はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習-運用 WebX
CoinPostで今最も読まれています

ロシア中銀、デジタル資産についての協議書発行

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

デジタル資産の様々な法的枠組みを提案

ロシアの中央銀行は7日、暗号資産(仮想通貨)などデジタル資産規制についての協議書を発行。デジタル化証券やユーティリティートークンの課税や、NFT(非代替性トークン)発行に関する法的枠組みなど様々な事項を提案している。

ロシア中銀は、制御不能な金融リスクやサイバーセキュリティリスクを生じさせないことを前提として、「デジタル技術のさらなる発展」を強く支持すると述べた。また、デジタル資産を従来の金融商品のデジタル表現として認定することをせず、特別な法的地位のある別の規制対象として分離するとしている。

デジタル資産が、従来の証券と類似した性質を持つ場合は、同様に規制される可能性があるとした。同時に、その資産の基盤となる技術が、消費者リスクの制御を可能にするようなものである場合、それを考慮した新しい規制アプローチを構築することもできると指摘。

ロシア中銀は、まず投資家保護、デジタル資産の流通を認めるための規則の強化、デジタル資産発行者の認定、発行者が投資家に情報開示することなどに関する規制を確立することを優先すべきだと論じた。

スマートコントラクトがロシア国内で展開される前に監査を受けるようにすることも提案している。トークン化されたオフチェーン資産については、法的な所有権を保証するために法整備が必要だとも述べた。

NFTについては、一例として、地金貴金属や宝石の所有権を表わすトークンの発行が考えられると述べる。現行の規則では、そうしたトークンを発行できるのは法人または個人事業主のみであり、個人事業主でない個人がNFTを発行する可能性は排除されていると説明した。

NFTとは

「Non-Fungible Token」の略称で、代替不可能で固有の価値を持つデジタルトークンのこと。ブロックチェーンゲームの「デジタルアイテム」交換などに用いられるのみならず、高額アート作品の所有権証明や、中古販売では実現の難しかった「二次流通市場」における権利者(クリエイター)への画期的な還元手段としても注目を集める。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨の国際決済利用

また、ロシアが国内市場を、外国の、特に「友好国」のデジタル資産発行者に対して、どのように開放するかも検討している。

これに関連して、ロシアの財務省と中央銀行は9月、仮想通貨を国際決済に利用できるようにする法案に概ね合意したところだ。

ロシアでは現在、仮想通貨の取引は認められているものの、決済利用は禁じられている。ただ、ウクライナ侵攻以降、ロシアに対する国際的な経済制裁が実施されており、これに対応する手段としても仮想通貨決済が注目されているところだ。

ステーブルコインを国際決済に利用するためのプラットフォーム構築に向けて、複数の友好国と共同作業を行っている可能性も浮上している。

関連ロシア、仮想通貨を国際決済に利用する法案で合意か=報道

ステーブルコインとは

価格が常に安定している(stable)仮想通貨を指す。ステーブルコインは暗号資産の一種で、BTCやETH、XRPなど変動性のある資産とは異なり、米ドルなどに裏付けられその価値($1)を保つことが目的だ。米ドルの裏付けによるステーブルコイン(USDT・USDC)のほか、DAIやUSTといったアルゴリズムを利用するステーブルコインもある。

▶️仮想通貨用語集

仮想通貨を規制する方向で意見統一か

ロシアではこれまで、政府内で仮想通貨をめぐる方針に対立が見られていた。規制しながら仮想通貨を認可したい財務省と、仮想通貨を禁止したい中央銀行で意見が対立し、法整備が進まない状況が存在していた。

しかし、特にウクライナ侵攻以降は、仮想通貨を規制する方向で議論が進んでいる模様だ。仮想通貨禁止を唱えてきたロシア中銀が、今回仮想通貨を含むデジタル資産規制についての協議書を発行したことにも、そうした変化が示されている。

