CoinPostで今最も読まれています

ジェルリダ、アクセンチュアと共同でEU向けブロックチェーンソリューション開発へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

新たなアーダーチェーン活用事例

アーダー(Ardor)チェーン及びイグニス(Ignis)を開発するジェルリダ(Jelurida)が12月7日、世界最大級のコンサルティング企業のアクセンチュアと協力し、欧州連合(EU)向けにブロックチェーンベースの各種ソリューションを共同開発すると発表した。

今回、EUとスペイン国営企業Correos社の構想による都市計画政策の開発・管理を目的とする「Senetor」プロジェクトにおいて、ジェルリダが開発するアーダーブロックチェーンが採用された形となった。

これまでにもジェルリダは、オーストリア政府との共同事業「HotCity」や「Cycle4Value」、パラグアイでの持続可能かつ収益性の高い森林再生を目指す「TreeCycle」環境プロジェクトの推進、またアフリカでは8ヶ国でブロックチェーン技術の教育と普及に取り組んできた実績がある。

関連:オーストリアのゲーミフィケーション・プロジェクト「HotCity」とは

関連:ブロックチェーンはアフリカを変えるか? Jeluridaが現地で普及活動

実世界でのユースケース拡大へ

ジェルリダとアクセンチュアは先日、EUのブロックチェーン関連プロジェクト「Senator」立ち上げのためのCorreos社による公開入札を落札。EU側が求めるブロックチェーン性能の要件も満たしたため、今回のSenatorプロジェクトの受注を獲得していた。

EUは、Senatorプロジェクトで採用するブロックチェーンの要件として、1,000ノード以上のパブリックプラットフォームであることや、マルチチェーン機能を持つこと、パーミッション権限のあるハイブリッド運用が可能であること、コンセンサスアルゴリズムとしてはPoS(プルーフオブステーク)であることや、低消費電力性などを挙げていた。

コンセンサスアルゴリズムとは

コンセンサスアルゴリズムとは、ブロックチェーンに取引記録を書き込むルールのこと。

仮想通貨用語集

今後、まずジェルリダとアクセンチュアは、EUが規定した2つのユースケース(サプライチェーンのトレーサビリティー、およびデータ管理ソリューション)の提供のために必要なインフラを共同で構築することとなっている。

関連:サステナブルなエコシステム構築を目指すアーダー(Ardor)、南米などでのユースケース解説

EUのSenatorプロジェクトについて

EUが全額出資するSenatorプロジェクトは、主に都市インフラに関するガバナンスの仕組みをブロックチェーンで構築することを目的とする。都市部の需要計画、交通計画、貨物・物流計画など、都市計画全般の政策をブロックチェーンによって管理することを目指す。

ジェルリダのアーダーブロックチェーンは、EUが挙げた要件の全てを満たす上、従来のブロックチェーンの問題点を克服し、高度なスケーラビリティを確保するために設計された、オープンソースのマルチチェーン・プラットフォームだ。

アーダーチェーンはビジネスにおける実務に適したカスタマイズ性、エネルギー・コスト効率、セキュリティなどを実現していることから、EUおよびCorreos社のビジョンと合致したと見られている。

関連:EU、ブロックチェーン基盤のID使用可能なデジタルウォレット計画始動か

ブロックチェーンハブを目指すアクセンチュア

ジェルリダとの共同開発を行うアクセンチュアに関しては、2019年以来、CBDC(中央銀行デジタル通貨)の概念実証および試験運用を欧州中央銀行、イングランド銀行、フランス銀行、スウェーデン国立銀行など、欧州各国の中央銀行と幅広く提携してきている。

また、アクセンチュアはイーサリアム上にDeFi(分散型金融)サービスなどを構築できるプロジェクト「Baseline Protocol」のスポンサーでもあり、物流、保険、金融などの業界におけるブロックチェーン・ハブとして、実践的な活用方法を提案している。

