NFTマーケットプレイスをローンチ
株式会社FISCOの連結小会社であるFISCO Decentralized Application Platform(FDAP)は21日、NFT(非代替性トークン)の取引プラットフォーム「Zaif NFT Marketplace」ローンチを発表した。
対応ネットワークは、イーサリアム(ETH)とポリゴン(MATIC)。現在日本円による決済を予定するが、暗号資産決済やクレジットカード決済等についても検討する。
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NFTマーケットプレイスの開発は元々、2020年12月から2021年5月にかけて行われたフィスココイン(FSCC)スタートアップコンテストを通して発表されたもの。
当初は、名称として「FISCO NFT Marketplace」を予定していたが、国内仮想通貨取引所Zaifを運営する株式会社カイカエクスチェンジとの命名権の契約により、「Zaif NFT Marketplace」という名称でリリースした背景がある。なお、現状システムの保有と運営はFDAPが実施する模様だ。
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同マーケットプレイスは、「日本の文化をNFTへ、NFTを世界へ」をキャッチフレーズとして、アートやサブカルチャーなどを含む日本の文化を、NFTという形式で世界に届けることを目指している。
取引されるコンテンツとしては、デジタルアート、サブカルチャー(コスプレ、イラスト、漫画、音楽)、デジタルファッション、トレーディングカード、人気コンテンツ(著名なゲームアセット・アートなど)を予定しており、オークション形式によって取引される。
協業予定
同マーケットプレイスは、最初のコラボレーションとして、美術品オークションの企画・運営を手掛けるShinwa Wise Holdings株式会社との協業を発表。複数のNFTが出品予定となっている。
Shinwa Wise Holdingsは日本の美術分野で展開しているオークション会社。今月14日には、徳川家の次期第19代当主の徳川家広氏と協力して、「江戸時代の日本」をテーマとしたメタバースである「江戸バース(EdoVerse)」を製作することを発表したことで知られる。
また、21年には、スターウォーズのアニメーションにてエミー賞を2回受賞したジェシー・フランクリン氏の展覧会「Jayderism THE NFT アート展」で、NFTアートのオークションを実施するなど、積極的に仮想通貨・ブロックチェーン関連の取り組みを行っている。
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