はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用
CoinPostで今最も読まれています

JCBA、「改正資金決済法」に関する実務者目線のアンケート結果を報告 仮想通貨やステーブルコインを規制する法律

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

ステーブルコイン関連法案のアンケート

一般社団法人日本暗号資産ビジネス協会(JCBA)は1日、改正資金決済法に関するアンケート調査の結果を発表した。

JCBAは、「銀行・証券会社・金融商品取引業者が日本国内において暗号資産ビジネスをはじめるにあたり、テクノロジー・会計・レギュレーション・商慣行などの面から、必要な情報の調査・研究、知見の集約、意見交換を積極的に行い、業界の健全な発展を目指すために設立された一般社団法人仮想通貨ビジネス勉強会を母体とする」組織。

コインチェック株式会社やビットバンク株式会社、日証金信託銀行株式会社など、国内のブロックチェーンや金融に関連する企業が多く参加している。

関連:改正資金決済法が参院本会議で可決、ステーブルコイン関連の規制導入へ

今回アンケートでの調査が行われた改正資金決済法とは、暗号資産(仮想通貨)やステーブルコインの規制を実施し、通貨の発行を銀行や資金移動業者、信託会社に限定するというもの。6月3日の参議院本会議で可決、成立した。

調査自体は、6月に実施された第6回ステーブルコイン部会で行われ、その結果が先日公表された。以下の4項目について、どのような実務的なニーズや論点があると認識を有しているかの確認が行われた形だ。

  • アンホステッド・ウォレット(unhosted wallet)との取引がどこまで許容されるか?
  • 海外発行SCを国内の仲介者(電子決済手段等取引業者)が取り扱う場合、国内の仲介者に対してどのような利用者保護が求められるか?
  • 海外発行SCを国内の仲介者(電子決済手段等取引業者)が取り扱う場合、国内の仲介者が顧客から金銭の預かりができない場合、ビジネスにどのような障害が生じるか?
  • 海外発行SCを国内の仲介者(電子決済手段等取引業者)が取り扱う場合、国内の仲介者が海外に所在する発行者と契約を締結することが求められる場合、ビジネスにどのような障害が生じるか?

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、に裏付けられその価値を保つことが目的。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIなどアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

アンケート結果

各項目には、1つから3つ(4つ)までの回答が用意され、数字が大きいほど「厳しい規制のレベル感」の答えとなっていた。参加人数は52人、参加社数は24社だった。

アンホステッド・ウォレット(ユーザーが直接秘密鍵を管理するアプリ)に関する問いかけでは「本人確認済みの顧客が保有するアンホステッド・ウォレットとの取引のみを許容する」という答えが大多数(75%)を占めた。

海外で発行されたステーブルコインを、国内の仲介者が取り扱うケースでの利用者保護の必要性については「暗号資産の取扱いと同様(別途の利用者保護措置を講じる必要なし)」 とする回答が85%の投票を集めている。

また、金銭預かりについては、仮想通貨交換業者と同様に、仲介者も預かることが可能とするという回答が56%だった。

関連:JCBA、「NFTビジネス」に関するガイドラインを改訂 健全な市場育成目指す

改正資金決済法の62条の15では、ステーブルコインの発行者と発行者等との間で、賠償責任の分担等に関する契約を締結する義務が発生ことが定められている(例外規定あり)。これについては、「海外ステーブルコイン発行者との契約締結は必須でない」という意見が半数の50%を占めた。

