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米司法省、セルシウスのカストディ口座出金申請に異議

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

カストディユーザーの資金引き出し申請に反対

米司法省の連邦管財官事務所は30日、暗号資産(仮想通貨)融資企業Celsius Network(セルシウスネットワーク)の顧客資産引き出しに関する申し立てに異議を唱えた。

米国で破産申請したセルシウスは9月1日に、カストディ口座のユーザーによる資金引き出し許可をニューヨーク南部地区の破産裁判所に申請していたところだ。

同社はこの際、「分析の結果、債務者(セルシウス)は、セルシウス自体の財産には含まれないと考えられる仮想通貨資産を特定した」と述べていた。カストディユーザーの一部も、「セルシウスはカストディユーザーの資金を分離保管しているはずだ」として資金引き出しを求めていた経緯がある。

関連仮想通貨融資企業セルシウス、カストディ口座の出金再開を申請

カストディとは

投資家の代わりに資産を保有・管理することを指す。仮想通貨以外の資産にも広く使われる用語。資産の保管や売買に係る決済、また元利金・配当金の受領や議決権行使など、幅広い業務を代行するサービスを指す。カストディを行う企業を「カストディアン」と呼ぶ。

▶️仮想通貨用語集

「独立検査官による調査が先」

しかし今回、米国管財人事務所は申し立てを却下するよう破産裁判所に要請している。同事務所の代表者は「本動議は時期尚早であり、独立検査官の報告書が提出されるまで却下されるべき」として、次のように述べた。

資金の引き出し許可を求める動議は、(1) セルシウスの仮想通貨保有状況、(2) セルシウスの仮想通貨バランスシートと、様々な債権者グループが同社に預けている仮想通貨の関係、 (3) 異なるタイプの口座間の仮想通貨移動、以上について十分な理解を得る前に、ある債権者グループに衝動的に資金を分配することを求めるものだ。

米司法省や各州の当局は、セルシウスの運営実態が不透明だとして、独立検査官による調査を要請していた。これを受けて、裁判所は29日、Shoba Pillay氏を独立検査官に任命している。

関連米国の州金融当局が指摘、セルシウスは投資家に偽情報を提供していたか

管財人事務所は、出金を許可する申し立てを評価する上では、先に独立検査官による調査・分析が必要だとする格好だ。

さらに、カストディアカウントの利用規約は、カストディ資産の所有権をアカウント保有者に残しているが、一方でセルシウスがその仮想通貨を他の資産と混合する権利を持つことを明確にしていると指摘。資産が分離保管されているという証拠はないと結論した。

また、カストディ資金引き出し申請では、セルシウスが「純粋なカストディ資産」および「純粋な源泉徴収資産」と見なすものだけが対象となっているが、いずれの資産についても、何が「純粋」であるか定義されていないことも問題だと述べている。

ステーブルコイン売却について

セルシウスは、自社で保有するステーブルコインの売却も申請していた。過去の業務慣行に従って自社のステーブルコインを売却することは「事業に必要な流動性を確保するための効率的な方法」だと説明していた。セルシウスは、11種類のステーブルコインで約33億円相当を保有しているとされる。

管財人事務所は、これについても異議を申し立てている。「ステーブルコインの所有権、分別、またステーブルコインを預けている債権者への資産分配にどう影響するかなどの情報を提供することなく、性急に清算しようとするもの」だと指摘。これについても独立検査官の調査が必要としている。

関連セルシウス、保有ステーブルコインの売却を申請

セルシウスの破産申請について、次の聴聞会は10月6日に予定されているところだ。

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