CoinPostで今最も読まれています

Web3.0時代のデータとID管理とは|Ontology(オントロジー)寄稿

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3.0への転換点

インターネットはいま、重大な転換点を迎えつつあります。10年前には想像もつかなかったような、社会の根幹を揺るがすような変化の瀬戸際にあるともいえます。

Web 3.0は、より分散化された、オープンかつ安全なインターネットを、正しい指針のもと提供することが可能です。その実現のためには、企業ではなく個人が、そして利益ではなくプライバシーが、Web 3.0の主導権を握る必要があります。

関連:Web3.0で何が変わる? ブロックチェーン技術が実現させる新しいインターネット

データ争奪戦

Web 2.0時代は、スマートフォン、ソーシャルメディア、クラウドコンピューティングなどのイノベーションがもたらされました。これらの発展と同時に、データを収集してそれを商業利用することが急速に脚光を浴びるようになりました。しかし、データ収集とその使用に関する規制はほとんどないまま、データ利用はキャピタルゲインやマーケティングの成功のために乱用されました。

政策立案者は、欧州の「GDPR(General Data Protection Regulation:一般データ保護規則)」や、「MiFID II(Markets in Financial Instruments Directive II:第2次金融商品市場指令)」などの法律を通じて、これを取り締まるようになりました。また米国では、消費者保護の強化の観点から独占禁止法が更新されています。

問題の根幹にあるのは、データが貴重な「商品化」してしまったということです。しかし、データの保護は、大企業にとっては利益に相反するものなのです。

プライバシー保護の失敗

Web 2.0は、データ収集によって繁栄するインターネット経済を促進しましたが、消費者のプライバシー保護に至っては機能していません。これは、ほとんどのデータが中央集権的なプラットフォーム上のファイルやデータベースといった場所に保存されているためです。

そのため、データは紛失、改ざん、ハッキングに対し非常に脆弱です。昨年、米国では4,000件弱のデータ漏洩が発生し、370億件以上の記録が流出しています。

セキュリティについて問題視されているのは、Facebookやアマゾンのようなビッグテック企業だけではありません。アイルランドのHSE(Health Service Executive)のような国民健康保険機関や、世界中の教育機関飲食業界などが、今年、重大なデータ漏洩の被害にあっています。これは、もはや中央集権的なシステムでは、ユーザーが必要とするデータ保護を提供できないことを示唆しています。

関連:医療データ漏洩を分散型デジタルIDがどのように防ぐか|Ontology(オントロジー)寄稿

中央集権化された組織においては、他の組織とデータをやりとりする場面がよくあります。

例えば、銀行がローン会社に顧客の返済履歴に関する情報を求めなければならない場合などです。データをこのように移動すると、新しいコピーが作成されます。そのコピーによって、データが紛失されたり、不正な複製や改ざんされたりする可能性が出てきます。

Web3.0は、このような中央集権的なシステムにおける既存の問題を改善するのに最適です。さらに、あらゆる技術開発においても、プライバシーを最優先することができます。

関連:ユーザーデータとプライバシー保護に分散化が不可欠な理由とは|Ontology(オントロジー)寄稿

Web3.0と分散型ID

また、Web3.0に欠かせないのが、安全なデジタルIDの作成です。

現在のウェブ上でのID認証のモデルは古く、脆弱性をはらんでいます。インタラクティブな活動を行う上では、ほとんどの場合で個人情報を提出しなければなりません。しかし、その情報がどのように共有され、保護されているかについては、ほとんど監視されていない状況です。

分散型IDソリューションは、ブロックチェーン上に構築されたアプリケーションの形で既に存在しています。これにより、ユーザーは自分の個人情報を自律的に管理することができ、秘密鍵を使ってアクセスを許可することで、データを共有するかどうか、またいつそれを共有するかをユーザー側で決めることができます。

関連:オントロジーが新たな分散型IDソリューションをリリース

インターネットの発展とコミュニケーションの次なる段階では、ゲームやフォーラムなどの仮想世界と現実世界が衝突する空間である、分散型メタバースも現実のものとなりつつあります。さまざまなゲームが相互リンクされ、オンラインショップやバーチャルイベントのプラットフォームなど、他のバーチャルな場ともリンクされるようになります。

これらの世界をシームレスに統合するためには、ユーザーが一貫したアイデンティティを持ってメタバースのさまざまな場所を行き来できるようにしなければなりません。同時に、ユーザーのデータやプライバシーも尊重されなければなりません。

分散型IDソリューションでは、ユーザーが1つのユーザー名とパスワードを分散化して使用することを可能にします。それを用いて、ユーザーは複数の異なるプラットフォームに安全にアクセスできます。統合された分散型メタバースの世界では、これが完璧なソリューションとなります。