JCBAは「海外事業者からすると、日本の仲介者とのみ個別契約を結ぶというのは、実効性が無いのではないか?という意見が主であった」と報告している。

厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
05/19 月曜日
18:00
Bitcoin革命、ZK技術で実現するBitcoinOSのアプローチ
ビットコインの可能性を広げるBitcoinOS(BOS)は、ZK技術を活用してビットコインのコードを変更せずにスマートコントラクト機能やスケーラビリティを実現。BitSNARK、Grailブリッジ、xBTCなどの革新的プロダクトで、ビットコイン中心の統合エコシステムを構築。
17:15
リミックスポイント、最大56億円を調達へ 44億円でビットコイン買い増し
リミックスポイントがEVO FUND向け新株予約権で約56億円を調達。44億円で仮想通貨ビットコイン買い増し、12億円をWeb3バリデーター事業に投資へ。
16:50
変わるWeb3業界の投資地図 今注目のVC3社が語る「実需とインフラ」重視の新戦略
TEAMZ WEB3 AIサミットで取材したC² Ventures、DFG、Jsquareの3社が語るWeb3投資の現在地。実需・収益性・規制対応を軸に見極めが進む中、インフラやAIへの関心、そしてアジア市場の可能性にも注目が集まる。
15:05
アーサーヘイズが今夏以降の「アルトシーズン」再来の見通し 年末までにビットコイン2.5倍予想も
アーサー・ヘイズ氏が仮想通貨の強気相場を予測、今夏を目処にBTC20万ドルへの上昇とアルトシーズン開始を見込む。自身のポートフォリオは20%を金(ゴールド)に配分し「最終的に1〜2万ドルまで上昇」と展望する。米国債務拡大がビットコイン高騰の追い風になると分析した。
14:15
中国系上場企業DDC、5000BTC保有目標のビットコイン準備金戦略を発表 
米国上場の中国系食品企業DayDayCook(DDC)が、ビットコインを戦略的準備金として3年間で5,000BTCの蓄積を目指す計画を発表した。同社は、すでに100BTCを購入済みで、2025年末までに500BTCの取得を目指す。一方、中国の仮想通貨規制をいかに回避するかにも注目が集まる。
13:22
メタプラネット、151億円でビットコイン追加購入 保有数7,800 BTCに
メタプラネットが約151億円で暗号資産ビットコイン1,004BTCを追加購入。保有総数は7,800枚に拡大。5月の資金調達・債務償還の経緯も紹介。
11:40
過去最高値目前のビットコイン、迫るゴールデンクロスが中・長期の買いシグナルを示唆
ビットコインは投資家が重視する50MAと200MAのゴールデンクロスによる買いシグナルが形成間近に。米国債格下げでドル安圧力も追い風にとなるか。トランプ米政権の貿易・関税政策とインフレ懸念がのヘッジ需要を高める可能性が指摘される中、さらなる上昇を示唆する。
11:11
CMEグループ、XRPの先物取引を本日より提供開始へ 
米CMEグループが本日より暗号資産(仮想通貨)XRPを先物取引サービスを開始する。機関投資家の参入機会の拡大とリップル社とSECの裁判の和解進展状況も含め、その背景を解説。
05/18 日曜日
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、企業のETH大量購入やアーサー・ヘイズのBTC100万ドル到達予測など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナなど主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
12:49
UPCXが2025 Tokyo E-Prixスポンサーに 次世代決済とFanlinkの可能性を解説
UPCXが「2025 Tokyo E-Prix」のスポンサー契約を発表。世界標準決済を目指すブロックチェーンプラットフォーム「UPCX」と、ファン支援サービス「Fanlink」の特徴をCEO中野誠氏が解説した。秒間10万件の処理能力やグローバル展開の展望とは?
11:00
週刊仮想通貨ニュース|メタプラネット株価1340円到達の可能性に高い関心
今週は、仮想通貨ビットコインの専門家アダム・バック氏によるメタプラネットの株価試算、資産運用会社によるイーサリアム価格急騰の要因分析、空売り投資家ジム・チェイノス氏の投資戦略に関するニュースが最も関心を集めた。
05/17 土曜日
14:00
アブダビ政府系ファンド、ビットコインETF買い増しで保有額750億円突破
アブダビのムバダラ・インベストメントが第1四半期にブラックロックのビットコインETFを49万株追加購入。ゴールドマン・サックスは最大保有者として3000万株を保有。
13:05
ビットコインETFフェイクニュース事件、犯人に懲役14か月の判決
米SEC公式Xアカウントを乗っ取り、ビットコインETFについてのフェイクニュースを流した26歳の被告に懲役14か月の判決が下りた。偽情報で仮想通貨市場を混乱させたことが重大視された。
12:43
史上最高値を試すのは時間の問題か、米中貿易緩和も上値トライ失敗|bitbankアナリスト寄稿
米中関税115%引き下げ合意やインフレ指標下振れもビットコイン上値を抑える展開。アリゾナ州知事の暗号資産準備金法案への拒否権行使も影響。短期筋による損切り送金増加で売りをこなした可能性。史上最高値トライは時間の問題か。bitbank長谷川アナリストが週次相場分析を解説。
11:00
ビットコイン長期保有数1437万BTCに到達も、利確売り強まる=アナリスト分析
ビットコインの長期保有者が3月から5月にかけて利益確定を加速。支出利益率は71%増加し227%の平均リターンを記録。長期保有量は1437万BTCに達するも、市場サイクルの分配フェーズへの移行を示唆。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