はじめての仮想通貨
TOP 新着一覧 チャート 学習 WebX
CoinPostで今最も読まれています

米リップル社、アイルランドでライセンス取得へ 欧州でも事業拡大展開

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

アイルランドを拠点に欧州事業推進へ

米リップル社は、欧州事業推進のため、アイルランドで暗号資産(仮想通貨)サービスプロバイダー(VASP)として登録しようとしている。同社の顧問弁護士Stuart Alderoty氏の発言を18日、米メディアCNBCが報じた。

アイルランドの中央銀行から仮想通貨企業としてライセンスを取得することで、欧州連合(EU)全域でサービスを展開できるようにする狙いがある。また、リップル社はアイルランドで電子マネーのライセンスも申請する予定だ。

米国外で事業を拡大

Alderoty氏は、米証券取引委員会(SEC)との法廷闘争の影響で、「事実上、リップル社は米国外で活動している」とも説明した。まだ米国内に多くの従業員を抱えているが、現在の顧客や収益は、米国外での活動に拠るところが大きいとしている。

リップル社は、XRPベースの決済ソリューション「ODL」(オンデマンド・リクィディティ)の顧客ベースを世界で拡大しているところだ。

15日には、南アフリカ共和国を拠点とする大手デジタル決済企業MFSアフリカとの提携を発表。MFSアフリカは、ODLを利用して、アフリカの消費者や企業が容易にモバイルのリアルタイム決済を行えるようにする。

MFSアフリカは、アフリカ大陸で35か国4億台以上のモバイルウォレットに決済サービスを提供している企業だ。

リップル社は、アフリカは世界でもデジタル決済の普及が加速している地域であると指摘。2021年に、アフリカのモバイルマネー取引額は約98兆円に達し前年比39%増となったと説明している。

リップル社のグローバル顧客サクセス責任者Brooks Entwistle氏は、次のようにコメントした。

市場の混乱にもかかわらず、2022年は企業が仮想通貨の採用事例を大きく拡大させた年となった。10年前のリップル社創業以来、私たちは、大手金融機関や地域の決済サービス企業などが、世界中で簡単に送金できるようにすることを目標としている。

関連: 「Swell 2022」開幕、リップル社はアフリカ大陸に展開へ

Entwistle氏は、リップル社が2022年だけで12の新市場へ進出を果たしたことにも言及している。

リップル社は、2022年第3四半期(7~9月)のレポートでも、ブラジル・メキシコ間でもODLサービスが開始されることに触れ、ラテンアメリカ開拓の重要な基礎固めになると説明していた。

ODLは現在、シンガポール、マレーシア、ポーランド、インドネシア、タイなど25以上の市場で支払いを可能にしている。10月には、欧州でもフランスのオンラインマーケット向け決済プロバイダー「Lemonway」とスウェーデンの送金事業者「Xbaht」を新たな顧客としたところだ。

関連リップル社3Qレポート「XRP保有割合が流通量全体の50%を初めて下回る」

オンデマンドリクイディティ(ODL)とは

仮想通貨XRPを利用した国際送金ソリューションのこと。資金の送り手と受け手が直接取引可能であり、低コストでスピーディな送金を実現するリップルネットの技術の一つ。

▶️仮想通貨用語集

裁判の判決は2023年と予想

Alderoty氏は、SECとリップル社の裁判について、判決は2023年前半になることを予想しているとも話した。特に、SECで以前に企業金融ディレクターを務めていたBill Hinman氏が行った講演に関する文書が鍵になるとも続けている。

Hinman氏は、2018年の講演の中で仮想通貨イーサリアム(ETH)の提供と販売は、同ブロックチェーンの構造やその他の状況にかんがみて、「証券取引ではない」という見解を示していた。SECは、関連書類を求める裁判所の命令に関わらず、これを提出することを拒否している。

リップル社のBrad Garlinghouse CEOも10月、2023年上半期には判決が言い渡されると見解を示していた。11月半ば全ての準備書面が出揃う見込みであり、遅くとも2023年半ば頃には判決が出ると予想した形だ。

関連リップル社CEO、未登録証券問題の判決は来年上半期と予想

CoinPost App DL
厳選・注目記事
注目・速報 市況・解説 動画解説 新着一覧
12/25 木曜日
18:01
Komlock labと東証上場TDSE、AIエージェントによる自律決済の実証実験開始
TDSEとKomlock labがAIエージェントによる自律決済の実証実験を開始。日本円ステーブルコイン「JPYC」を活用し、AIが人間を介さず決済する「Agentic Commerce」の実現を目指す。
17:38
日銀総裁、利上げ継続示す 30年ぶり高水準更新へ
日銀の植田和男総裁が25日の講演で利上げ継続方針を表明。政策金利は既に30年ぶりの0.75%水準に達しており、今後の追加利上げによる円キャリートレード巻き戻しが仮想通貨市場に与える影響が注目されている。
16:21
SBI VCトレードとアプラス、USDCによる店舗決済の実証実験を来春開始
SBI VCトレードとアプラスが米ドル建てステーブルコインUSDCを活用した店舗決済の実証実験を2026年春に開始。大阪・関西万博のデジタルウォレット成果を発展させ、QRコード決済でインバウンド顧客向けに新たな決済モデルを創出する。国内唯一の電子決済手段等取引業者であるSBI VCトレードと、豊富な加盟店ネットワークを持つアプラスが協力し、ステーブルコイン決済の社会実装を加速。
14:55
量子コンピュータは仮想通貨の脅威か 専門家が語る「共存」の可能性
量子コンピューティングが仮想通貨業界に与える影響について、楽観論と懸念論が交錯する中、専門家は「共存」の可能性を指摘。ビットコインベテラン投資家やマイクロストラテジー会長は量子が仮想通貨を強化すると主張する一方、開発者は5~10年の移行期間が必要と警告。ソラナやイーサリアムなど主要ブロックチェーンは既に量子耐性技術の実装を開始している。
13:50
アステリア、JPYC企業利用支援の「JPYCゲートウェイ」発表
アステリアは企業向けJPYC入出金管理サービス「JPYCゲートウェイ」を発表。ウォレット管理やガス代負担など企業利用の課題を解消し、100以上の既存システムと連携可能。2026年1月よりβ版提供開始。
13:30
2025年世界仮想通貨浸透率ランキング、日本は47位
Bybitは2025年世界仮想通貨ランキングで、79カ国をユーザー浸透度、取引利用度、制度整備度、文化的浸透度の観点から相対的に評価。シンガポールと米国が上位にランクインし、日本は47位となった。また国別の一人当たりGDPから分析したところ、投資主導型と実用主導型の二つの採用パターンが明確となった。
12:13
ビットコイン価格予想が二極化 来年の37000ドル悲観論と最高値更新説の根拠は
仮想通貨市況 暗号資産(仮想通貨)市場では、ビットコイン(BTC)は前日比+%の1BTC=87,850ドルに。 ビットコインが一時的に88,000ドルを上回ったことは、米国上場…
11:44
仮想通貨投資大手が大規模取引か、ワールドコインに3000万ドル投入の可能性
マルチコイン・キャピタルと関連するウォレットが24日、ワールドコイン(WLD)6000万トークンを約46億円で購入した疑いが浮上。オンチェーンデータ分析サービスが報告。WLD価格は史上最高値から95%下落中。
10:30
個人投資家が計22億円の詐欺被害に、米SECが仮想通貨企業などを起訴
米SECは、複数の個人投資家から最低でも計約22億円をだまし取ったとして仮想通貨企業などを起訴。詐欺の手口を説明し、投資家に注意喚起を行っている。
10:22
Aave、所有権紛争でDeFiガバナンスの課題が表面化
大手DeFiプロトコルAaveで深刻なガバナンス対立が発生。年15億円超の収益配分とブランド資産の所有権をめぐり、DAOとAave Labsが対立。Snapshot投票では反対が過半数を占め、DeFi業界のガバナンス課題を浮き彫りに。
10:05
2026年の仮想通貨市場に期待できることは? Presto Researchがビットコイン16万ドル予想
Presto Researchが2026年の仮想通貨市場を展望。ビットコイン16万ドル到達の可能性、量子耐性議論、アルトコイン投機時代の終焉など様々なトレンドを予想している。
08:30
EUの仮想通貨税務透明性法「DAC8」、2026年1月1日に発効
EUの新たな税務透明性法DAC8が2026年1月1日に発効する。仮想通貨資産サービスプロバイダーは同日からEU居住ユーザーの取引データ収集を開始し、2027年9月までに最初の報告が必要となる。
07:35
ビットコイン現物ETF、4日連続で資金が純流出
仮想通貨ビットコインの米国の現物ETFは、23日の資金フローが約294億円の純流出で、これで4日連続の純流出となった。有識者が要因を分析している。
07:12
サークルを騙る偽の金・銀トークン化サイトが出現、同社が注意喚起
USDCステーブルコイン発行企業サークルを名乗る偽のプラットフォームが12月24日に登場し、トークン化された金と銀の取引を提供すると宣伝していた。サークルの広報担当者は偽物だと否定。
06:15
アーサー・ヘイズがイーサリアム売却継続、DeFiトークンに資金移動か
アーサー・ヘイズ氏が過去1週間で1800ETH以上のイーサリアムを売却し、仮想通貨ENA、PENDLE、ETHFIなどのDeFi銘柄に資金を振り向けている。ポートフォリオのリバランス計画の一環とみられる。
通貨データ
グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
重要指標
一覧
新着指標
一覧