関連:英中銀、決済システム拡充でアクセンチュアと協業 デジタル通貨(CBDC)も視野

関連:大手アクセンチュア、イーサリアムDeFiの新たなスポンサーに

注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/28 火曜日
18:47
JPYCが三菱UFJ信託とProgmat、ステーブルコイン拡張と国内外SC交換業へ連携検討
三菱UFJ信託銀行、Progmat社、JPYC社がProgmat Coin基盤を活用した新しいステーブルコイン「JPYC(信託型)」の発行に関する共同検討を開始。JPYC社は、国内外のステーブルコイン交換業者としての新たな事業展開を目指す。新たな「JPYC(信託型)」は横展開可能なモデルであり、電子決済手段として機能する予定。
16:00
「法定通貨が不可能なことをBTCで実現」Fountain創設者が語る
第9回のGM Radio:Beyond The Priceは10日に公開。ゲストはWeb3ポッドキャストアプリFountain開発企業の共同創設者Nick Malster氏である。
14:45
イーサリアム共同創設者ブテリン「ステーキングメカニズムには大規模な刷新が必要」
イーサリアムの共同創設者ヴィタリック・ブテリン氏は、トルコで開催されたDevconnectで、ステーキングを再設計し、パフォーマンスに影響を与える問題を解決する計画だと述べた。
13:28
オーディナル導入ゲームFarcana、アニモカから投資を獲得
UAEに拠点を置くゲームスタートアップ、FarcanaがAnimoca Brandsからの投資を受け、ビットコイン賞金プール付き戦略シューティングゲームの開発を加速。Web3ゲームの先駆者として、ビットコインオーディナルを導入予定。
12:05
ビットコイン37000ドル台維持、弱含みのアルトコイン相場は大規模アンロック警戒も
暗号資産(仮想通貨)市場ではビットコインが高値圏を維持する一方、弱含みのアルトコイン相場は6億ドルを超える規模のトークンアンロックへの警戒感も燻る。
11:25
コインベースCEO、英首相が開催するグローバルサミットに参加
米大手仮想通貨取引所コインベースは、アームストロングCEOが英国のスナク首相が開催するグローバルサミットに参加すると発表した。
11:25
Find Satoshi Lab、次回作「Gas Hero」のクローズドベータテスト開始
フィットネスBCGのSTEPN開発Find Satoshi Lab(FSL)の新作ゲーム「Gas Hero(ガスヒーロー)」がクローズドベータテストを開始した。NFTのGas Heroバッジ保持者など条件を満たしたユーザーのみ参加できる。正式ローンチは23年12月にPolygon(ポリゴン)基盤で予定される。
10:20
香港で仮想通貨詐欺相次ぐ 規制当局はライセンス猶予期間据え置き
香港証券先物委員会の最高経営責任者は、相次ぐ詐欺事件に関わらず、仮想通貨仲介企業に対するライセンス猶予期間は短縮しないと述べた。
09:54
金持ち父さん著者「手遅れになる前に金・銀・ビットコイン投資を」
『金持ち父さん 貧乏父さん』の著者ロバート・キヨサキ氏は、手遅れになる前に金、銀、暗号資産(仮想通貨)ビットコインに投資するよう呼びかけた。同氏は以前からこの3資産への投資を推奨している。
08:30
米ブラックフライデーのオンライン支出額が過去最高、今週は個人消費データに注目 
今週市場参加者が注目するのは、木曜日よる発表予定の10月個人消費支出(PCEデフレーター)で、米国での年末商戦業績にも影響するデータとなる。先週ブラックフライデーにおける米消費者のオンライン支出額は過去最高の98億ドルを記録し、前年比7.5%増となった。
08:00
コインベース、ADA・DOGEなどの先物も提供へ
米仮想通貨取引所大手コインベースは、ADA・LINK・DOGE・PERP・XLMのパーペチュアル先物取引を提供する予定。機関投資家の需要が高まる模様だ。
07:45
バイナンス新CEO、ビジョンを発表
仮想通貨取引所バイナンスのリチャード・テン新CEOは同社のブログでビジョンを発表。規制対応とユーザーを重視する姿勢を示し、また、ユーザーの資産は安全であることを強調した。
07:02
ソラナJitoが独自トークンを発表 エアドロップも
Jito財団は、ソラナの大手ステーキングプールJitoについて、独自仮想通貨の「JTO」と、ユーザーへの無料配布(エアドロップ)の関連情報を公開した。
06:05
日本拠点のCGVファンド、L2「Blast」のエコシステムに500万ドル投資へ
日本に拠点を置くWeb3投資会社Cryptogram Venture(CGV)は27日、新しい仮想通貨L2プラットフォーム「Blast」のエコシステムに、500万ドル投資することを発表した。
05:30
海外版バイナンス、仮想通貨4銘柄上場廃止へ
海外版仮想通貨取引所バイナンスは新たに不適格として4つの仮想通貨銘柄の上場廃止を通告した。一方、3銘柄の新規先物契約の開始も実施した。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア