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金融分野のメタバース市場、今後5年で6.7兆円規模に=レポート

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

急速な成長を予測

世界有数の技術調査・アドバイザリー企業Technavioが、金融分野のメタバース市場に関する予測と分析レポートを発表。2026年までに同市場のシェアが約6.7兆円(503億7,000万ドル)に拡大し、今後5年間、年平均成長率20.93%で市場の成長が加速すると予測した。

出典:Technavio

レポートは金融分野のメタバース市場を、ソフトウェアとハードウェアの視点、および地域別に分析している。地域別で見ると、成長率の32%は北米地域に由来するが、暗号資産(仮想通貨)とブロックチェーン技術の普及が、同地域におけるメタバース市場の成長を促進すると考えられている。

メタバースとは

インターネット上に構築された、多人数参加型の3次元仮想現実世界のこと。アバターを使い、様々な楽しみ方ができる。例えば、『The Sandbox』というゲーム内のメタバースでは、ボクセルアート制作ツールやゲーム制作ツールが提供されており、ユーザーはそのなかで自作のゲームや施設を作ることができる。

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VR・ ARプラットフォームの統合

金融におけるメタバース市場の成長を後押しする大きな要因の一つが、仮想現実(VR)および拡張現実(AR)プラットフォームとの統合によって提供される利便性だという。

ARや複合現実(MR)を活用した株取引や投資プラットフォームでは、金融市場が視覚化され、市場の動向をユーザーが把握しやすくなる。また、ARとVRの技術により、ユーザーは、個々のデバイスから「仮想ルーム」にアクセスし「仮想エージェント」に手助けを求めることもできるため、場所や時間を選ばず仕事をするという概念がさらに拡張する。

すでに米オンライン証券の巨人「TD Ameritrade」は、ホログラフィーと3Dチャートを使い、リアルタイムの投資と取引ガイダンス提供する没入型のVR体験をユーザーに提供している。

収益を創出するハードウェア部門

金融のメタバース市場との成長を促進する収益源となるのは、ハードウェア部門であるとレポートは指摘している。

メタバースプラットフォームでは、さまざまな種類のヘッドセットやスマートグラス、レンズが使用される。また、VR/AR体験の強化にはカメラの使用が欠かせない。現在、銀行や金融機関は、顧客サービスや体験向上のために、これらのデバイスを迅速に導入しているという。

加えて、フィンテック・ソリューション改革を促進する最先端技術の導入や、関連ハードウェアの開発が活発になってきていることも、ハードウェア部門の収益創出につながり、メタバース市場の成長に寄与するとレポートは分析した。

メタバースウォレットの開発

メタバース市場の成長を促進する他の要素として、メタバースウォレットの開発がある。メタバースウォレットは、通常のブロックチェーンウォレットの機能に加え、ユーザーがメタバースネットワークで生成、取引、保有する資産の追跡を可能にする。

Meta Mask、Enjin Wallet、Coinbase、Math Wallet、Alpha Wallet、Coinomi、Trust Walletがメタバースウォレットの上位を占める。これらのプラットフォームは、信頼できるサービスを提供することで顧客の支持を獲得し、急速に拡大。ここ数年、一貫して好調な業績をあげているという。

金融分野のメタバース市場の課題

一方、メタバース市場の成長を制限する課題として、プライバシーとセキュリティの問題が指摘された。インターネット空間における個人データへのアクセスや、使用されるスマートデバイスに関連したプライバシーが懸念されるという。

他分野のメタバース市場

Technavioは金融以外でメタバース空間で注目すべき分野として、ファッション産業と電子商取引を取り上げ、調査分析したレポートを発表している。2026年の市場規模は、ファッション分野が約8,833億円(66.1億ドル)、電子商取引分野が約8兆円(604.7億ドル)となると予測。年平均成長率は、ともに36.47%を見込んでいる。

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