの会社アメリカン・ビットコインも1万6000台を購入した。
10:05
コインベース、ソラナのミームコイン取引所「ベクター」を買収
コインベースがソラナ基盤SocialFiプラットフォーム「ベクター・ファン」を買収すると発表した。年内に取引完了予定で、ソラナエコシステムへの参入を拡大し、すべてを取引できる取引所の構築を目指す。
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スコット・ベセント米財務長官がビットコインバー「Pubkey DC」を訪問し、仮想通貨コミュニティで話題になっている。業界関係者の反応と今後の影響を解説する。
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NYSEがグレースケールのXRPとドージコインETF承認、25日上場予定
NYSEがグレースケールのドージコインとXRP ETFの上場を承認し、11月25日に取引を開始する。今週はビットワイズのXRP ETFやフィデリティのソラナETFも上場し、アルトコインETF市場が急拡大している。
07:45
「仮想通貨財務企業などの上場後の事業の大幅変更について対応を考える必要」JPXのCEO
日本取引所グループの山道CEOは、ビットコインなどを保有する仮想通貨財務企業への規制強化は現時点では検討していないと説明。一方で、事業の大幅変更については対応を考える必要があるとも述べている。
07:05
個人マイナーがビットコイン採掘に成功、1億8000万分の1の確率を克服
極めて小規模な個人マイナーがわずか6TH/sのパワーでビットコインブロックの採掘に成功し、約26万5000ドル相当を獲得した。確率は1億8000万分の1で、近年最も幸運なソロ採掘となった。
06:25
トム・リー率いるビットマイン、初の配当実施もイーサリアム保有の含み損は6250億円超 
イーサリアム最大の企業保有者ビットマイン・イマージョン・テクノロジーズが11月21日、2025年8月期通期で純利益3億2816万ドルを計上し、大手仮想通貨企業として初めて配当を実施すると発表した。しかしイーサリアム価格下落で含み損は40億ドル超に達している。
06:02
金持ち父さん著者キヨサキ、3.5億円分ビットコインを売却し広告事業投資へ 以前の姿勢から一転
『金持ち父さん貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏が11月22日、約225万ドル相当のビットコインを売却し、外科センターと看板広告事業に投資すると発表した。以前の「売らずに買い続ける」発言から一転した。
05:45
マイケル・セイラー、指数除外懸念に反論「ストラテジーはファンドではない」
ストラテジー社のマイケル・セイラー会長は主要株価指数からの除外懸念に対し「我々はファンドではなく上場事業会社だ」と反論した。
11/21 金曜日
17:25
米ビットコインETF、1週間で大規模な資金流出が2回
11月20日、米ビットコイン現物ETFは9億300万ドル(約1,395億円)の純流出を記録し、史上2番目の規模となった。1週間前の記録を更新。ブラックロック、グレースケール、フィデリティの主要3ファンドで流出の大部分を占め、全ETFで純流入ゼロという異例の事態に。
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