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オントロジー(Ontology)、2022年のロードマップを発表

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

22年のロードマップ発表

IDやデータの管理に特化した分散型ソリューションを開発するOntology(オントロジー)は、2022年のロードマップ(開発計画)を発表した。

今年の目標は、Web3.0(分散型ウェブ)のアプリケーションに、オントロジーのブロックチェーンが利用されるようになることだと説明。処理速度が速く、低コストで利用できるパブリックブロックチェーンとして、より一層発展していけるように取り組んでいくと述べている。

オントロジーはこれまでも分散型ID(DID)やデータ管理に特化して開発を行なってきた。今回の発表では、2021年は暗号資産(仮想通貨)コミュニティの間でWeb3.0という概念が確立されただけでなく、仮想通貨領域以外にも認知されてきたと指摘している。

関連:オントロジー正式ローンチから4年 これまでの軌跡 |Ontology(オントロジー)寄稿

また、2022年はメタバース(仮想空間)の発展と共に、Web3.0という概念がさらに広まると予想。Web3.0時代におけるインフラとして、オントロジーのブロックチェーンがさらに利用されるように今年も取り組んでいくとした。

Web3.0とは

Web3.0は、現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。

仮想通貨用語集

相互運用性の実現へ

ユーザーのIDやデータ管理に関する開発はもちろんだが、オントロジーは複数のブロックチェーンとの相互運用にも取り組んでいる。具体的には、ブロックチェーンで利用される仮想マシン(VM)の開発を進めてきた。

現在は、オントロジーとイーサリアム(ETH)をシームレスに相互運用できるようにする「Ontology Ethereum Virtual Machine 」のローンチに向け準備を継続。イーサリアムは大きなエコシステムを構築していることから、このVMがローンチできれば、より多くのユーザーを獲得できると期待を寄せている。オントロジーとイーサリアムの相互運用を可能にするVMは、2022年1Q(1月から3月)にローンチする予定だ。

他にもオントロジーは、「Native (Ontology) VM」や「WasmVM」、「NeoVM」といったVMを提供。この既存のプロダクトに、Ontology EVMが加わることになる。

関連:オントロジー、独自のEVM(イーサリアム仮想マシン)開発完了を発表

その他のプロダクト

今回、オントロジーはVM以外でも、主に以下のような既存のプロダクトを継続して開発していくとした。

  • ONT.ID
  • ONTO Wallet
  • ONTO Anydrop
  • 「ONT.ID」は、すでに150万ユーザーが、自身のIDを管理するために利用。いつ・誰と・どのようにデータを共有するかをコントロールできるツールだ。今後も、DIDの利用を拡大していけるように、開発を続けていくと述べている。

    「ONTO Wallet」は、名前の通りウォレット機能を持つプロダクト。ONT.IDを利用するウォレットで、1つの秘密鍵で複数のブロックチェーンのウォレットを使用できるようにするツールである。今後は取り扱う資産やdApps(分散型アプリ)を増やしていくと説明した。

    「ONTO Anydrop」はトークンのエアドロップ(無料配布)をサポートするためのツール。こちらもエコシステムの拡大に、引き続き取り組んでいくとしている。

    オントロジーは、2022年はWeb3.0がより身近になり、新しい技術が発展したり、エコシステムが成長したりする年になると予想。これからも信頼やプライバシー、セキュリティをWeb3.0のネットワークに提供し、クロスチェーンに対応して幅広いユースケースを生んで、オントロジーのブロックチェーンの利用が増えるように開発を続けるとした。

    関連:Web3.0時代のデータとID管理とは|Ontology(オントロジー)寄稿

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