メタ社のメタバース事業「Reality Labs」、2Q決算で3800億円損失計上も長期展望は強気

巨額損失を計上

米メタ(旧フェイスブック)社は27日、2022年第1四半期(1月~3月)の決算報告を発表。同社のメタバース事業部門「Reality Labs」が約3,800億円(29.6億ドル)の損失を計上したことがわかった。収益は約895億円(6億9,500万ドル)だった。

前年同期と比較すると、今期は収益では約200億円(1.61億ドル)上回ったものの、損失が1,460億円(11.33億ドル)増加した形となった。

Reality Labsの業績を2021年の1年間で見ると、約2,930億円(22.74億ドル)の収益に対し、約1兆3,130億円(101.94億ドル)の損失となっており、メタバース事業への巨額の先行投資が影響していることがわかる。

なお、メタ社全体では、今期の収益は約3兆5,490億円(279.1億ドル)で予想を上回る結果となっている。

Dave Wehner最高財務責任者は、2022年の総経費を事前の見通しから約3%引き下げ、11.2兆円から11.6兆円(870億ドル〜920億ドル)になると予想。経費の伸びを牽引するのは主にアプリ事業とメタバース事業だと述べた。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。

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CEOは強気姿勢を継続

メタ社のMark Zuckerberg最高経営責任者は決算報告で、AIインフラ、ビジネスプラットフォーム、Reality Labsなどへの投資は、同社にとって長期的に重要であるため継続していく意思を表明した。同時に、ウクライナ戦争などのマクロ経済的な要因が、同社の事業に大きな影響を与えたことに言及。現在のビジネス環境や成長率を考慮し、いくつかの投資のペースを落とす計画があるという。

一方、Zuckerberg氏は、メタバースは「コンピュータとソーシャルネットワークの新たなパラダイム」となるものだと指摘。メタバース事業部門であるReality Labsへの投資は、「現在のモバイル・プラットフォームに匹敵する価値をもつ次世代のプラットフォーム」を提供するためのものであり、同社のミッションとビジネスに非常に重要な位置を占めると強調した。

その中で、戦略の中心となるのは、「Horizon Worlds」で構築しつつあるVR(仮想現実)ソーシャル・プラットフォームであり、今後はコミュニティの拡大に注力していくと同氏は述べた。

Horizon Worldsでは他のユーザーとバーチャルな世界を体験したり、ゲームの創作すなどが可能。現在、アメリカとカナダでのみで展開されている。

メタ社は今年後半にHorizon Worldsのウェブ版を立ち上げる予定で、ヘッドセットを使うことなく、多くのプラットフォームからメタバース体験ができるようになるとZuckerberg氏は語った。さらにHorizonで、クリエーターが収入を得られるようなメタバース・エコノミーの構築にも取り組むとしている。

メタ社は13日、「Horizon Worlds」内で収益化されたデジタル資産販売について、クリエイターに対して47.5%の手数料(クリエイター取り分は52.5%)を設定する方針を明らかにした。

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また同社は25日、米カリフォルニア州に、メタバース関連製品を試すことのできる実店舗「Meta Store(メタストア)」を開設すると発表。5月9日にオープン予定だという。

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