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Suiの開発企業Mysten Labs CEO、130億円のWeb3ファンド設立へ

画像はShutterstockのライセンス許諾により使用

約130億円規模のWeb3ファンド組成へ

Mysten LabsのCEOで共同設立者のEvan Cheng氏が、新たなWeb3ベンチャーキャピタルファンドの立ち上げに向けて、約130億円(1億ドル)規模まで資金調達を行っていることが16日に分かった。

Mysten Labsは高速L1ブロックチェーン「Sui」の開発を主導している企業。海外メディアThe Blockに対して4人の匿名情報源が語った内容によると、新たなファンドはSuiエコシステムの枠に収まらず、広くWeb3全体を視野に入れるという。

ファンド組成に向けた投資家募集は初期段階にあり、Cheng氏は現在、リミテッド・パートナー(LP)とジェネラル・パートナー(GP)の候補者と交渉中。この資金調達に詳しい関係者によると、LPから1億ドル以上のコミットメント獲得を目指している。

また、ファンド運営と並行してCheng氏はMysten LabsのCEO、及びSuiの共同設立者としてプロジェクトを推進していく方針だ。

Mysten Labsが主導するSuiブロックチェーンは、メタ(旧フェイスブック)が開発した新プログラミング言語「Move」を採用。1秒あたりのトランザクション処理数(TPS)が12万件に到達するとされる処理能力の高さを特徴とする。

創業者5人全員が元Meta社の仮想通貨プロジェクトに携わっていたことでも注目を集めたMysten Labsは、22年9月に430億円(3億ドル)のシリーズBラウンドを完了。当時、Mysten Labsの評価価値は約2,800億円(20億ドル)を超えた。

Cheng氏は、22年9月までMetaの仮想通貨ウォレットNoviの研究開発責任者を務めており、以前はApple社で10年務めた人物。ベンチャー企業の情報データベースCrunchbaseによると、Cheng氏は、複数のスタートアップ向けにエンジェル投資も行っている。同氏は以前からWeb3ファンド設立の機会を窺っていたと、情報筋の1人は述べている。

VC投資環境の変化

2022年は、Three Arrows Capital(3AC)やFTXなど大手仮想通貨企業の連鎖的な破綻が続いた厳しい状況を受け、VC投資環境に大きな影響を及ぼした。

投資総額は4.98兆円(377億ドル)で2021年から19%増加したものの、投資のほとんどは上半期に行われた。第4四半期には投資契約件数及び投資額は過去2年間で最低となっていた。

関連:仮想通貨関連企業へのVCの投資総額、2021年を上回る

しかしながら、米仮想通貨ファンド大手Pantera Capitalが2月の投資家向けの書簡で、「仮想通貨市場は底を打ち、次の強気相場サイクルに入った」との見解を示すなど、投資マインドは徐々に上向きつつあるようだ。

関連:米パンテラキャピタル「仮想通貨相場は底を打ち、次のサイクルに入った可能性がある」

1月には、アジアを拠点とする仮想通貨専門の資産運用会社HashKey Capitalが、新たなファンド「FinTech Investment Fund III」で約650億円(5億ドル)の資金調達を完了したことを発表した。政府系ファンド、企業、ファミリー オフィスなどの顧客から支持を得たという。

Redditの共同設立者Alexis Ohanian氏のVCであるSeven Seven Sixは、2つの新設ファンドで総額1000億円(7億7,600万ドル)を調達する方針であるとThe Informationが2月8日に報じた。Seven Seven Sixは、Web3関連(仮想通貨、NFTプロジェクト)への投資を行ってきた。

Suiブロックチェーンは昨日第二段階のテストネットを終了したばかり。1月20日には、今後リリース予定の仮想通貨SUIのステーキング機能の確認を目的としたテストネットを立ち上げた。自己管理型ウォレットから利用でき、一般的な投資家もバリデーターへの委任(デリゲート)を通して、Suiネットワークのセキュリティに簡単に参加できるものだった。

関連:Suiブロックチェーン、次回のテストネットでステーキング機能を体験可能に

Suiブロックチェーン基盤のウォレットとしては『Ethos Wallet』があり、gumiの仮想通貨VC「gumi Cryptos Capital」らが主導したシードラウンドを1月に完了、5.4億円(420万ドル)を調達した。

Web3とは

現状の中央集権体制のウェブをWeb2.0と定義し、ブロックチェーン等を用いて非中央集権型のネットワークを実現する試みを指す。代表的な特徴は、仮想通貨ウォレットを利用したdAppsへのアクセスなど、ブロックチェーンをはじめとする分散型ネットワークのユースケースがある。

▶️仮想通貨用語集

関連:gumiなど、Suiブロックチェーン基盤のウォレットの5.4億円資金調達を主導

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