TOP 新着一覧 チャート 資産運用
CoinPostで今最も読まれています

海外で話題の「仮想通貨ソーシャルトレード」は、新時代のトレンドとなり得るか

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

SNSが世界に与えた影響
インターネットの広がりと共に、人々の生活にSNSが浸透した。それにより様々な利益を我々は享受しており、その流れは仮想通貨などのトレーディングの世界にも波及しつつある。
ソーシャルトレードが台頭
為替・株・仮想通貨のSNSトレードには、ランキングに基付いた投資顧問のようなシグナルプロバイダーが存在、戦略を参照可能。センチメントの把握やL/S比率を確認することが出来る多種多様なサービスも。

SNSが世界に与えたもの

インターネットの広がりとともに、親しい人から他人まで、あらゆる人と繋がれるツールが生まれました。

TwitterやFacebookなどその他色々なソーシャルメディアが一般社会に浸透し、個人に大きな発信力などを与えました。新しいニュースを知るために、既存の大手マスメディアから流れる情報だけに頼る必要がなくなったのです。

現代では、ローカルの小さな出来事からグローバルな出来事まで、人々は容易に身の回りで起きていることをリアルタイムで発信することができます。これらすべてが可能になったのは、ソーシャルメディアが我々の生活に浸透したからに他なりません。

ソーシャルメディアとそのネットワークの影響は、他人の出来事や、現在の情勢について、ただ知ることが出来るだけではありません。

この技術の採用は、あらゆる業界に多大な影響を及ぼしましたが、そのうちの一つが「金融業界」です。社会的相互作用が高まると共に金融サービスの集権化が進み、大衆の力が次の技術革新を起こしうる要素に影響を与えました。その要素とは、クラウドファンディングのプロジェクトや、大衆をソースとした情報や知識などが挙げられます。

SNSと取引の世界

このような流れの中で、金融取引の世界でも同様のことが起きています。

以前までは、外国為替や株の取引、その他市場では、限られたグループのハイボリュームな投資家によってほぼ独占されていました。彼らは経験豊かであり、自分たち主体でポートフォリオ管理や商品投資顧問を行ってきました。

約10年前までは、ソーシャルトレードのコンセプトは、シンプルかつ有利なオプションを、初心者やプロの投資家両方に供給するということでした。

ソーシャルトレードは、柔軟かつ魅力的なモデルであり、シグナルプロバイダーのトレードを模倣することで、専門家でなくても外国為替などで利益を生み出すことが出来るようになります。取引に精通している人が、その戦略を有料(あるいは無料)で他人と共有し、同様に利益を上げることができるのです。

ソーシャルトレードはどのように機能するのか

現代では、ソーシャルネットワークに似た、ソーシャルトレードのためのプラットフォームが存在します。

これらのソーシャルトレードプラットフォームには、ベテラン専門家である「シグナルプロバイダー」がおり、戦略のシェア、市場予測、分析などを行っています。

ソーシャルトレードのプラットフォーム利用者は、任意のシグナルプロバイダーを選択、それぞれのトレードを自動でアカウントにコピーします。利用者は、コピーしたトレードを修正し、自分自身の戦略を案出するための「追加オプション」を紹介される仕組みです。

このような方法で、経験の浅いトレーダーでも利益を生み出すことが出来るのです。

同様にプロのトレーダーも、自身の取引とシグナルトレーダーの取引を比較したり、戦略を模倣することにより、その能力をより高めることが可能です。ソーシャルトレードプラットフォームは、基礎を一から学ぶ時間がない人でも、継続的に学習しながら成長、賢い投資の仕方を学ぶことができます。

言わばシグナルプロバイダーは、投資顧問から、高額のライセンス料を引いたようなものです。

確たる戦略のもとに、取引で利益を生み出せる熟練した人は、ソーシャルトレードプラットフォームのシグナルプロバイダーになることができます。トレーダーのアカウントにアクセスすることなく、フォロワーの取引ポジションを開始/清算することができ、これは「オープンコンセプト」として知られています。

このようなソーシャルトレードのコンセプトは、トレーディングコミュニティで広く受け入れられました。

ソーシャルトレードプラットフォームは利用者が市場にアクセスし、取引を容易にするだけでなく、トレーダー同士で繋がりあい、市況について議論したり、リアルタイムで他人の取引結果をシェアすることができます。

多種多様なサービス

ソーシャルトレードのプラットフォームとしては、eToroやXsocial、GetBux、NAGA TRADER、Zuluなど、世界各国で有名仲介業者が提供するサービスが存在しており、それぞれのプラットフォームに異なった強みがあります。

Zuluトレード

例えば、Zuluトレードでは、世界中に50以上の仲介人が存在します。

このプラットフォームには、大変活発なライブチャットが備わっており、そこではユーザーの取引に関する重要な点などが議論されています。また、ホームページには、ランキングに基づきシグナルプロバイダーが表示されています。

ユーザーはそれをクリックすることによって、勝率や戦略、取引情報など、対象プロバイダーに関する詳しい情報を確認することができます。

GetBux

同様にイングランドとウェールズに認可を受けているGetBuxでは、株取投資、コモディティ投資、インデックス投資、為替取引を提供しています。コンセプトは、”楽しみながら学ぶ取引”ということです。

取引リスクを放棄する旨の内容が表示され、デモで取引について説明された後、実際に取引を行うことができます。

NAGA TRADER

NAGA TRADERは、700以上の機能を提供する最も巨大なソーシャルプラットフォームです。

NAGA TRADERでは、ビットコインやライトコインに加え、その他にも複数のERC20トークンを取り扱っています。

さらに、AIインテグレーション、ポートフォリオやマネジャーテンプレート、取引による損失を制限するための「NAGAプロテクト機能」なども備えており、GetBuxのように、実際に取引をする前に、デモ画面で練習することができます。

また、利用者が遅れないよう、最新のニュースや話題のトピックも確認することができます。

eToro

そのほか、2.5億人以上が利用する世界最大級のSNSトレードプラットフォームeToroでは、ユーザーのリアルタイム取引動向だけでなく、センチメント(市場心理)の把握や、ロング/ショート比率なども確認することが出来ます。

総括

あらゆるプロバイダーや機能を備えたソーシャルトレードは、すぐに社会に浸透することはないかもしれませんが、AIによって自動化された取引は、ソーシャルトレードと共におそらく次の大きなトレンドとなるでしょう。

しかし、顧客の投資をコンピュータプログラムで行う有効性について懸念点もあるため、完全に自動化された取引はまだ先の話になると考えられます。

CoinPostの関連記事

eToro分析家、ビットコイン史上最大の上昇相場の可能性を示唆
ビットコイン価格はアルトコインを置き去りにした単独での上昇が目立ち、現時点で、約86万円で取引されている。eToroのシニア市場アナリストのGreenspan氏は、今回の相場に関して「過去最大の上昇相場の幕開けか」と言及し、注目を集めている。
今後10年で仮想通貨はメインストリームに、必要な6つの課題|英大学とeToro共同研究
世界トップレベルの大学インペリアル・カレッジ・ロンドンと証券、仮想通貨の取引プラットフォームを提供するeToroは共同で仮想通貨に関する報告書を発表。仮想通貨が今後10年間で商品やサービスの支払い手段として普及すると記述されています。
CoinPost App DL
注目・速報 相場分析 動画解説 新着一覧
11/21 木曜日
17:00
BitwiseがソラナETF準備開始 デラウェアで信託登録完了
暗号資産運用大手Bitwiseが、ソラナ(SOL)ETF組成に向けデラウェア州で信託登録を完了した。VanEck、21Sharesに続く参入となる。
16:59
バイナンス、5種類の仮想通貨取引ペアを11月22日に取扱い中止
大手取引所バイナンスが、THETA/ETHやRARE/BRLなど5種類の仮想通貨取引ペアの取扱い中止を発表。11月22日12時より取引停止へ。各トークンは他の取引ペアで継続取引可能で、価格への影響も限定的。スポット取引ボットサービスも同時終了。
15:27
ビットコイン1500万円突破 ETFオプション解禁で資金流入加速
ビットコインが史上初めて1500万円を突破した。米国でETFオプション取引が解禁され、機関投資家の参入が加速。IBITへの1日1000億円規模の資金流入が継続する中、トランプ政権への期待も相場を押し上げる。バーンスタインは3100万円到達の強気予想を見立てている。
13:10
ソラナPhantomウォレット、米AppStoreの無料ユーティリティアプリ部門でトップに
ソラナ基盤のPhantomウォレットが米AppStoreで無料ユーティリティアプリ部門1位を獲得。無料アプリの総合部門でも5位に躍進した。
11:25
半導体大手エヌビディア決算報告 過去最高の売上高
エヌビディアが8~10月期決算を発表。売上高は再び過去最高を記録した。AI需要拡大で業績好調も、成長率の鈍化予想で株価は下落している。
11:05
米SEC、仮想通貨指数ETFの上場判断を延期
ゲンスラー率いる米国証券取引委員会は、米大手資産運用企業フランクリン・テンプルトンの仮想通貨指数ETF「EZPZ」の承認判断を延期した。
09:40
「仮想通貨は申告分離課税で20%に」国民民主党の玉木代表が与党に要望
国民民主党の玉木代表が仮想通貨税制改正を与党に要望した。雑所得から申告分離課税にすることを提案している。
07:50
テザーUSDTが3000億円分新規発行、市場に流動性注入
今週仮想通貨ビットコインの上昇に際し、ステーブルコインのテザー(USDT)が大量に発行されたことが明らかになった。
06:50
米上場のバイオ企業、ビットコイン財務戦略を採用
米上場のバイオ医薬品企業のHoth Therapeuticsは、最大100万ドル相当の仮想通貨ビットコイン購入を取締役会で承認した。
06:40
トランプ次期政権、史上初の仮想通貨特命官ポストを検討
トランプ次期大統領の移行チームは仮想通貨政策に特化した史上初の常勤のホワイトハウスポジションの設置を積極的に検討しているようだ。
06:20
マイクロストラテジー時価総額が米国トップ100に、ビットコイン史上最高値更新受け
仮想通貨ビットコイン続伸を受け、BTCを大量に保有する米マイクロストラテジー社の株価も続伸し、史上最高値となる504.7ドルに到達し米国で時価総額トップ100にランクインした。
11/20 水曜日
17:03
韓国の仮想通貨課税、2025年1月から導入見込み
韓国政府が2025年初頭から実施予定の仮想通貨課税について解説。免税限度額を250万ウォンから5000万ウォンへ大幅引き上げで、年間利益560万円未満は非課税に。取得価格不明時の代替計算方法導入など、投資家に配慮した新制度の詳細を紹介。11月下旬の法案可決を目指す。
14:00
BONK急騰、アップビットでウォンペア提供開始
韓国最大の仮想通貨取引所Upbitは20日にソラナ基盤の犬系ミームコイン「BONK」の新規上場を実施し、韓国ウォンの通貨ペアを新たに提供し始めた。
13:57
Ledger Stax・Flex完全ガイド|仮想通貨の高性能ハードウェアウォレットを徹底比較
10周年を迎えたLedgerの次世代ハードウェアウォレット「Stax」と「Flex」を詳しく解説。大画面タッチパネル搭載の最新モデルの特徴から、定番のNanoシリーズとの違いまで完全網羅。セキュリティと使いやすさを兼ね備えたウォレットの全貌を紹介しています。
13:20
マイクロストラテジー会長、マイクロソフト株主総会でビットコイン投資を提案へ
米マイクロストラテジー社のマイケル・セイラー会長が、マイクロソフト株主総会で3分間のビットコイン投資プレゼンを実施すると発表。ビットコイン投資は株主にとっても、株価を左右する重要な議題であり、総会で議論されるべきだと述べた。

通貨データ

グローバル情報
一覧
プロジェクト
アナウンス
上場/ペア
イベント情報
一覧
2024/12/01 09:30 ~ 20:00
東京 墨田区文花1丁目18−13
重要指標
一覧
新着指標
一覧