ビットコイン採掘事業を行う国内企業FUELHASH、3億円超を資金調達 再生可能エネルギーを利用した事業展開へ

持続可能性重視のマイニング展開

国内暗号資産(仮想通貨)マイニング(採掘)企業FUELHASHは12日、総額3億1,000万円の資金調達を実施したことを発表した。同社は、再生可能エネルギーを活用したビットコイン・マイニング事業を行っている。

新規ビジネスのスタートアップの時期を示す「シードラウンド」には、VC企業のHeadline Asiaが運営するLAUNCHPAD FUND、THE SEEDと複数のエンジェル投資家が参加。今回調達した資金は、再生可能エネルギーを活用したビットコイン・マイニング案件の組成とクラウドマイニング事業への参入に活用していくという。

FUELHASHは、2021年3月に設立されたマイニング企業。設立から9ヶ月でBitmain、Canaan、BITFURYなどのマイニング機器1,000台以上の販売を達成し、環境負荷の少ない再生可能エネルギーを利用したマイニングを推進する。

また、クラウドマイニング事業を展開することで、個人投資家の参入機会を増やす狙いもあるとしている。その他にも、dAppsの開発や、AI(人工知能)を活用したサービス開発も手がける。

紺野 勝弥CEO(代表取締役)によれば、現在は海外の寒冷地帯で水力発電を利用したマイニング拠点を展開する。CoinPostの取材に対し、「日本国内のマイニング拠点は今後設置を予定しており、太陽光を主軸に考えている」と明かした。

日本国内でのマイニング情勢については、以下のようにコメントした。

日本国内では、十分にマイニング投資できる環境がこれまでなかったというのが実情です。理由は、高額な電気代です。日本ではマイニングがペイしないのと、海外でのマイニング案件も詐欺事例が多発し、投資しにくかったため、マイニング自体が認知されていない状況があります。

マイニング自体は、BTCネットワークを支えるインフラで、現代版ゴールドラッシュにおける馬車のような役割を果たしています。

今後ビットコインのデジタルゴールドとしての価値がより上昇していく中で、BTCというイノベーションをサステナブルな形で守るのが重要だと考えており、再生可能エネルギーでのマイニングをメイン事業に据えています。

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さらにマイニングだけではなく、長期的にはNFT(非代替性トークン)やDAOなど、Web3.0領域への事業拡大も予定。「持続可能(サスティナブル)なマイニングを行う採掘業者(マイナー)や投資している人たちが自立分散型組織の「DAO」を形成し、再生可能エネルギーを利用したマイニングにコミットしている人々が報われるコミュニティ作り」と紺野氏は語っている。

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DAOとは

「Decentralized Autonomous Organization」の略で、自律的に機能する分散型組織を指す。一般的な企業などとは違い、経営者のような中央管理者が存在せず、参加メンバーやアルゴリズムによって運営管理が行われる。

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採掘と再生可能エネルギーの重要性

地球温暖化対策のパリ協定などを念頭にした世界的な運動強化を背景に、ビットコインなどマイニングを採用するPoW(プルーフオブワーク)暗号資産に関する環境負荷問題も取り沙汰されてきた経緯がある。

21年春には、2020年のビットコイン・ネットワーク全体での消費電力が国家レベルに到達していたことが判明。石炭や化石燃料など二酸化炭素(Co2)排出量の多い供給源を元にしたマイニング拠点への批判も強まっていた。

出典: Cambridge Bitcoin Electricity Consumption Index

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2021年5月には、電気自動車(EV)販売でビットコイン決済を受け入れていたテスラ社が、BTCマイニングの環境負荷問題を懸念して決済対応の中止を発表するなど、仮想通貨マイニングにおけるESG問題を重視する企業動向が強まっている。

ESGとは

環境(Environment)社会(Social)ガバナンス(Governance)の略称。事業面のポテンシャルだけではなく、多角的な側面から産業の影響を考慮した上で、環境問題や社会問題、国連の持続可能な開発目標(SDGs)などに貢献することが企業責任となりつつある。

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同時期には中国のマイナー締め付けがあり、新たなマイニング拠点として北米地域が急浮上。ナスダック上場企業を含む採掘大手が、業界団体「ビットコイン採掘評議会(BMC)」を設立し、再生可能エネルギーの利用率は、既存業界を大幅に上回る67.6%を記録したことが分かった。

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