CoinPostで今最も読まれています

国内初、クラーケン・ジャパンがイーサリアムのステーキングサービス提供開始

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

国内初のETHステーキングサービス

暗号資産(仮想通貨)取引所クラーケン・ジャパンは4日、国内取引所としては初めてイーサリアム(ETH)のステーキングサービスを提供開始したことを発表した。

米仮想通貨取引所クラーケンは、イーサリアム2.0(合意レイヤー)の最初のフェーズが開始となり、イーサリアムのステーキングが可能となった直後の2020年12月3日にサポートの開始を発表。グローバルではすでに1年以上運用してきているが、日本では初の導入事例となった。

関連イーサリアム財団が「ETH1.0」と「ETH2.0」に新名称を命名

ETHステーキングの特徴

同取引所のステーキングサービスには、以下の2つの特徴がある。

  • 年利4%以上(変動あり)
  • 1週間に1回の報酬算定

預け入れたETHと報酬として付与されるETHは、イーサリアム2.0のアップグレードが完全に完了するまで出金・売却・交換することができず、イーサリアムネットワークの開発の進捗によって解禁日が決定される。そのため、ステーキングするETHは、長期保有する分のみにするよう推奨している。

Etherscanによれば、クラーケンはイーサリアムのステーキング額が取引所の中でトップを誇る。

関連イーサリアムの週間バーン数11万ETH超える

米クラーケンは2021年12月、ステーキング企業でありETHなど27のステーキング銘柄に対応するStakedを買収したことを発表。それまでクラーケンのステーキングサービスの主な提供先は個人投資家であったが、Stakedの買収により機関投資家や企業向けのサービスも強化する方針を示すなど、ステーキングサービスの拡充を図っている。

関連:米クラーケンがStakedを買収、ステーキングサービス強化へ

今回の発表に際し、ステーキングに関する情報発信を行う団体「イーサリアムステーキングコミッティ」がコメントを寄せた。

  • (2022年中にイーサリアムは現在のPoWからPoSへの移行すると見込まれているが、日本におけるイーサリアムのステーキング開始の意義とは?)

世界中がPoWからPoS への移行にワクワクしています。日本の皆さんが一緒に参加できることで、分散型のネットワークに参加する気持ちを味わって頂けるのは素晴らしいことです。

いままでのブロックチェーンは PoW が主流であり電気代の安い地域でマイニングを行うのが効率的でした。これに対し、日本という地域は電気代で優位に立つことはなく中国、モンゴル、カザフスタンのような電気代の安い地域に水をあけられていました。

PoS では電気代の消耗が最低限となり、その代わりに安定したサーバ運用(24時間365日止まらないこと)がより重要となります。これにより、日本からもEthereum ネットワークへの貢献ができる可能性が高まったと考えています。

ステーキングは、取引所を経由せずに個人で実施することは可能であるが、PCのセットアップや安定したネットワーク環境などのインフラ、専門知識を要するため容易でない。取引所のサービスを利用することでこうしたハードルを取り払うことができる。

関連:国内取引所で仮想通貨の資産運用、注目度急上昇のステーキングサービスを比較

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。
10:00
ソラナ初事例、パラオ共和国がデジタルID発行
主権国家が仮想通貨・ブロックチェーンであるソラナ上で、法的アイデンティティを発行する初めての事例となった。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア