CoinPostで今最も読まれています

バンダイナムコ、Web3のファンプラットフォームを提供する「Gaudiy」に出資

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

Web3関連のファンドで出資

バンダイナムコエンターテインメントは1日、ブロックチェーン技術を活用したファンエコノミー事業を展開するGaudiy(ガウディ)に出資したことを発表した。

同社はGaudiyについて、ファンの熱量を最大化するWeb3(分散型ウェブ)時代のファンプラットフォーム「Gaudiy Fanlink」を開発・提供しており、エンターテインメント領域でのブロックチェーン技術の活用や、ファンに寄り添う体験設計をはじめとするコミュニティー運営の知見を有していると評価。今回の出資を通じてGaudiyの知見を取り入れ、「IP(知的財産権)メタバース」をはじめとする新たなファン体験の創出を目指すとしている。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。

▶️仮想通貨用語集

関連次世代の仮想空間サービス「メタバース」とは|ブロックチェーンとの関係も解説

今回の出資は、スタートアップ投資ファンド「Bandai Namco Entertainment 021 Fund」を通じて実施。このファンドは、国内外のブロックチェーン企業、Web3やメタバースに関連した事業を行うスタートアップ企業らに出資するもので、4月に設立が発表されていた。

関連バンダイナムコ、Web3.0やメタバース等の企業に出資へ 30億円規模のファンドを設立

バンダイナムコグループについては今年2月、22年4月から25年3月までの中期計画が発表されている。メタバース構想をデジタル事業の重点戦略のひとつとして位置付け、開発のため150億円を投資する計画も公表されていた。

関連バンダイナムコがメタバース開発を発表、150億円の投資を計画

同社は今回の公式発表で、以下のように説明している。

当社は、バンダイナムコグループパーパス「Fun for All into the Future」のもと、中期計画では、IPを軸に世界中のIPファン、あらゆるパートナー、グループ社員、そして社会と常に向き合い、深く、広く、複雑につながる存在を目指し、ファンとつながるための新しい仕組みとして、IPごとのメタバースの開発に着手いたします。

Gaudiyは25億円の資金を調達

バンダイナムコエンターテインメントが出資した金額は発表されていないが、同日にGaudiyが、同社らからシリーズBのラウンド(1stクローズ)で25億円の資金を調達したことを発表。今回の資金調達はSTRIVEとJAFCOの既存投資家に加え、SBIインベストメント、KDDI、バンダイナムコエンターテインメントの3社が新たに参加したと述べている。

Gaudiyは調達した資金をもとに、国内外での人材採用、本格的なグローバル展開、コミュニティサービスの拡充、Web3メタバース事業の開発に注力すると説明。日本が誇るエンターテインメント産業と、Web3の技術領域を掛け合わせ、世界を代表する企業を目指すとした。

今回の発表で、SBIインベストメントの投資部のマネージャーは以下のようにコメントしている。

昨今、デジタル技術やゲーム・コンテンツ産業の発展に伴い、デジタル空間での交流や取引が普及する中で、デジタル空間での経済活動が現実世界に与える影響は大きくなることが考えられます。

Gaudiy石川CEOが掲げている「Web3×エンタメ領域」というコンセプトで、日本が誇る一大産業であるエンタメコンテンツを以て世界を狙う、という壮大なビジョンに共感するとともに、SBIグループがこれまで培ってきた金融事業のノウハウを活用し、デジタル空間でのエンタメ金融をGaudiy社と共に推進していくことに期待を込め、今回のラウンドにて出資させていただきました。

また、KDDIの事業創造本部の副本部長は、次のようにコメントを寄せている。

今まさにWeb3というインターネット誕生以来の大きな波がきています。石川さんをはじめとしたGaudiy社はWeb3ネイティブな企業で、その変革を実現するための思想からテクノロジーまでの全てを持ち合わせています。

今回の出資を契機に、KDDIはGaudiy社の事業成長及びグローバル展開への支援を通じて、新しいインターネットのスタンダードを共に創りあげていきたいと考えています。