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
11/16 日曜日
16:22
金融庁、暗号資産105銘柄の「金融商品」扱いを検討 金商法適用へ=報道
金融庁は暗号資産に金融商品取引法を適用し、交換業者が取り扱う105銘柄に情報開示とインサイダー取引規制を導入する方針。税率は最大55%から株式と同じ20%への引き下げを検討。2026年の通常国会で改正案提出を目指す。
14:00
今週の主要仮想通貨材料まとめ、XRP現物ETFの米上場や世界初のZcash保有企業の91億円調達など
前週比で振り返る仮想通貨市場の最新動向。ビットコインやイーサリアム、XRP、ソラナ、ジーキャッシュといった主要銘柄の騰落率や注目材料を一挙紹介。市場トレンドと関連ニュースを詳しく解説する。
11:30
ビットコイン、下値余地残すも反発は時間の問題か|bitbankアナリスト寄稿
今週のBTC相場は1530万円周辺で推移。米政府機関閉鎖解除後もハイテク株軟調で上値重い展開。12月FOMC前の経済指標不足が懸念材料に。一方、STH損失レシオが95%超となり売られ過ぎの水準。オプションOI分析では9.5万ドルがターゲットに。
11:00
週刊仮想通貨ニュース|米史上最長の政府閉鎖終了に高い関心
今週は『金持ち父さん貧乏父さん』著者ロバート・キヨサキ氏によるビットコイン・金・銀の価格予想、堀田丸正のBitcoin Japanへの社名変更、米政府の閉鎖終了に関する記事が関心を集めた。
11/15 土曜日
13:55
続落するイーサリアム、長期保有者が1日4.5万ETH超を売却=グラスノード
グラスノードによると、イーサリアムの3年から10年保有者が1日あたり平均4万5000ETH超を売却している。イーサリアム現物ETFも13日に2億6000万ドルの純流出を記録し売圧を高めている。
13:20
リミックスポイント決算発表、仮想通貨評価益で売上高が大幅増加
リミックスポイントが2025年4~9月期決算を発表した。仮想通貨評価益で売上高が大幅増加している。同社はビットコイン、イーサリアムなどの仮想通貨を財務資産として蓄積している。
13:00
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者、ステーブルコインの展望を語る|CoinPostインタビュー
Visaアジア太平洋地域デジタル通貨責任者ニシント・サンガヴィ氏がCoinPostの独占インタビューに応じ、ステーブルコイン決済戦略の拡大、CBDCとの共存、米国ジーニアス法の影響について詳しく語った。4つのステーブルコインと4つのブロックチェーンをサポートし、2億2,500万ドル超の決済を実現。今後5年間のアジア太平洋地域におけるデジタル通貨の展望と、Visaが果たす役割について解説。
11:15
テクノロジー大手アリババが預金トークン決済を開発 中国当局のステーブルコイン懸念に対処か
中国アリババが預金トークン決済システムを開発している。当局によるステーブルコイン規制を回避することも背景とみられる。AI活用サービスも発表した。
10:30
ビットコイン急落、45日ルール通過とFOMC利下げ見送り観測で売り圧力が最大化|仮想NISHI
仮想通貨ビットコインは足元で強い売り圧力に晒されているが、ヘッジファンドの45日ルール通過により解約売りの終了が期待される。ビットコイン長期保有者が直近1カ月で12兆円相当のBTCを売却したことは心理を悪化させていた。
09:50
トランプ一族関連のアメリカン・ビットコイン、売上高99億円に増加 決算発表 
トランプ一族の仮想通貨マイニング企業「アメリカン・ビットコイン」が2025年7~9月期決算を発表した。前年同期比で黒字転換し、ビットコイン保有量は4,090BTCに到達している。
09:35
ジャック・ドーシーのCash App、ステーブルコイン決済機能を導入
決済アプリのキャッシュアップがステーブルコインの送受信機能を含む11の新機能を発表した。ライトニングネットワークを使用したビットコイン決済機能も拡充している。
08:50
ソニー銀行の米銀免許申請、通貨監督庁にICBAが否認を要求
ソニー銀行が米国で信託銀行の国家免許を申請したことについて、米組織ICBAが強く反対すると表明。通貨監督庁に書簡を送付して反対理由を説明し、ソニー銀行の申請を認可しないように要求した。
07:45
バイナンス、ブラックロックのトークン化ファンド「BUIDL」を取引担保として受け入れ
仮想通貨取引所バイナンスがブラックロックの「BUIDL」を取引所外担保として統合した。BUIDLはBNBチェーンで新シェアクラスも立ち上げる。
06:50
ビットマイン、45億円相当のイーサリアムを追加購入 新CEOにHSBC元幹部を任命
ビットマインが3000万ドル相当の仮想通貨イーサリアムを追加購入した。同社は新CEOにHSBCアジアTMT投資銀行部門の元責任者を任命した。
06:25
ビットコイン長期保有者が1カ月で12兆円相当BTCを売却、初期投資家も2400BTCを取引所へ送金
ビットコインの長期保有者が過去1カ月で約81万5,000BTCを売却し、2024年1月以来の高水準となった。初期保有者のオーウェン・ガンデン氏も2400BTC以上を売却している。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