マイニング企業の大型資金調達
暗号資産(仮想通貨)ビットコイン(BTC)マイニング企業のGreenidgeは24日、1億ドル(約120億円)規模の資金調達に成功したことを発表した。ニューヨーク以外の米国拠点データセンターの採掘能力を3倍以上にする計画だ。
Greenidge Generation Holdings Inc.は、仮想通貨マイニングのデータセンターと発電に取り組む企業で、低炭素エネルギー源を利用したカーボンニュートラルなデータセンターの運営を目指している。
今回発表された資金調達は、NYDIGの関連会社からの8140万ドルの融資と、B. Riley Financial, Inc.の関連会社との2650万ドルの担保付債券によるもので、アメリカでの成長事業を目的として行われた。
GreenidgeのCEOであるJeff Kirt氏によると、「データセンターの容量は3倍以上の4.7EH/秒になる見込み」で、対象とするデータセンターは「ニューヨークの拠点以外に集中」させる予定。3か月前に開始したサウスカロライナ州スパータンバーグ拠点のビットコインの採掘は、「Greenidgeの総ハッシュレートの15%を占めている」と説明した。
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マイニング動向
マイニングとは、PoW(プルーフ・オブ・ワーク)コンセンサスアルゴリズムを採用しているブロックチェーンの承認作業のこと。ビットコインを始めとするPoW銘柄のマイニング作業には大規模な電力を要するため、SDGsや電力問題の観点から懸念視されている。
今月14日には、欧州連合(EU)議会がPoWに基づく仮想通貨銘柄を禁止する条項について投票。結果的には32の反対票と23賛成票で非承認される形になったが、依然として環境問題懸念は払拭されていない状況だ。
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また、ニューヨーク州の環境保全委員会でも、仮想通貨マイニングに関する規制案の議論が進行。今月22日には、新規発行期間を2年間として「PoW(プルーフオブワーク)を利用する仮想通貨のマイニング施設に電力を供給する、炭素由来の燃料を利用した電力施設に対する新規ライセンスの発行停止」する法案が可決された。
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各マイニング企業は、カーボンニュートラルや再生可能エネルギーの利用など、エコな取り組みを行う形でこれらの規制に対応。今月25日には、仮想通貨マイニング企業が米石油大手Exxon Mobilと提携して、余剰ガス(フレアガス)をマイニングに利用する試験プログラムの実施を公開し、従来ならそのまま大気圏に放出される環境負荷の大きいガスが、マイニングに再利用できるとして話題を呼んでいる。
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