関連岸田総理「Web3は日本の経済成長につながると確信」衆院予算委員会で環境整備の必要性に言及

Gaudiyの累計資金調達額は今回のラウンドで28億円になった。今夏には2ndクローズで追加の資金調達を予定しているという。

CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
07/27 土曜日
09:45
3兆円運用の米ミシガン州の退職年金基金、10億円以上のビットコイン現物ETF保有
仮想通貨ビットコインの現物ETFに対する米国の年金基金からの需要は増加傾向にある。運用資産総額3兆円に相当するミシガン州の退職年金はウィスコンシン州とニュージャージー州のジャージー市の年金基金に続き、ビットコインETFの株を保有していることを報告した。
08:10
マスク氏のX(旧ツイッター)、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除か
イーロン・マスク氏がオーナーのX(旧ツイッター)は、ビットコインなどの仮想通貨絵文字表示を削除した。ドージコイン擁護のためか。
07:35
BitwiseのETH現物ETFの横断幕、NYSEに掲揚
仮想通貨運用企業Bitwiseのイーサリアム現物ETFの横断幕が、ニューヨーク証券取引所に掲げられた。同社は、取引終了のベルを鳴らすことも報告している。
07:05
野村傘下のレーザーデジタル、利回り提供のイーサリアムファンド販売予定か
野村ホールディングスの仮想通貨資産子会社であるLaser Digital(レーザーデジタル)は、イーサリアム現物ETFの代替商品の導入を計画しているようだ。
06:40
米SEC、グレースケールのミニ版ビットコインETFを承認
仮想通貨投資企業グレースケールが提供するGBTCは手数料(1.5%)が最も高く資金流出は続いていたが、新商品を導入し0.15%という業界最安の手数料設定で競争力を高める狙いだ。
06:20
ビットコイン価格が21年後に最大で75億円に到達か、マイケル・セイラー氏の強気予想
ビットコインを最も保有する米上場企業マイクロストラテジーのマイケル・セイラー氏はカンファレンス「ビットコイン2024」で、BTCの今後の強気予想のプレゼンテーションを行った。
07/26 金曜日
17:10
「米大統領選で価格変動 トランプやハリス由来のミームコインの買い方
トランプトークンの概要 ドナルド・トランプ前米大統領とその「Make America Great Again」(アメリカを再び偉大に)というスローガンからインスピレーションを得…
17:10
ヤマハ発動機が初のVTuberコラボNFTを発行、Yamaha E-Ride Baseを訪れて進化可能
ヤマハ発動機が初のNFTデジタルステッカーを発行。横浜のYamaha E-Ride Baseで進化するダイナミックNFTを体験し、限定グッズをゲットできる。
15:13
ビットフライヤーがFTX Japan買収完了、カストディ事業展開へ
株式会社bitFlyer HoldingsはFTX Japanの株式100%を取得し、完全子会社化を発表。8月26日までに社名を変更し、クリプトカストディ事業を展開予定。法制度整備後の暗号資産現物ETF関連サービス提供も視野に入れている。
14:43
Neo Xメインネットが正式稼働 EVM互換でネオのエコシステムを拡張
Neoは高性能EVMベースのサイドチェーン「Neo X」のメインネット正式稼働を発表。クロスチェーンブリッジで流動性と互換性が向上し、エコシステムの可能性が広がる。
14:15
カマラ・ハリス氏のミームコインが過去最高値を記録、大統領候補指名の期待受け
PolitiFiと呼ばれる政治パロディのミームコインが、仮想通貨領域で独自のジャンルを形成しており、カマラ・ハリス副大統領のパロディコイン「 Kamala Horris(KAMA)」が急騰し話題となっている。
12:55
アルトコインETFの未来、ブラックロックが語る現実と可能性
ブラックロックのデジタル資産責任者は、イーサリアム現物ETFが承認されていても他のアルトコインETF誕生には困難があると話した。
12:14
仮想通貨相場反発、ビットコイン・カンファレンスのトランプ登壇に関心集まる
昨日までの大幅下落とは打って変わり暗号資産(仮想通貨)相場は反発した。強気シグナルのハッシュリボンが点灯しているほか、今週末にはビットコインカンファレンスに米国のトランプ前大統領が登壇予定であり、投資家の関心が集まる。
11:00
トランプ前大統領の陣営、4〜6月期で仮想通貨で6億円の寄付金調達
トランプ前大統領は、ビットコインなど仮想通貨で6億円以上の選挙資金を調達。「ビットコイン2024」でもさらに資金を集める予定だ。
10:30
BTCが290万ドルに到達するシナリオ、VanEckが公開
仮想通貨ビットコインが2050年までに290万ドルに到達するシナリオをVanEckのアナリストが公開。このシナリオを実現するための条件を説明している。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア