仮想通貨市況
17日の暗号資産(仮想通貨)市場。 ビットコイン価格は、前日比-0.18%の491万円(ドル)で推移するなどほぼ横ばい。
Justin Bennett(@JustinBennettFX)氏は14日、BTC価格は45,600ドルのレジスタンスライン(上値抵抗線)を抜け、今後数週間で50,000〜53,000ドルまで反発する可能性があるとの見立てを示した。
並行チャネル下限と昨年9月安値の重なる39,500ドルで下げ止まり、42,000ドルのロールリバーサルを見ている。
45,600ドル〜53,000ドルは次のレンジであり、そのためには戻り売り圧力の強まる45,600ドルのレジスタンスラインをブレイクする必要がある。超えることができれば、トレンド転換の機運も高まるだろう。
この点については、海外の著名アナリストCredible Crypto氏も類似した見解を示している。
市場心理を示す「恐怖と欲望指数」は22。依然として相場の冷え込みと総悲観状態が続いているが、過去の相場傾向からは、売られすぎ水準の買いシグナルとみることもできそうだ。
恐怖と欲望指数:22(+1)
— BTC情報アラート📊 (@btc_status) January 17, 2022
状態:極端な恐怖(ひどく弱気)
次の指数更新日時:1月18日9時00分前後 pic.twitter.com/b1D7935qGR
懸念点は、テーパリング及び金融引き締めフェーズへの移行により、金融緩和バブル崩壊のおそれがある伝統金融市場との相関係数の上昇だ。昨今は暗号資産(仮想通貨)市場が連れ安するなど、薄商いの中で主体性のなさが目立っていた。
直近安値を底割れた場合はデリバティブ(金融派生商品)市場で大きめのロスカットを誘発し、一つ下のレンジ下限3万ドル前半までのダウンサイドリスクも考えられる。
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イーサリアム(ETH)のバーン数が加速
仮想通貨市場時価総額2位のイーサリアム(ETH)のバーン(焼却)数が加速、過去1週間で410億円相当の11万ETHがバーンされたことがわかった。
今年8月の大型アップグレード・ロンドンにて、ベースフィーをバーンする改善提案(EIP-1559)などが実装され、累計バーン数は153万ETH(5700億円相当)に達している。焼却速度を示すバーンレートは再び過去最高水準の分速8ETHを超え、8.62ETH/minに達した。
昨今では、ETHの新たな市場供給量をバーン数が上回ることがあり、デフレ資産の性質を有するようになった。
The #Ethereum network is close to reaching a total of 1 million in burned ETH.
— glassnode (@glassnode) November 19, 2021
Since the London hard fork (EIP-1559) on August 5th, a total of 947,000 $ETH have been burned.
Today, that is worth around $4 billion USD.
Live chart: https://t.co/Mjdog2gzBB
1/4 pic.twitter.com/X9Wdr9xHSS
DeFi(分散型金融)やNFT(非代替性トークン)市場の活況によりトランザクション数が急増。ガス代(ネットワーク手数料)が高騰している影響がある。
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また、次世代チェーンであるETH2.0にステーキング報酬目的でデポジットされたイーサリアムの累計額が3兆円規模(約900万ETH)を超えるなど、イーサリアムネットワーク上で動作するバリデーターノードの数は指数関数的に上昇している。
Beacon Chain Explorerによれば、すでに9,034,962ETHが預け入れられており、バリデーター数は282,345に達した。現在のステーキングAPR(Annual Percentage Rate:年換算利回り)は5%。
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