関連:分散型IDソリューションとは|オントロジーとThe Blockが共同レポートを公開

Web3.0の実現に向けて

今後多くのブロックチェーンとレイヤー2プロトコルが共存し、異なるサービスを提供することになるでしょう。

課題は、それらが相互にシームレスな通信をできるようにすることです。そうすることで、企業のニーズよりもユーザーのニーズを優先した、安心・安全なWeb3.0を実現することができるのです。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/17 水曜日
15:04
バイナンス、2種類の通貨ペアを取扱い中止へ
バイナンスは2024年7月19日12時に2種類の通貨ペアの取扱いを中止する。詳細な暗号資産(仮想通貨)ペア一覧と、インターネットコンピュータ(ICP)について解説。
14:27
RWA向け「Plume」、テストネットキャンペーンを開始
Plumeが初のモジュール式EVMレイヤー2としてテストネットキャンペーンを開始。不動産や金融商品などの現実世界資産(RWA)をトークン化し、パートナーと共に新たな金融エコシステムを構築する。
12:23
ビットコインの反騰つづく、仮想通貨上場投資商品への資金流入が加速
暗号資産(仮想通貨)市場では、イーサリアムETFの承認期待、ドイツ政府売りの枯渇、大統領選のドナルド・トランプの勝利予想の高まりなどを受け、ビットコイン(BTC)が続伸した。
11:35
韓国政府、仮想通貨所得への20%課税を2028年まで延期検討
韓国政府は、ビットコインなど仮想通貨所得への20%課税を、さらに延期して2028年からとすることを検討している。
10:40
トランプ氏、4つ目のNFTコレクション販売検討か
米共和党大統領候補であるトランプ前大統領は、自身の4つ目のNFTコレクションをリリースすることを検討しているようだ。ポリマーケットでは当選確率が71%でバイデン氏の19%を大幅にリードしている。
10:05
米リップル社、仮想通貨支持の議員候補者を支援する団体に1.6億円寄付
リップル社は、仮想通貨に否定的なウォーレン議員に代わり、仮想通貨支持派の候補を当選させようとするPACに1.6億円を寄付した。
09:30
DMMビットコインの不正流出、北朝鮮のラザルスが関与か
仮想通貨取引所DMMビットコインの不正流出に、北朝鮮のハッカー集団「ラザルス」が関与している疑いが浮上。すでに流出したビットコインは資金洗浄されているようだ。
08:25
仮想通貨ワールドコイン高騰、開発チームによるアンロック期間の緩和発表で
2024年7月24日からTools for Humanityの投資家とチームメンバーが保有する約200万WLDトークンが毎日ロック解除される。ロック解除スケジュールの延長により、この数字は当初の1日あたり約330万WLDより約40%減少する。
07:30
米ビットコインETF、資金純流入一週間継続
終了したドイツ政府による売圧やトランプ氏の暗殺事件など激動だった週末を経て米国のビットコイン現物ETFには資金が継続的に流入してきている。
07:10
マウントゴックス、5000億円相当のBTCをクラーケンに送金か
マウントゴックスが5,000億円相当の仮想通貨ビットコインをクラーケンに送金した可能性が高いことをArkhamが公表。クラーケンは、1週間から2週間で弁済処理を行うと説明しているという。
06:50
米大統領選に向けたBTC・ETHオプション取引、デリビット提供へ
新たな仮想通貨オプション取引は、大統領選の結果にベットする商品として設計されたものだ。すでにポリマーケットという分散型予測市場で次期大統領にベットする取引が活発的に行われておりトレーダーの流動性が集まる重要な市場となっている。
06:20
仮想通貨ブリッジJumperでハッキング発生、現在復旧
EVMチェーンの仮想通貨ブリッジのJumper Exchangeは16日夜、ハッキングが発生したことを報告した。現在システムは復旧し安全に使用できると伝えた。
05:54
ソラナ基盤仮想通貨CLOUD、Bybitなど上場予定 ローンチパッド開始
取引所Bybit、Backpack、及びGate.ioはトークン販売に先立ち、CLOUDトークンの新規取扱予定を発表した。取り扱いは、日本時間19日12:30より開始する。
07/16 火曜日
15:30
分散型5G通信事業者目指すHelium Mobile、登録者10万人を超える
分散型5G通信事業を展開するHelium Mobileは、登録者数が10万人を突破したと発表した。今年1月からの半年で7万人増加した形だ。
12:58
ブラックロックCEO、ビットコインの「デジタル・ゴールド」としての役割を評価
最大手資産運用会社ブラックロックのラリー・フィンクCEOは、仮想通貨ビットコインにデジタルゴールドの役割があることを認めた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/07/17 09:00 ~ 18:30
東京 東京ミッドタウン八重洲
2024/07/17 16:30 ~ 17:30
その他 オンライン
2024/07/18 ~ 2024/07/19
東京 国立新美術館
2024/07/22 18:00 ~ 21:00
東京 銀座 日東コーナー 1948
重要指標
一覧
新着指標
一覧